THE WEST WING
2-20:
E P I S O D E # 42
2004/03/06 on NHK
THE FALL'S GONNA KILL YOU
(落ちたら死ぬぞ)
-STORY-
トビー、ジョシュに続いてMSの件を知らされたばかりのCJとホワイトハウスに戻ってきたばかりのファーストレディのアビーの二人にも主席法律顧問バビッ シュからの厳しい追及が始まる。CJ、アビーともに質問攻めにあってバビッシュに食いかかるが時間が経ち、バビッシュの突いてきた点を見つめな おしていくとともに事の重大さから不安感が募り始める。そしてCJはかつて選挙期間中にアビーがバートレットに何か注射していたのを思い出し、 ”何かあると知っておきながら”それを口には出さないでいた事を明かす。ジョシュは5つのタバコ産業の訴訟費用捻出の件でレオに頼み込むが レオの反応は温かいとは言い難い。またジョシュはジョーイにMSの事を知られないように暗に世論調査を行ってくれるよう頼む。上級職員の中でも まだMSの件を知らされていなかったサムにも秘密を明かすときが来るが彼はその前に女性差別に繋がる発言をしてしまった事で少し気が重くなって いる。そんなスタッフの息苦しい仕事の様子とは反対にドナは中国の人工衛星が落ちてくるというニュースを知らされて一人騒いでいる。

WRITERAARON SORKIN
STORYPATRICK H CADDELL
DIRECTORCHRISTOPHER MISIANO

US TRANSMISSION DATE
2 May 2001
UK TRANSMISSION DATE
30 October 2001(E4)
JP TRANSMISSION DATE
6 March 2004
-TITLE'S MEANING-
This case is fundamentally exactly different from Sundance thinks and worries.

-EPISODE OUTLINE-
A huge Chinese satellite is probably supposed to go crashing to them.

-QUOTING-
1, I think this is going really well so far, Oliver. It’s almost hard to believe that four different women have sued you for divorce.

2, So when I come here asking you for money, it’s not because the Justice Department blew its allowance on videogames.

3, I'm just saying, one of these guys was dancing around the Oval Office in a prom dress.

4, I’m rooting for Zurich.


INTO THE MAIN TITLE:★★★★★

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-TEASER-
朝の5時半にCJがホワイトハウスに出勤し、オリバー・バビッシュが出勤するのを待っている。バビッシュが到着すると早速、バビッシュの部屋に来 るところを誰かに見られなかったか、マスコミと接触しなかったか、と訊かれる。朝の5時半にオフィスからオフィスに移動するのにそんな事は有り 得ないわよ、とCJ。CJがMSについて知ったのは6時間前、昨夜の真夜中にレオから聞いたのだと言う。バビッシュは次々と質問を浴びせてくる。その 時部屋に他に誰かいなかったか?いいえ。大統領の健康問題について嘘をついたことは?弁護士が必要かしら、と逆に尋ねるCJ に、私が君の弁護士だ、とバビッシュは言う。バビッシュが知ったのは6日前、ジョシュが知ったのはその2日後、 トビーが知ったのはバビッシュが知る2日前、レオは1年以上前に知った、だがCJが知ったのはつい6時間前だ。こんな重要な事を知らされたばかりの 彼女を質問攻めにしているのだからCJはもう少しぐらい気遣ってくれてもいいんじゃないかしら、と思う。だがバビッシュは今はCJの気分には構っ ていられるほどの時間的余裕が無い。事は彼女が思ってる以上に深刻なのだ。だがCJはまだ彼を信用していない。彼がここで働き出して3ヶ月、その 彼をどう信用しろというのか。信用するしないは問題ではない、とバビッシュは言う。ここでCJがあまりに無神経な彼の言葉に、4人の異なる女性が あなたを相手に離婚訴訟を求めたのがちょっと信じ難いわね、と個人的な皮肉を言う。だがこの場でCJがトビーやジョシュのようにゴタゴタしてい てもいずれは遅かれ早かれバビッシュの質問に答える日が来る。司法省からの召喚で大陪審を前に宣誓証言する事になるだろう。もっともCJは過去 にも呼び出された事があるから、と余裕の表情のようだが。

バビッシュ:大統領が犯した複数の連邦犯罪の共犯者として君が関与していたという可能性も十分にあるんだぞ。

CJ:それはこの6時間で十分に分かってるわよ。

バビッシュ:分かってる?

CJ:えぇ。

バビッシュ:ならカワイ子ちゃんぶるのはやめてさっさとクソいまいましい質問に答えたらどうだ!

CJ:(間を置く)質問は何でしたっけ?

バビッシュ:「あなたは大統領の健康問題について嘘をついた事がありますか?」だ。君の答えは?

CJ:(間を置く)何度も何度もよ。


-ACT ONE-
ドナが、ジョシュと面会したがっているが、本人は今レオとのミーティング中という理由でマーティン・コネリーという人物をロビーの客席で待たせ てジョシュのオフィス前に入るとエドとラリーが彼女に近づいてくる。バイロン・タルマッジというNASAの航空宇宙局副局長から届いたファックス に、中国の打ち上げた人工衛星が落ちてくるかもしれないが場所も時間も誰にも分からない、と 書かれている事に二人は大笑いしている。ドナには彼らがどうしてそれほどまでに笑っていられるのかその理由も分からずに、その報告書をとにかく CJに届けてほしいと二人に頼まれて彼らは向こうへ行く。そこで先ほどドナが天気を聞いた女性職員から、午後は雨が降らない、と聞かされる。 雨は、という意味よね、とつぶやくドナ。

レオのオフィスでは彼の他にトビーとジョシュも座って話をしている。トビーは世論調査で国民の反応を知りたいと提案する。そうすれば次に何を すべきなのかが明確になってくるからだ。ここでマーガレットが入ってきたのでいったん会話を中断する。マーガレットがレオにメモを渡して出て行 くと話を再開する。トビーはどちらがまずいのかを世論調査で知りたい。

  1. 大統領が身体的に職務を行うだけの力がないという認識
  2. 大統領がその事について嘘をついたという事実
だがレオはこの問題が明るみに出るまでは実際の反応は知る事ができないだろうしその国民の反応もマスコミ次第だ、と言う。ジョシュは各人が各々 の胸に持つ大統領への考え方はすでに出来上がっているから国民の反応をある程度予測することは可能だと言うがレオはどうやったらその調査を何の 疑いも抱かせずに実行できるのかが分からない。ジョシュは世論調査の専門家であるジョーイ・ルーカスを信用していて、今カリフォルニアからの便 でこちらに向かっていると言う。彼女には農業生産物に関するある調査という名目で来てもらっている。とりあえずレオは了承して、トビーにサムに もこの問題を一刻も早く話しておくべきだと伝えるがトビーは反対する。何故なら今サムはシカゴのSME(Society of Manufacturing Engineering=製造技術者協会)のスピーチの草稿を練り上げるのに頭がいっぱいだからだ。というわけでトビーはせめてそのスピーチを書き終える までは言いたくないと言う。だが大統領は今日中には知らせておきたいのだとレオは言う。ミーティングは終了しトビーとジョシュは外に出る。
ジョーイが来るのは6時ごろの予定だ。とにかく慎重に事にあたれ、とトビーはジョシュに言う。

トビー:彼女(ジョーイ)を信用しているのか?

ジョシュ:誰かは信用しなければならないんですよ?

トビー:結構だ、私は今のところ誰も信用していないからな。

トビーが去ってドナがジョシュに合流する。ドナは先ほどのCJ宛てにNASAから送られた中国の人工衛星”ゾディアック”が衛星軌道から逸脱して 地球に落ち てくるかもしれないとジョシュにわめきたてるがジョシュは「だから何なの」といった返し方をする。宇宙から巨大なものが落ちてこようとしている のをレーダーで観測しておきながら何もしないの?としつこく食い下がるドナ。だがドナには残念な事にジョシュは長いこと待たせていたマーティン ・コネリーとの話し合いに臨まねばならない。とりあえず自分のオフィスに彼を招き入れるまでの間にドナに、CJは今バビッシュの所にいるよ、と 伝えて自分の部屋に戻り、遅れたことを改めてコネリーに謝る。ジョシュは彼が何故来たのか分からないのでコネリーが説明する。マック・シェリダ ンが先にジョシュと話しておけば良かったのですが・・・・・・ジョシュが今持ってるポケベルにはその彼に折り返すようにメッセージが入っている 。とにかく話を進めると、訴訟に対する資金の調達にとコネリーはやって来たのだ。彼を含める政府が今訴訟で相手にしているのは巨大タバコ産業 だ。だがこの訴訟に対する資金調達の話は前にも出てた事をジョシュは思い出す。1年目は1300万ドル、2年目は2300万ドル、その金はいったいどこ に流れているのかジョシュには不思議でしょうがない。そんなジョシュにコネリーは答える、金は主に外部の弁護士とスタッフの雇用、宣誓証言、 証言の上手な証人、訴訟手続き、データベース、調査などに充てられる。コネリーは声を張り上げながら言う。政府の弁護人は31人だが相手にして いる5つのタバコ 会社のうちの一つだけでも342人の弁護士がいる。これに13もの子会社を含めたら相当な数に及ぶ弁護団になるだろう。タバコ会社はこれまで3億800 0万ドルもの費用を訴訟に費やしてきたが政府はその10分の1にも満たない3600万ドルしか使っていない。だからここにこう して資金調達に来たからといって司法省がTVゲームに金をつぎ込んでいるように思われるのは心外だ!・・・・・・最後まで言ったところで コネリーは、やはり自分が来るべきじゃなかったと後悔するが気を取り戻して話を続ける。これまでは通商・保健・福祉委員会から訴訟費用の金を 捻出してこれたが下院がHR-260の法案を通過してからというものは・・・・・・この先はジョシュにも分かる。とにかくジョシュはレオに話してお く、と請け負い、コネリーは部屋を出ようとするがその前に自分の気持ちを吐露する。この戦いには勝つ意味がある。 なぜならこの業界の人間は国民を欺き続けてきたからだ。その言葉にジョシュがびくんと反 応し、その主語がタバコ産業であることを静かに彼に確認する。ジョシュはもう一度レオに掛け合うことを約束してからコネリーが去っていくのを見 つめる。

法律顧問室ではCJに対するバビッシュの厳しい追及が続いている。今はCJが会見で大統領の健康問題について無難にこなしてきたかのように見える 様子を映したビデオテープを二人で見ている。その中では血圧が下は80、上が140と良好でコレステロール値も185、QRS(Quantum Resonance Spectrometer=量子共鳴分析器)を使用してのEKG(Electrokardiogram=心電図)では多少のブレが確認されるがその他は至って順調だ、と発表 している。去年の三月の会見の様子を映したビデオを見終えるとバビッシュがこのような会見を何度行ったのかをCJに尋ね、CJは順番に思い出して いく。このビデオの会見は4度目の検診、そしてそれから選挙期間中にも何度か検診を受け、銃撃事件の後や自転車で木にぶつかって足首を捻挫した 時にも検診を受けた。バートレット大統領を診るのはレオナルド・モロー軍医で、その彼が大統領の健康状態について簡単にまとめたメモをCJに渡 すことになって、彼女がそれを記者の前で発表するというわけだ。だがバビッシュは会見で発表する前に大統領と健康問題について話すところに疑問 を抱く、特にその尋ね方についてだ。「私が知っておくべきことはありますか」と聞くのか「私が知る必要のあること はありますか」と聞くのか?だがCJにはそれがどういう問題になるのか分からない。つまり後者は、はぐらかすことなくCJが 記者の質問に対応できるだけの情報が欲しい、という意味になり得るのだ。だがCJはそんな言葉を使い分けた記憶はまるでない。どちらを使おうと それこそ表現の自由だからだ。大統領とは暗号では話さないもの、と言うのがCJの答えだ。その時ドアをノックする音が聞こえ、バビッシュの側近 が入ってくるとドナから手渡され、今すぐ見てほしいという紙をCJに手渡す。もちろんその紙はNASAの衛星のものだ。それを見たCJは顔の前でバビ ッシュにその紙を見せて言う。

CJ:空が落ちてくるわ。

-ACT TWO-
ルーズベルトルームにはイスに座っている大勢のスタッフと、彼らに製造技術者協会向けの減税に関するスピーチの草案を歩きながら読んで聞かせ ているサムがいる。 〜減税に関する討論 減税をすべきか否か、下げ幅を大きくすべきか小さくすべきか、どのように税負担を割り当てるべきか。この問題は間違 った問題を間違った時に行われる間違った討論である〜。サムは自分で納得しながら基本に戻ろうとするが別の二人のスタッフからのラッキーな呼び 出しが かかったためにそちらの話をするために彼らとサムの部屋に行く事にする。サムにとってそのラッキーな事とは議会予算局(CBO=Congressional Budget Office)が示した財政黒字の予算額が思ったほど高くないという事だ。サムが喜びたいのは黒字が少ない事ではなく、彼が今ルーズベルト ルームで話し合っている技術者協会向けのスピーチについて彼らを説得するのに十分な材料が揃った事だ。予想額では今後8年で2000億ドル、9年間 では4000億ドルもの減少との事でますますサムの顔がほころぶ。二人もサムが技術者協会向けのスピーチを練っていたことをを知っていたからこう してわざわざサムに知らせに来たのだが、彼らにはもう一つ考えていることがある。それは税の平等を目指す会と革新派からの要望であるメッセージ をその技術者協会のスピーチに入れてほしいというものだ。サムがその内容を読み上げる。

サム:「我々は労働者の家庭により高い水準の教育と家庭作りを助くべく真の減税を望んでいるその一方で、反対派はより大き なプールとより速い自家用ジェット機購入のために減税を望んでいる」。

だがサムはその文章をカットするつもりでいる。書き方が酷いというのがその主な理由だがそれなら、と彼らはジェット機をスポーツカーに変えれ ばいいと言ってくる。だが残念ながらサムは詩人ではない、これは大統領が読み上げるものなのだから使えないのだ。もちろんサムが言う立場にあ ってもその文章を使ったりはしないだろうが。とにかく黒字の増加がそれほどでもないというニュースにサムは感謝して彼らは部屋を出て行く。

バビッシュのCJへの質問攻めはまだ続いている。昨年バートレットが発作に見舞われたときCJもそこにいたが彼女はその時はただの発作だと思って いた。水差しが床に落ちた音がして、彼女が見に行ったときにはすでに彼は倒れていたのだがバビッシュの質問はさらに続く。その時どう思ったの か?CJはヤケをおこしたのか皮肉めいて質問に答える。アフリカで稀に見られるツェツェバエの伝染病、吸収不良症候群を引き起こす熱帯性スプル ーにかかったのかもしれない。でもそういう人とはインドでも会った事はあるし第11代合衆国大統領のジェームズ・ノックス・ポークも憩室炎にか かっていた。話は変わってアメリカ人男性の40人に1人が女装癖があるから過去40代にわたる大統領の中にも一人ぐらいは執務室を踊りまわる人もい たかもしれないわね。淡々と皮肉を言ってのけるCJにバビッシュはやや驚くが話を元に戻そうとする。だが度重なる尋問めいた質問に耐えられず、 CJはとうとう根をあげてこれ以上続けたくないと大声をあげて言うのでバビッシュもとりあえず質問をやめる。話を変えて今度は今の時間を尋ねる バビッシュ。CJは壁にかかっている時計を見て「正午5分前」と答えるがバビッシュはその答えを待っていたとばかりにまたしても突っかかって来る 。訊かれた以上の事を答える癖はやめた方がいい、とのことだ。「今何時か知っていますか?」と訊かれたら「知っています」と答えればいいという 事だ。ここでようやく質問を中断し、休憩を取ることができるようになる。

サムが食堂にいるトビーのところに行くと、新聞を見ていたトビーはそこに書かれていたある論評を持ち出す。メイナード・ワクテルはトビーとサム の事をスピーチライティングのバットマンとロビンだと評していると言う。

サム:どっちがどっち?

トビー:私を見てみろ、サム。私がロビンに見えるか?

サム:僕だってロビンじゃありませんよ。

トビー:いや、おまえはそうだよ。

サム:はい、それじゃ先に進みましょう。

トビー:おうともよ、相棒。

食堂を抜けて階段の方へと進んでいく二人。トビーはまだバットマンとロビンにこだわっていて自分はブルース・ウェインでサムはディック・なん とかだ、などと言っている。ここでサムがCBOの調査による財政黒字が思ったよりもずっと少ない事を伝えるとトビーもそのニュースに大いに喜ぶ。 経済成長の緩やかな成長を喜ぶ政権なんて史上初でしょうね、とサム。だがこれは減税を前面に持って掲げる際に大いに有利な要素だ。なぜなら 10〜15%の最低レートを下げれば高額納税者層に減税を認めないという立場を堂々と貫くことができるからだ。低額納税者層のレートが低いために 高額納税者層まで減税する余裕がないから、というわけだ。トビーの部屋に着くとサムがもう一つの件を持ち出す。先ほど言っていた例の一文「プ ールとジェット機」をスピーチに盛り込んでほしいと頼まれた事を話すとトビーは書き換えろと言う。ところで、とトビーはサムに何かを言おうと するが何でもないと言って部屋を出て行く。

ドナは今抱えている不安を誰かに分かち合ってもらいたい、とチャーリーのところにやって来る。ヴァンデンバーグ空軍基地の第30航空団が発見し た人工衛星の地球落下の話をチャーリーにするがチャーリーはそれがスイスのチューリッヒに落ちるように願っている始末だ。ドナはまた一人ぼっち になってそこから出て行く。

2,3人の女性スタッフに囲まれながらリムジンから降りてきたアビーはそのまままっすぐオーヴァルオフィスへと歩いて行く。途中、シェラトンでの 小児ガン基金の演説や未就学児童への教育を施すヘッドスタートプログラムを北東部で行う予定であることを側近から知らされる。他にも救急ヘリ に名前がつくなど彼女の上げた業績には枚挙にいとまがない。だが機嫌がいいと思ったのもつかの間、オーヴァルオフィスでバートレットと向かい 合うや電話で事を最後まで知らせてくれなかった事に彼女は怒る。バートレットが空の旅を尋ねてくるがそれよりも彼女はレオからの電話が中途半端 だった事についてまだ激しく抗議するのでバートレットも仕方なく本題に入る。だがゾーイのジョージタウン大学入学願書の健康診断書には家族の 病歴を書き込まなければならないが肝心のMSを外してしまった事、さらにその書類にサインしたのがアビーである事を告げるとアビーの顔色がまた 変わりバートレットを責める。それに対してバートレットも声を荒げるがその後しばらくの無言状態が続く。その静寂を破ってバートレットが娘の 近況報告をする。今朝ゾーイと話したところ、期末テストの成績が良かったそうだ。それはアビーも聞いた。バートレットはエリーのボーイフレンド が嫌いだ。それもアビーは知っている。そしてバートレットはアビーに法律顧問が話を聞きたいと言っていたことを告げる。その事もアビーは知って いる。そしてさらに静かな状態が続く。

-ACT THREE-
マーガレットの部屋でレオを待っているジョシュ。レオがやって来てアビーの到着を確認すると一緒にレオのオフィスへと入っていく。バートレット がゾーイの健康診断書の事についてまだアビーに言っていなかった事を不思議に思うジョシュ。それはそうとジョシュは民事訴訟担当の司法次官 マーティン・コネリーに頼まれてタバコ会社の訴訟費用にとレオにもう3000万ドル上乗せしてもらおうと思ってやって来たのだがレオは訴訟にこれ 以上金をつぎ込む意味があるのか疑問に思っている。コネリーも言っていた通商・保健・福祉サービスの小委員会からの基金にレオも言及するがこれ にはジョシュが反論する。確かにそこや復員軍人協会などから金が出るようになってはいるのだが問題なのはその各々の委員会の委員長が先の選挙 でタバコ会社から800万ドル の資金を受けて当選している事とたとえ融資が決定したとしても1100万ドルでは身動きができない事だ。3000万ドルでも無理だろう、と言うレオに 対しジョシュはもっと増やすべきだと進言する。だがレオは金もかさむのであまり乗り気ではなく、タバコ会社に勝つつもりならワイオミング州の 国立公園「Grand Teton」でも売却するしかなくなるだろうとまで言う。ジョシュは6000万ドルまで要求するがレオは忙しそうに、とにかく何人か に調べさせてから2,3日以内に報告してくれ、とだけ言う。ジョシュは出て行く前にこれからジョーイ・ルーカスを迎えに空港に向かうつもりだと 告げる。

サムがルーズベルトルームにやって来て既に待っていた革新派のメンバーであるヘンリー、ヘレン、ブルース、ルイスと会う。彼らと一通り挨拶を 交わすと席に着いて本題に入る。財政黒字が予想よりも2000億ドル少ないというニュースには彼らも素直に喜ぶ。だがサムは先ほど自分で読み上げ た「自家用ジェット機とプール」の一文は盛り込めないと明言する。ハッキリと強く言うべきだと彼らは主張するがサムは、この一文は書き方がひ どくまるで女子高生が書いたような文章だ、と口にする。あまりに高所得者を擁護するような言い回しが続くので高所得者の減税に賛成しているのか とサムは勘ぐられるがそういうわけではない。サムがとくとくと話を始める。これまで減税に関する様々な議論が繰り返し行われてきたが突如その 実行についての見込みが出てきた。ここでサムが問題にしているのは政策ではなくスピーチの表現方法だ。今ようやくまとまろうとしている減税の議 論がこの表現のために崩れてしまったら元も子もない。サムは昨年の秋、メンバーの一人であるヘンリーのボスが「金持ちな人間はそれ相応の税金を 払うべきだ」というセリフを聞くたびにカウチの下に潜って変名しようかと考えていた。サムは年収40万ドルのゲイジ・ホイットニー法律事務所を 後にしたのだがそこに勤めていた時に彼が支払っていた所得税額は一般人の平均の27倍にあたる金額だった。だがサムは他の26人分の税金を支払う 事に不満を持っているどころか喜んでその税金を納めていた。そのサムが言う。税金を払うというのはそういうものなんだし、子供たちには元気に 学校に行ってもらいたい、かたや道路を安全にドライブできるような街づくりにもなってほしい。だが26人分の所得税を払っているからといって27 人分の選挙権はなければ消防車が27倍早く来るわけでも水道の水から27倍の熱いお湯が出るわけでもない。高所得賃金労働者の上位1%がアメリカの 22%の税金を払っている。つまるところ彼らが税金をしっかり納めている間は彼らの悪口を言うべきではないという事だ。だがそれを聞いて いたメンバーの関心はただあの一文をスピーチに入れてくれるかどうかという事だけだ。だがサムの答えはやはりノーだ。さらに明確にしておきた いのが、あの一文を入れないからといって地位を脅かしたり共和党にすり寄るようには見えない、という事だが彼らはもはやサムの言うことに耳を 傾けてはいない。会議の時間だと言ってさっさと出て行ってしまおうとする彼らの中の女性スタッフに先ほどの「女子高生の文章」といった表現を 鵜呑みにしないように言い訳がましくサムが言う。

ジョーイを迎えに国際空港までやって来たジョシュ。彼女を見つけるがいつも彼女についている通訳のケニーの姿は見えず新しい通訳のデイル・ブ ラケットが彼女をジョシュの方に向かせる。ケニーは休暇で旅行中との事だそうだ。ジョーイはジョシュがわざわざ空港まで迎えに来てくれた事に 喜んでいるがジョシュの話を聞けば喜んでばかりもいられなくなるだろう。新しい通訳のデイルを外すとジョーイと二人きりで空港のレストランの テーブルに着く。途中、デイルが探偵ドラマの主人公のようにハンサムなのに嫉妬したのかジョーイに皮肉を言うジョシュ。ジョーイは車の中で話 がしたいと言うがそこまで移動している暇はない。それどころか彼女には1時間10分後の飛行機でカリフォルニアに帰ってもらわねばならない。 遠く離れた所からでも唇の動きを読む能力がデイルに備わっていないことを確認すると、呼んだのは農業の世論調査をするためではなくもっと重要 な件でだ、と告げる。ジョーイもそれは予想していたようで具体的に何の調査なのかを尋ねる。そこへウェイトレスがやって来たのでジョシュは軽く 注文を取るとその間ジョーイは紙に何かを書いてウェイトレスが行った後ジョシュにその紙を差し出す。そこには「重要な事って何?」と書かれて いる。レオとトビーからの後押しを受けてジョーイを信用していることを告げるとジョシュがゆっくりと話しだす。8年前に大統領が病気だと診断さ れてそれを未だに公表していない、という事を。ジョーイはまたもペンを取り出して紙に書く「それって深刻なの?」。あぁ、とジョシュはゆっくり 答える。それは何?というジョーイの質問にジョシュが手話でゆっくり、彼女以外の誰からも見られないように”M” ” S”と答える。ジョーイはその病気のことを知っているのか深刻そうな顔をするがウェイトレスが来たので声には出さないでいる 。

バビッシュの部屋にアビーがやって来るがアビーが雑談を始めるのでバビッシュはなかなか本題に入れないでいる。来るたびに法律顧問が変わるので アビーはあまりこの部屋には来ていないようだ。映画「毒薬と老嬢」(Arsenic and Old Lace '44)のようにレオが歴代の法律顧問を地下に閉じ 込めてるんじゃないかしらと言うアビー。とりあえずバビッシュが質問をしようとするとアビーは自分には法律の知識はあまりない、と少し尻込みを する。国務長官でもあった弁護士のダニエル・ウェブスター(Daniel Webster)やユダヤ系初のイギリスの首相を務めたベンジャミン・ディズレェ リ(Benjamin Disraeli)の本を読んだことはあるけど、とアビー。ここでアビーの方からゾーイの健康診断書について触れてくる。形式上のもの だからよく読みもせずにサインした、と半ば開き直っているかのように答えるアビー。その後バビッシュから何度か詰問されるうちにアビーもだんだ ん不愉快になってきたのか「覚えてない」とだけ繰り返すようになる。サインした時に部屋には他に誰もいなかったか?それは大統領ではなかったか ?お答え頂けないのなら大統領本人に尋ねるまでです、とバビッシュは厳しく言う。夫だって覚えていないわよ、とアビーは言い、さらに自己弁護っ ぽくまくしたてる。あなたにも子供がいるから分かるでしょう?学校の旅行、サッカーの試合、応援団のユニフォーム、成績表、体育の見学届など サインしなければならないものはいっぱいあるわ。それは大抵母親がしますよね、とバビッシュ。バートレット家も同じでそれはアビーがサインして いる。だがゾーイは普通の家庭の娘ではない、ニューハンプシャー州知事と合衆国大統領の娘ともなればサインすべき書類はさらに増える。 バビッシュにもそれぐらいの想像はつく。

バビッシュ:ですが私の半分ぐらいの体格の弁護士なら宣誓証言であなたに反対尋問を行う場合次のように言うでしょう「バートレット夫人、あなた はハーバード大学の医学博士号を持っておられますか?」。

アビー:はい。

バビッシュ:「内科の免許もお持ちですか?」。

アビー:はい。

バビッシュ:「胸部外科の免許も取得しておいでですか?」。

アビー:はい。

バビッシュ:「ハーバード医療学校の胸部外科の非常勤講師でもあられますか?」。

アビー:はい。

バビッシュ:「ボストン・マーシー病院とコロンビア長老派協会のスタッフを務めていらっしゃいますか?」。

アビー:はい。

バビッシュ:「医師として26年の経験がおありですね?」。

アビー:(苛々しながら)はい。

バビッシュ:「それだけの経験がありながら、目の前に出された書類がごく単純な家族の健康診断書である事に気づかなかったのですか?」。

アビー:読まなかったのよ!重要なものだとは思わなくて!

バビッシュ:では他にも重要なものだとは思わずにサインしたものはありますか?

処方箋、患者への指示・・・他にも確認を取らないものはあるんですか?バビッシュの厳しい追及にアビーが思わず答える。中枢神経系の疾患は私の 担当ではないがMSは遺伝性のものではないから大統領の健康状態とゾーイの健康状態の間には全く何の関係もない。だがバビッシュはアビーが話を すり替えていると指摘する。大事のように騒ぐから本当に大事になるのよ、とアビーは怒って言う。そしてそのように大きく騒ぐのはバビッシュが 大統領を弁護することで履歴書に箔をつけるためだからだとまで言う。だがアビーに言われるまでもなくバビッシュは既に名の通った弁護士だ。その バビッシュがアビーに迫って言う。これは自分が言うから大事なのではなく実際に大事なのだ。アビーもこれから今自分が尋ねた事について繰り返し 何度も追求されることになるだろう。そしてその時大統領も、サインした時に彼が部屋にいたかどうかを尋ねられる事にもなるはずだ。そうすれば 大統領はMSを患っている者の口から皆が一番聞きたがっている答えを言う事になるだろう「私は何も覚えていない」だ。アビー もようやく事の重大性に気づいたのかしばらく黙っている。バートレットがMSを患っていたのなら宣誓証言で頼りになるのは妻のアビー以外にいな いがそのアビーまでもが全く何も覚えていないというのだから。1週間以内に事は公になり、それを公表するための戦略を今スタッフが練っている ところだ。小さい部屋に何人かの報道関係者とバートレットとアビーが座り、続いて記者会見になるだろう。バビッシュがその時のバートレットの ”顔”で演説用のセリフをさらっと言ってみる「私は公に病気の問題を隠していたことを後悔しています。選挙に勝つために有権者を騙そうとしたと とられるのは遺憾です」。さらに険しい表情でアビーに言う、バートレット夫人、あなたは次に何が起こるのか、その事の重大性を正しく認識されて いないんです、と。

-ACT FOUR-
空港ではジョシュがジョーイへの説明をまだ続けているところだ。ジョーイもいつ頃公表されるのかを尋ね、ジョシュもアビー同様一週間以内だろう と答える。生放送でインタビューを受けてから記者会見を行う。ここでジョーイにしてもらいたい事は質問の意図を調査を受ける側もする側にですら にも気づかれないように調査する事だ。当然大統領をそっくりそのまま質問には入れることは出来ないからどういう人物・状況設定にして、どういう 結果が出たのかをジョーイ一人だけに行ってもらいたい。そして今言った調査を96時間以内で実行に移してほしい。・・・・・・するとしばらく聞 いていたジョーイが頷いて少しずつ喋りだす。調査する対象を工業の盛んな州、この場合はミシガン、の州知事に設定して彼に病気の設定を与えると いうものだ。前に進む前にジョシュがジョーイに念を押しておく。この件が終わればジョシュもジョーイも大陪審の前に立たされて宣誓証言する事に なるだろう。ジョーイは真剣な顔でノープロブレムだとジョシュに言う。それを聞いたジョシュは空港のアナウンスで今流れたロサンゼルス1217番 の便に乗るように言いながら搭乗券をジョーイに手渡す。ジョーイは大統領の様子を尋ねてくるがジョシュがうつむきながら答えるので唇が読めず 、ジョシュの顎に手を当ててはっきりと聞き取ろうとする。「大丈夫だ。心配してたと言っておくよ」今度はジョーイも聞き取れたようで早速帰り の支度をしてからデイルの元へと向かう。ジョシュは座りながらジョーイがナプキンに書いたメモをグラスの水につけ、席を立つ。

オーヴァルオフィス前の秘書室ではドナがしつこくチャーリーに中国の衛星の話をしている。中国大使館は衛星の存在を認めていないそうだ。しかし ながらドナが言うには7年間も見張ってきたのだから無いとは言わせない。望遠鏡を覗いて火星は火星だと確認しているようなものなのだ。チャーリ ーは好奇心旺盛なドナが中国大使館に電話したのではないかと思うがドナではなく大勢の人がしたのだそうだ。だがそんなニュースは中国はおろか アメリカすらも取り上げていないというのだからドナには不思議でしょうがない。チャーリーも義理でしょうがなさそうな顔をする。通信衛星、気象 衛星、スパイ衛星、可能性は低いがプルトニウムのような原子炉を積んだ衛星などというのもひょっとしたらあるかもしれない。様々な事柄がドナの 頭の中を渦巻いているところにアビーが通り過ぎていくのでそれについて行く。救急ヘリに自分の名前がついた事をドナに言い、ドナは人工衛星の 落下を別の表現「巨大な物体が破壊的なスピードで我々に向かって落ちてきている」でアビーに伝えるがどうでもいいとばかりにアビーは過ぎ去って そのままCJの部屋に入っていく。アビーはカウチに腰を掛け、CJは机にもたれかかるように座るとアビーから今日の様子を訊かれる。法律顧問に クソミソにやられました、あなたもでしょ?とCJは返す。CJがMSの件を聞かされた昨夜、私もあなたのそばにいたかったわ、とアビー。CJは昨夜の 11時ごろトビーと一緒にいたところをレオに呼ばれて執務室に行ったのだがその時トビーから「終わったら私は部屋で待っている」と言われた。CJ はあの時なぜトビーがあのような事を言ったのか分からなかったが今は分かる。バビッシュは「知るべき事」「知っ ておく必要のある事」の違いを尋ねてきたのだが「知っておく必要のある事」の方には「何かを知っていながら具体 的な追求は避ける」といった意図が隠されていると彼は言って いた。CJもアビーも何も覚えていない、で通していたがCJはふと思い出したことをゆっくりと話し出す。選挙期間中、カンザス州のマンハッタン、 シェラトンかマリオットのどこかのホテルのスイートルームに、ABCのドキュメンタリー番組「Nightline」の打ち合わせにと夜中にCJが訪れた事が あった。しかしながら部屋中がごった返していたからバートレットもアビーもCJが入ってきたことに気づかなかったようだがCJはその時にあるもの を見てしまったのだと言う。それはアビーがバートレットに何かの注射をしていたところだった。あれはベタセロン、発作を抑えるためのものよ、 とアビーは説明する。少し間を置いてからCJが懺悔するかのように言う。私は大統領の検診結果を受け取ってそれを公表し、毎回「何か私 の知っておく必要のある事はありますか?」と尋ねてきたんです。二人はそれ以上何も喋らずにいる。

レオのオフィスをノックしてジョシュが入って来て、ジョーイとの話し合いについての報告をする。工業の盛んな州の州知事が重大な疾患を患ってい ながら選挙中ずっと公表しないできたという設定で、今でも患っているがそれでも支持しますか?といった内容だ。選んだのはミシガン州だ。レオも その設定に同意するとジョシュがもう一つの話を切り出す。それはもちろんタバコ訴訟の件だがレオは、議会で認められそうにない数百万ドルの金が 必要になった時はまず報告書にして提出しろ、ときつく言う。ジョシュが今朝帰りがけにマーティン・コネリーの言っていたこの業界の人間は国民を欺き続けてきたのセリフを持ち出してレオに聞かせる。それを言っていた 時のコネリーの表情からこれは僕たちの事を指していたんじゃないのかと思ったとジョシュは正直に言う。巨大タ バコ会社とは違う、とレオは明言する。そして大統領に会ってくると言ってジョシュを残して部屋を出てオーヴァルオフィスに行く。
バートレットは仕事をしていたがレオが入ってきたのを見て仕事をいったん止める。そしてレオのせいでアビーとの仲がグチャグチャになってしま いそうだよ、と皮肉を言う。だがレオはその話はまったく聞かずにジョシュとトビーが信用しているというジョーイ・ルーカスという女性に世論調査 を頼んだことを伝える。バートレットもジョーイを知っているが、病気を患って当選したとされたミシガン州知事はこの事を良く思わないだろう、と 考える。自分は潔癖で自主的にやっているのに途中で誰かに気づかれたら世論調査の結果で決心したと思われるのがバートレットはお気に召さないよ うだ。そしてしばらくしてからレオにいよいよサムを呼ばせる。彼にも事実を言う時が来たのだ。

自分のオフィスで封筒を開いているトビーのところにサムがやって来て、ミーティングの相手、それからもしかしたら女性たちを怒らせてしまった かもしれないと伝える。

トビー:正しいと思って言ったのか?

サムの後ろにレオの姿が見え、トビーは立ち上がる。

サム:もちろんです。トビー、でも・・・

トビー:それならいいんだ。信頼しているからな。

トビーがそれだけ言うとレオがサムに、大統領が呼んでいる、と伝えサムはレオについて行く。

ホワイトハウスからの家路を歩いているCJを後ろからジョシュがつかまえて一緒に歩きながら話し始める。

ジョシュ:今日ジョーイ・ルーカスと会った。

CJ:聞いたわ。

ジョシュ:大統領とレオは世論調査がきっかけでMSの告白を決意したとみられたと思って心配している。で、どう思う?

CJは笑い始め、やがて自制心を失うほどにまで笑う。

ジョシュ:何だよ?

CJ:その事で大統領とレオが心配しているですって?

ジョシュ:あぁ。何で?

CJ:あなたたち崖っぷちから300フィート
(≒91.5m)下の、大きな岩に囲まれながら流れる急流を見つめているブッチとサンダ ンス(映画「 明日に向かって撃て(Butch Cassidy and the Sundance Kid)」('69)の主人公コンビ)みたいね。彼らはそこを見て飛び込もうとしているけ どそのうちの一人は落ちて溺れ死んでしまう可能性を考えている。・・・・・・大統領は病気を患っていてその事について嘘をついてきたわ。 あなたたちは世論調査の結果で私たちが不利になると思って心配してるの? 落ちたらあなたたち 死ぬのよ!(It's The Fall that's Gonna Kill You!

「僕たち」だよ、とジョシュ。今CJは「あなたたち」と言ったけど正確には「僕たち」の事だろ?CJはくるっと振り返って歩いていくが別に怒って いるわけではない。今日は帰ってもう寝たいだけだ。ジョシュがまた一緒に歩き始めながらドナがNASAのOSFから届いたFAXの件で大騒ぎしていると 言う。空から何かが落ちてくるというニュースだ。1週間に1度は届くわよ、とCJ。だがドナはその事を知らない。彼女は緊急事態だと思っている。 ドナに言ってあげたらいいのに、とCJは言うがジョシュはそんな事をしたらお楽しみがなくなるから嫌だと言う。オフィスに閉じこもりながら1日を 過ごせるだけのエンターテイメント的な価値のあるニュースだ。ドナはいつも空から何か落ちてきている事を知らない。10日に1回は何かが落ちてく る。宇宙空間に人工の物を打ち上げてから17000個が戻ってきたが不思議なことにまだ誰にも当たっていない。・・・・・・もしかしたら僕らに当 たるのかもしれない、とジョシュがつぶやく。面白い話をありがとう、と言ってから立ち止まっているジョシュを置いて再び歩き出すCJ。ジョシュ は遠くから彼女に「また明日」と言って彼女とは反対方向に歩き出す。

-END-
Starring
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J. Cregg
Janel Moloney as Donna Moss
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradley Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
Oliver Platt as Oliver Babish
Stockard Channing as Abigail Bartlet
Marlee Matlin as Joey Lucas
Peter James Smith as Ed
William Duffy as Larry
Lee Wilkof as Martin Connelly
Rosalind Chao as Jane Gentry
Spencer Garrett as Richard Will
Jon Wolfe Nelson as Dale Bracket
Douglas Roberts as Congressional Aide 1
Lucia Vincent as Congressional Aide 2
Lenore Foster as Staffer 1
Shannon Nelson as Staffer 2
Debbie Ann Thomas as Speechwriter 1
Barry Livingston as Speechwriter 2
Ariel Felix as Bobby
Katie Rimmer as Waitress
NiCole Robinson as Margaret



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