THE WEST WING
1-03: A PROPORTIONAL RESPONSE
(比例報復)
WRITERAARON SORKIN
DIRECTORMARC BUCKLAND

US TRANSMISSION DATE
6 October 1999
UK TRANSMISSION DATE
24 January 2000(Sky), 1 February 2001(C4)
JP TRANSMISSION DATE
18 October 2002, 5 September 2003
-STORY-
CJもついにサムの女性関係の話を知り、サムに警告を与えるが彼も譲らない。バートレットは3日前に飛行機を撃墜されて殺されたモリス・トリバー の仇を討とうと躍起になっているがそのせいで周囲の人間が、ファーストレディ(大統領の妻)も含め、彼のとばっちりを食らう事になる。バートランド・コールがラジオに出演して 大統領に噛み付く発言をし、それにトビーが過剰に反応する。バートレットは見せかけだけの報復シナリオを練り直せ、と参謀たちに檄を飛ばす。黒人青年のチャールズ(チャーリー)・ヤングが 、大統領の私設秘書に彼を推したい、ジョシュから面接を受ける。マンディーが来週から来るための下見に、とホワイトハウスのジョシュの部屋を訪れる。新聞記者のダニー・ コンキャノンがサムの問題を知っている、という事をCJに知らせる。輸送機の撃墜に関するTV放送の直前にレオが、怒りまかせになって我を忘れているバートレットに強く釘を刺す。 チャーリーがバートレットから直々に仕事を頼まれ、そのすぐ後にバートレットがTV放送の放送文をTV中継を通して読み上げる。


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-TEASER-
ウェストウィングに入るや否やドナに引き止められるジョシュ。何故だかわからないがCJがジョシュに 怒っているらしい。CJはサムの女性問題を知らされてなかった事に怒ってるらしい。 それを聞いたジョシュは即座に部屋に身を隠そうとするが部屋の中にはすでにCJがいた。

CJ:あなた、私をバカだと思ってるの?

-ACT ONE-
CJがご立腹なのは見てのとおりだがジョシュはサムの肩を持とうとする。サムは彼女の職業を知らずに 一夜を過ごしたし、金も払っていない。違法行為に参加しても、気づいても、それを目撃しても いない。だからモラルにも職業倫理にも反していない、と。マスコミを気にするCJ。

ジョシュ:しつこいなぁ何で疑うの。(CJが)西海岸のバークレー出で被害妄想の強いフェミニストだから?

CJ:さてとミーティングに行かなきゃ。あなたもでしょ、この東海岸エリート主義の、 優等生名簿に2学期連続で載り損ねたハーバード大卒のファシスト!


二人がトビーと合流すると夕べの大統領たちとの食事の様子を話す。どうやら誰かれなく怒鳴り散らして いるらしい。ファーストレディに怒鳴った事からも事態の大きさが伺える。

トビーの言ってたとおり大統領はまだイラついている。オーヴァル・オフィスに向かう最中でもレオに 愚痴をこぼしている。メガネが見つからないらしくランディガム夫人にメガネを探すように言う。 3日経ってもまだ攻撃目標も定められない事にイライラする大統領。レオが、大統領のモリス・トリバーの 死に言及した事に関して、軍のトップの前では私情を挟まず客観的に広い視野を持って話すように言う。 再びランディガム夫人にメガネを探すように言ってレオの話を遮るとレオも話を終わらせる。

サムの調べによれば、バートランド・コールズがクロムウェル空軍基地の士官たちと地元選挙区のラジオに 出演し、大統領の防衛力の弱さをつついたらしい。「ここの兵士は愛国心に満ちている。ここを大統領が 訪れれば生きては帰れないだろう。」トビーは頭に血が上りコールを司法省に引っ張らせろ、と吼える。 大統領に反感を持っているだけで逮捕するわけにはいかない、とレオ。 話は変わり、シリア攻撃を国民に説明するためにTV放送を設けるつもりであることをレオがスタッフに伝える。

ミーティングが終わるとCJがサムにランチタイムに彼女のオフィスに来るようにいう。 トビーはコールの発言で言い寄ってくる記者たちに最低限のコメントをして戻っていく。

-ACT TWO-
CJとスタッフが話しているところにサムがやってくる。何で呼ばれたかサムには当然察しがついてる。 そしてやはりCJはサムにも怒っている。マスコミを気にしすぎるCJにサムも噛み付く。

CJ:気になるのはあなたが有名だし、露出度が高いし、世間に顔を知られてるって事よ!

サム:それ3つとも同じ意味だろ。

CJ:はぐらかさないで!

サム:なぁ、もう行ってもいいかな。だって問題は君自身にあるんだよ。またしても世間に迎合しようと してるだろう?「別に悪いことはしていないしあなたたちには関係ない!」って言うだけの勇気も 強さも度胸もないからだ!

CJ:勇気と強さと度胸・・・

サム:そうだ!

CJ:それだって3つとも同じ意味だと思うけど。


気まずい雰囲気になって怒りながら部屋を出るサム。

参謀たちが談話しているシチュエーションルームに大統領が入ってくる。 フィッツウォレス議長が3つの報復シナリオの概要を説明していると「比例報復の利点は?」 (What's the Virtue of A Proportional Response?)と 大統領が間に入る。飛行機をやられたら送信機を壊す・・・これが比例報復だ。 今までやってきたのだからこの報復のセオリーは敵だって知っている。改めて比例報復の利点を尋ねる 大統領に議長が答える「それしかないんです」。バートレットは比例報復だけでは足りず、全面報復だと 怒鳴り、側近たちに見せかけの報復シナリオを練り直せ!、と言って部屋を出る。

ルーズベルトルームで心配そうにしている青年がいる。ジョシュはこの青年の身上調査を行おうとしている。 青年の名はチャーリー。ジョシュは仕事内容を説明するがチャーリーは面食らっている。それもそのはずで 彼が応募したのはメッセンジャーだがジョシュが説明しているのは大統領の私設秘書の仕事であるからだ。 人事の目に止まったために急遽職種が変更されたのだろう。申し分ない学力なのに何故大学に行かないのか、 と尋ねるジョシュ。チャーリーは5ヶ月前に母親が殺され一人で妹を養わなければならなくなった事が分かる。

-ACT THREE-
再びシチュエーションルームに大統領が戻ってくる。
フィッツウォレス議長を始め参謀たちが大統領に、練り直した報復シナリオの説明をしている。 「50ドルの犯罪に対して5000ドルの罰を与えるようなものです」と議長。 どことなく躊躇う大統領に、決断を促す議長。そしてゴーサインが出される。

ジョシュがチャーリーの身上調査を続けているところへサムがやってきて茶々を入れてくる。 彼らが言い争っているところにトビーが「始まったぞ」と通りすがりざまに伝える。

大統領のテレビ中継に関するレオのミーティングが終わるとジョシュがチャーリーの採用に 戸惑っているという。彼(チャーリー)が黒人で、大統領の隣に常に置くことは映像的にまずいのでは、 と懸念しているのだ。だがレオは「雇ってみて様子を見ればいいだろう」と、全く相手にしない。 フィッツウォレス議長が部屋に入ってきてレオに「大統領はうまくやってる。君たち側近が 大統領をうまく補佐してやってくれ」とだけアドバイスする。 レオは先ほどのジョシュとの話し合いを黒人の議長にぶつけてみるが議長もやはり全く相手にしない。 待遇や仕事ぶりに文句がないなら何も問題はないだろう、と議長。

一通りチャーリーの身上調査を終えたジョシュは暇そうだ。 サムがトビーと原稿を練っているところにCJが質問にくる。帰るときにサムが後を追い先程の件に 関して謝り本音をぶつける。「本当に彼女が好きなんだ」

忙しいスタッフでごった返しているオフィスを見ている新聞記者たちはCJにしつこく何が起こった のかを教えてくれるよう迫る。ダニーも新聞記者の一人だが彼がCJに言い寄ってきたのはどうやら 別の理由からのようだ。彼はサムの彼女の事を知っているのだ。

-ACT FOUR-
マンディーが来週から来る下見に、とジョシュのオフィスに来ている。彼女はスタッフの慌しさから 大統領が攻撃命令を出したことを感づいている。ジョシュにプレゼントをあげるマンディー。 ジョシュとマンディーが写っている写真だがジョシュの顔は塗りつぶされている。 そこへ仕事の電話が鳴る。ジョシュはやっと忙しくなれそうだ。

ダニーがサムの事でこれから本格的に調べを入れる予定だと言うがCJは、サムはこの政権に 必要不可欠であるしダニーの読者にも彼自身にもサムを裁く権利はない。よって攻撃してくる連中には 容赦しない、と念を押す。ダニーは降参して手を引くと約束するがこれをネタに足を引っ張る人間は ほかにもおそらくいる、と警告する。そこへ電話が鳴り、感謝のしるしに、とCJはダニーに 特別情報を与える「シリア上空を出たわ」

間もなくテレビ中継が始まる大統領執務室へチャーリーを案内しようとするジョシュだが チャーリーは怯えている。部屋ではスタッフが慌しく打ち合わせをしている。大統領はまだ 気がたっていて、メガネが無い、と周囲に怒鳴り散らしている。メガネの場所をチャーリーが指摘した のをキッカケにレオは大統領をなだめようと隣の部屋へ彼を促す。

レオは部屋中のドアを閉めて回っている。バートレットは2000年前のローマ帝国の力の強大さを例に 取り、アメリカ国民には世界中を自由に歩き回れる権利があると声高に言い放つ。だが世界最強の 軍事力を持ちながらモリス・トリバーの死に対して何もできない今の不満をレオにぶつける。 超大国としての態度を示している、とレオ。バートレットは更にベイルートの海兵隊兵舎爆破、 ソマリア、ナイロビの大使館爆破に言及する。態度なら力で示せばいい、というバートレットに レオは釘を刺す。
確かにこの国の強大な軍事力を使えば何者も立ち向かうものはいないだろう、世界を意のままに 操れる、チャールマンジのように。だが世界を敵にまわすなら世界中の人間を殺せ! さもなければ私があなたを倒します、とレオ。

レオ:何も出来ないわけではありません。我々はよくやってます。軍事施設を叩いたんですよ!

バートレット:それでいいのか?

レオ:いいわけがありません。でもそうするしかないんです。それが超大国のとるべき態度なんですよ。
比例的で合理的で責任感と慈悲に溢れ実のある対応だ。4つの軍事施設を叩いたんですから!

バートレット:半年後にまた再建されるだろう!

レオ:(怒鳴って)なら半年後にまた叩けばいい!それが我々のやり方だ!・・・(落ち着いて) それが先駆者の教えです。


しばらくしてバートレットは笑い、レオもそれにつられて笑う。緊張感はほぐれたようだ。 レオがバート・コールズの脅迫行為を話の肴にし、チャーリー・ヤングを大統領の秘書にする予定で あることをバートレットに伝える。

スタッフはレオと大統領が出てくるのを待っている。やがて大統領が出てきてチャーリーを 脇に連れて来て話をする。チャーリーの母親の事件についてだ。FBI長官に事件の詳細を聞き母親が 「コップキラー弾」(警察殺し)で殺されたことを告げる。そしてその弾丸の取り締まりを チャーリーに手伝う気はないかと問う。チャーリーの答えは言うまでもない。 彼は感謝ともとれる表情を浮かべ「ええ、喜んで」 もうすぐ放送が始まる。

チャーリー:こんな気持ちは初めてです。

ジョシュ:一生続くよ。


大統領が放送文を読み上げる。

-END-
Starring
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Moira Kelly as Mandy Hampton
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J.Cregg
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradley Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
John Amos as Percy Fitzwallace
Janel Moloney as Donna Moss
Devika Parikh as Bonnie
Melissa Fitzjerald as Carol
Kim Webster as Ginger
Suzy Nakamura as Cathy
Nicole Robinson as Margalet
Renee Estevez as Nancy
Kathryn Joosten as Mrs.Randigham
Timothy Busfield as Danny Concannon



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