THE WEST WING
2-09:
E P I S O D E # 31
2003/12/06 on NHK
GALILEO
(ガリレオ)

WRITERAARON SORKIN, KEVIN FALLS
DIRECTORALEX GRAVES

US TRANSMISSION DATE
29 November 2000
UK TRANSMISSION DATE
7 August 2001(E4)
JP TRANSMISSION DATE
6 December 2003
-STORY-
火星探査船ガリレオ5号が火星に降り立ち、TV教室で大統領が子供たちからの質問に答えようと意気込む。だがロシアのミサイルサイロで爆発が 起こったという事故の報告と同時にNASAを含め、ホワイトハウスのスタッフや大統領はガリレオからの信号が途絶えたという報告も入って気が滅入 る。 トビー、ジョシュは市民切手諮問委員会から郵政公社にマーカス・アキノを切手に載せるよう訴えてほしいと頼まれ彼の経歴をチェックして仕事を 進める。CJとサムは行きたくはないが大統領に同伴してレイキャビクのコンサートに出席することになる。だがそこでCJは、彼女がかつて面接で 落とし5年前に付き合っていた、国務省でも採用が確実視されていたいた男と、サムはローリーとの写真が新聞を賑わして以来連絡を取っていない マロリーとそれぞれ出くわすことになる。一方バートレットも当初乗り気ではなかったコンサートにのめり込んでしまい、かつてガリレオが アリストテレスの理論に異論を唱えた時のように勇気を持って作曲者に手紙を書くことを決意する。


INTO THE MAIN TITLE:★★★☆☆

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-TEASER-
バートレットがCJと歩きながら、NASAのネーミングセンスは冒険心に満ち溢れて素晴らしい、と褒めている。これから無人火星探査船ガリレオ (Galileo)5号が火星に到着するのをモニターで見ながら特別回線で繋がった子供たちの 質問に答えるという形のTV教室のリハーサルを行うのだが大統領は司会者なので答えは専門家に振らなければならない・・・・・・が、CJはバート レットが自分で全部答えようとしていると確信している。バートレットから「ガリレオ」の発音がなってないと指摘されるCJ。バートレットは早く 答えたくてウズウズしてるといった様子の表情だ。そして早速質問がバートレットの前のモニターに届き、案の定それに答え早くもCJとの約束を 破ってしまう。火星の温度は何度ですか?「15度からマイナス140度」と答えるバートレット。違います、とCJ、実際の火星の表面の温度は60度から マイナス225度です。頭の中で摂氏に変えたんだよ、とバートレット。その後テロップを読み上げてるとNASAの広報員の作った文章の表現におかし いところが多々あることに気づきサムが訂正する。

サム:「おはようございます。11時間前、545kgもの探査船がフロリダのケープカナベラルから飛び立ちました。そして18時間前、火星に着陸しまし た。あなたと私と6万人にも及ぶあなたと同じ生徒たち、カリフォルニアのジェット推進研究所で働いている宇宙科学者や技師たち、ヒューストンの NASA。そしてこのホワイトハウスが最初に火星を見るのです。歴史に残る船旅を成し遂げた無人探査船の名はガリレオ (Galileo)5号と言います」。

バートレット:(CJに)サムは正しく「ガリレオ」(Galileo)と言ったぞ。

-ACT ONE-
トビーがジョシュに、ホワイトハウスの匿名筋から大統領がインゲンを嫌いだというニュースがミルウォーキージャーナル紙に出ていると話して いるがジョシュはそれが大した話にはならないと思っている。そこにレオがやって来て切手諮問委員会が、朝鮮戦争の英雄で前プエルトリコ代表 であるマーカス・アキノを次の切手に載せてくれと郵政公社に言っているが独立国家を叫んだりなどいろいろ問題の多い人物でもあるのでトビーに 問題を処理してほしいのだと言う。ジョシュはその仕事をからかうが5秒後にこの件のアシスタントに任命される。

CJのところにトビーがやって来て彼女の渡した資料の中に大統領がインゲンを嫌いだという記事が入ってなかった、と言ってくる。ジョシュ同様CJ もその程度の問題が大事になるとは考えていない。トビーは(CJが彼のオフィスに行くまで)3時間だ、と言う。CJはキャロルにインゲンの記事につ いて調べるよう頼む。

バートレットは火星とガリレオに関する本を読みたいと思っているがミセス・ランディガムはそんな時間などないと言う。レオがケネディセンターで 開かれるアイスランドのレイキャビク交響楽団のコンサートの予定を差し挟んだためだ。先日バートレットがアイスランド大使との会談をキャンセル したのでその償いとして予定を入れたのだ。現在アイスランドは捕鯨禁止条約に反対の立場をとっているので彼らをなだめる、というよりは怒らせ ないためにも行かなければならないというわけだ。納得はいかないが国内からも同じ声が出てるので仕方なくいくことにするバートレット。
間髪入れずに別の問題が持ち上がってくる。情報部の職員から、ロシアのカゼルスクにある石油精製所で爆発が起こったのだという報告が入ったの だが実際のカゼルスクには石油の精製所はないと知らされる。・・・・・・事態の雲行きが怪しくなり始める。ロシアはその近辺に20もの大陸間弾 道ミサイル(SS19)を備えているし、衛星が捕らえた写真に焼けた建物や精製所が写っていない事から爆発したのはミサイルサイロなのだと考えら れる。だとしたら爆発したミサイルは実弾だった可能性が考えられる。情報部の職員に30分で報告をまとめるように告げると解散する。バートレッ トはガリレオ・ガリレイについて彼が知ってる知識をレオに語りだす。ガリレオはピサの大聖堂に座っていた時に天井から吊るされたランプが前後 に振り子運動するのを見ていた。そして彼は自分の脈拍を頼りに揺れの周期と物体の大きさが無関係であると発見した。そしてその数年後、彼は重い 物ほどスピードを増して落ちるというアリストテレスの理論に真っ向から反対を唱えた。1609年当時このような 反対を唱えるのは本当に勇気がいることだった。レオはバートレットがTV教室でもっと広範なテーマを取り上げたいと思っている のだと感じ、当のバートレットはCJとサムと話し合うことにする。

-ACT TWO-
切手の仕事を任されたジョシュはドナと一緒にマーカス・アキノについての情報を調べている。

ジョシュ:何か分かった?

ドナ:切手作成のプロセスはまず絵柄の一般公募から始まるの。

ジョシュ:それがそもそもの間違いだよ。

ドナ:毎年5万件の提案が切手諮問委員会に寄せられるの。略称はCitizens Stamp Advisory Committee(市民切手諮問委員会)の頭文字を 取って・・・

ジョシュ:オタクの会?

ドナ:C-SACよ。この委員会が郵政公社に決定案を出すの。今回はマーカス・アキノ、彼は朝鮮戦争で多くの同胞を救い職務範囲を超えた活躍が認め られ銀星賞を受賞。また熱心にアメリカ議会のプエルトリコ代表を務めたこともある・・・これは切手にすべき人よ。

ジョシュ:何なら君を推してあげるよ。

2時間20分後にこっそりトビーの部屋にやって来るCJ。トビーは顔には出さないがCJの勘が外れたことを十分知っている。大統領のサヤインゲン嫌い はサヤインゲンが主要財源のかなりの部分を占めているオレゴン州で大問題になっているばかりか再選にも影響してくる。大統領選ではオレゴンで 勝ったものの1万票差という辛勝だったためこれがニュースとしてオレゴン中に知れ渡れば再選ではオレゴン州の票は獲得できなくなる、と彼らは 考える。でもそれだけでとあなたより頭が悪いというわけではありませんよ、と強がるCJ。もちろんだよ、とトビー、S.A.T.(Scholastic Aptitude Test=学校教育適性検査)では別だがね。CJがトビーの部屋を出るとレオと会う。レオが言うには大統領が今夜のケネディセンターでの コンサートにCJとサムを同伴させてTV教育についての意見を話し合いたいのだという。だがCJは行きたくない。彼女が面接して落とした国務省の 報道次官候補の何人かもそのコンサートに出るはずだから彼女が行きたがらないのものも当然の話だ。だがそれはサムも同じである。レオと別れサム に会ったCJはサムから詳しい話を聞く。彼もローリーと写った写真が新聞に出てからマロリーに電話していなかったのだ。彼女からの電話もない。 狙撃事件の時でさえ電話しなかったのだからコンサートで鉢合わせるのは避けたい。それはおあいにくさまね、とCJが言うと、いかにも本物のアル ゴンクィンの円卓の騎士みたいな連中と一緒に育ったような言い方だなCJ、とサム。だが大統領のご命令とあらば仕方がない、というわけで二人 とも嫌々ながら大統領に付き添ってコンサートに行くことにする。

シチュエーションルームでは情報部の職員からロシアのサイロで爆発したのは紛れもなくSS19だったとの説明を受けている。さらにその職員はこれ は弾道ミサイルと師団がノルウェーからきたガチョウを敵だと間違えたためだろうという考えを明らかにする。爆発は未だに石油の精製所だと言って いるロシアの大使を早急に呼び出すように言うと、メモを受け取ったバートレットが言う「我々はガリレオからの信号を見失ったよ」。

-ACT THREE-
ジョシュはアキノを切手に載せることに消極的だがドナは載せるべきだと主張する。戦争の英雄を載せるのに何が問題なのか?アキノは連邦議会でも プエルトリコの代表を務めてきたようにプエルトリコのアメリカからの完全な独立を叫んでいる。彼を受け入れて切手に載せることは彼の信念を 受け入れてしまうことに他ならなくなってしまい、中立でいるべきアメリカはそれを受け入れるべきではないというわけだ。ジョシュはプエルトリコ が国内総生産の40%と労働力の24%をアメリカに依存してることからも独立するには早すぎると言うが投票権のない彼らが徴兵されてアメリカの 大統領に尽くす義務はない、とドナは反論する。
ドナと別れトビーと会うとガリレオからの信号が途絶えたときの状況を事細かく教えられるジョシュ。だがジョシュはトビーから与えられた切手の 仕事をしなければならない。
ジョシュの部屋を出て、嫌々言いながらも颯爽とドレスアップしたCJ、正装したサムと出くわすトビー。

CJ:これからケネディセンターに行って私を好きじゃない人たちと一緒に過ごさなければいけないの。

トビー:それならここでもできるじゃないか。

サムはサムでマロリーとのゴタゴタについて言い訳がましくトビーに話しているがトビーにはそんな話はどうでもいい。CJとサムが前の通路を慌し く走り抜けていった部屋では大統領から呼び出されたロシア大使がレオと会うまでの間マーガレットの接客を受けている。だがマーガレットは彼女の どこかおかしい仕草をまるで気にかけない様子でいる大使にちょっと面食らってしまう。やって来たレオにその事を話すと別に今に驚くようなこと じゃないだろ、とその気持ちはよく分かると言わんばかりにそっけない様子を見せるレオ。 そしてレオが大使と会い握手を交わすと彼女の顔に笑みが浮かぶ。年々ハンサムになるわね、そのスーツはハンドメイドなの、と先ほどのマーガレ ットが対応していたときとはうって変わり、レオが来たことで思わず顔がほころぶロシア大使。だがレオは話題を逸らせまいと本題に入る。問題の 爆発したと思われる建物が写っている衛星写真を指してどこに”精製所”があるのかをレオが詰問し、国家の安全に関わる事は一切話せない、とだけ 大使は伝える。レオはこの手の対処法はアメリカならよく心得てるから我々に頼むようにしてくれと言う。

コンサートに向かうリムジンの中でバートレットがチャーリーからコンサートの内容を聞いている。だがバートレットは1860年以降のものは音楽で すらないと言い切る。

チャーリー:休憩の後、初演の作品も披露してくれるそうで・・・

バートレット:ティーポットとゲフィルト・フィッシュ(ユダヤ人の団子料理)でのご演奏か。

チャーリー:作曲者はアイスランドの新人で、なんでも大統領が来ると聞いて緊張してるらしく6時まで曲を書き直してたみたいですよ。

バートレット:時間が欲しいと言うのなら私は喜んで出直すよ。

チャーリー:クラシック音楽はお好きだと思っていました。

バートレット:これはクラシック音楽ではない。今日の午後に書き終えたものを”クラシック(古典的な)音楽”と言えるかね。


コンサート会場の駐車場に到着したバートレットは先に来ていたCJと合流して会場へ向かう。サムはマロリーから隠れるためにいないそうだ。その サムはコンサート会場に堂々と姿を現しながらも目立たないようにひっそりとしながらグラスを空けている。そこへ後ろからマロリーに声をかけられ 慌てふためくサム。グラスを捨てると早速得意の議論の口調で弁解を始める。敵の攻撃にさらされていた時に電話する必要なんかなかっただろ? 電話するぐらいわけないでしょ、とマロリー。今の彼女には新しい恋人でホッケー選手のリチャード・アンドルーチャックがいる。もう何回も寝て るわよ。大体そんなとこだろうな、とサム。頭がいいからホッケーが下手なのか。そこへスタッフらしい女性がやって来てサムにメモを渡す。サムが それを見るとマロリーに何も言わずにその場を去っていく。

コンサート会場の別の場所ではバートレットがアイスランドの代表者と写真撮影をしながら談話している。そこへメモを見てバートレットに相談した い事がでてきたサムがやって来たのを見てバートレットがサムの方へ行く。サムのペンタゴンからの話によれば何者かが核弾頭から液体窒素を取り 出そうとしたために爆発が起こったのだという。液体窒素は核弾頭に入れて温度を下げておくことでセンサーに引っかからないようにする事ができ るためミサイル防衛計画を無意味にすることができる。だが今回はそれを取り出して核弾頭を盗もうとしていた人間がいたことも分かると同時に ロシアのミサイル管理の杜撰さも浮き彫りになってくる。

-ACT FOUR-
CJがチャーリーと話していたときに思わぬところから真実が明るみになる。何と大統領のサヤインゲン嫌いをグルメマガジンの記者に漏らしたのは 他ならぬチャーリーだったのだ。チャーリーは記者から尋ねられた時に大統領はステーキやロブスターやスパゲティやアイスクリームは好きだが サヤインゲンは好きではないと言ったというのだ。

チャーリー:確かに記者に喋ってしまったのはまずかったとは思いますがこんな事を深刻な事だと思うのは馬鹿げてますよ。

CJ:待って・・・

チャーリー:教育こそ深刻な問題ですよ。犯罪、仕事、国家の安全。この18ヶ月に僕はオレゴンに4回行きましたがその中で愚かだった人は一人も 見てません。

CJ:選挙の年にはみんなが愚かになるのよ、チャーリー。

チャーリー:いいえ、選挙の年にはみんなが愚かだとみなされるんです。

とにかく、今から大統領は何でも好物よ、と念を押すCJ。
チャーリーと別れて人がパラパラといるテラスに出たCJは今度は携帯電話でトビーと話す。彼女が落とした人間の一人とすれ違ったときにブーと 言われた、とトビーに伝えるCJ。ガリレオの故障の様子を聞いているときに今度はタッド・ホイットニーがドアから出てくるのを見てうなだれるCJ 。彼女は電話を切らないように言うがトビーは容赦なく切ってしまう。そのタッドが目の前に来るがCJはまだ電話で何か喋っている。ようやく電話 を切ってタッドと向き合うとハッキリとした理由を言ってほしいと迫られる。国務省でも採用が確実視されていた自分が落とされた理由は僕が”男” だからか、とタッド。採用した人間も男だがCJは彼の言っている意味が分かっている。彼らは付き合っていたのだ・・・・・・もっとも5年と6週間 も前の話ではあるが。電話しなかったのは別に君がベッドでひどかったせいじゃないよ、とタッド。実際に良かったしね。”凄かった”の、とCJ。 すると近くにいた3人の男が彼女を見る。すぐさまタッドとの話に戻るCJ。

CJ:タッド、仕事を得られなかったのは残念だと思うけど別に本当にこれとは・・・

タッド:個人的なことじゃなかったと言うのか?

CJ:もちろん違うわよ。

タッド:いいやそうさ。これは個人的なことでプロにあるまじき行為だ。僕がこの事をみんなに言ったら君は大問題を抱えることになるぞ。

CJ:問題なら毎日抱えてるの。あなたなんか問題にもなりやしないわ。

次にチャンスを掴むには何をするべきなのかな、と尋ねるタッド。再選時に他の候補に投票することね、とCJ。

会場の前の道路に停められてる車ではサムがジョシュからガリレオの復旧作業の様子を聞いているところにまたもマロリーが忍び足でやって来てサム を驚かせる。ジョシュとの電話を切ると今度はマロリーがガリレオの”値段”について文句を言ってくる。ガリレオの消失に1億6500万ドルのコスト がかかりさらにそれを見つけられない事を確認するのにいくらかかるの?答えをはぐらかすサムにマロリーが詰問する。月へ行き、さらに火星まで 行く必要があるの?ある、とサム。

サム:なぜならこれが次の挑戦だからだよ。僕らは洞窟を出て丘を見渡し、火を見つけた。海を渡り、西部を開拓して空に赴いたんだ。人類の歴史は 探検の年表に関係している、そして次がこれだ。

マロリーもそれに同意する。今回はマロリーの方から議論を持ちかけたというわけだ。写真の件では確かに怒ってはいるが今夜はそれを気にしない 事にするわ、とマロリー。仲直りしたサムとマロリーのところにCJがやって来て本格的に仕事に戻ることになるがその前にマロリーと見つめ合って その場を去る。

ホワイトハウスではドナが次々と前例を列挙していくがどれも説得力に欠けるものばかりだ。ジョシュは電話を取って大統領が戻ってきたことを確認 する。

レオとロシア大使の話し合いはまだ続いている。ロシアは第3者の査察に制限を設けなければ入国すら認めないと強気の姿勢で打って出る。そこへ コンサートから帰ってきたばかりのバートレットが現れ、そういった図太さは一体どこから来るんだろうなと尋ねる。ロシアのミサイル管理は メチャクチャだ。よく訓練された優秀なオペレーターはロシアを去るか死ぬかしている。犯人は脱走兵でその目的は弾頭を盗むためだった。いくら ロシアが強気になってもお粗末な核管理に更なる事件が起こったらもうロシアの問題だけでは済まなくなる。なのにそれでもアメリカに助けを求め ないようというロシアの姿勢に業を煮やしたバートレットはNATOの査察団を送り込む件はどうなったとレオに尋ねる。結局外務大臣を呼んでロシア への無制限の査察を得ることができるようにしようとする。部屋を出る前にバートレットはもう一度尋ねる。そういった図太さはどこから来るのか? ロシア大使は答える「長く、過酷な冬からですわ、大統領」。

トビー、CJ、サム、ジョシュがオーヴァルオフィスで話し合っているとバートレットがやって来る。ガリレオは「セーフモード」と呼ばれる状態に 入るが相変わらず返事はない。うちの子供たちみたいだ、とバートレット。他にもTV教室やサヤインゲン、それに切手の問題が残っている。・・・ ・・・そしてCJがベッドで凄い、と言った事が新聞に出るかもしれないと言う。

トビー:(驚いて見る)ベッドで凄い?

CJ:えぇ。

トビー:なぜ?

CJ:凄いからです。

トビー:あっそ。

大統領はサヤインゲンが嫌いなの、とCJが小声で言う。そしてジョシュが切手の話を言いかけた時に大統領はサヤインゲンが嫌いなの、 とはっきりと口にするCJ。

CJ: 大統領はそれがお嫌いなの。別に体に悪いだとかインゲン農家の人たちが悪いだとか言ってるんじゃなくて単にお嫌いなの。別に農家の人たち は大統領の召使いじゃないんだから彼らの事を気になさったりなんかしないわ。どうして彼らの言うようにやればオレゴンの若者たちが喜ぶと思う んですか?(ジョシュの方を向いて)で、ジョシュ、どうしてアメリカの若者や人々が、必ずしもその人の政治的理念に同意しなくてもその人が 成し遂げた貢献を光栄に思えない、なんて思うの?彼らだってそれぐらいの事は分かるわよ。ベトナム時代に人々が政府を信じなくなったのは政府 が人を信じなかったからよ。

ジョシュは、ただアキノを切手に載せようと言いたかったんだけど・・・と言ってCJ以外のスタッフは部屋を出る。
CJはバートレットと一緒に外の柱廊に出る。バートレットが例の交響楽団の出だしは悪夢のようだったが新人の作曲家は素晴らしかったと言う。 テーマがしっかりとしていて出だしから小難しい感じがしてはいたが楽しめたし、第4楽章は最高だったよ。音楽でこれほど驚いたのは初めてだ。 そして思い切って彼に手紙を書くことにしたと言う。そしてCJが明日のTV教室の事を切り 出す。

CJ:どの道我々には嫌でも大統領の話を聞かされる学校の子供たちがいるんですもの。彼らのうちの何人かは間違える ことを恐れて手を挙げて黒板に行かない子もいると思います。そういった子供たちに間違いはあってもいいんだ、ここに来て大の大人たちが 間違えるところを見て行ってごらん、と言うんです。そして彼らに「私はまだ希望を捨ててはいない」と言うんです。今回がだめでも またNASAの人たちにガリレオ6号を造ってもらうのです。中には笑ったり、気にかけたりしない子ももちろんいるでしょうが正直に手を挙げて黒板に 行く子もいるはずです。(間を置く)そしてそれこそがより広範なテーマとなるのです。

そしてCJも去りバートレットは一人空を向いて呟く。「我々に語りかけてくれ」。

-END-
Starring
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J.Cregg
Janel Moloney as Donna Moss
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradly Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
Allison Smith as Mallory O'Brien
Troy Ruptash as Scott Tate
Carroll Lynch as Jack Reese
Charlotte Cornwell as Nadia Kozlowski
Colm Feore as Tad Whitney
Tom Hall as Mike
Melissa Fitzgerald as Carol
Nicole Robinson as Margalet
Kathryn Joosten as Mrs. Landingham



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