THE WEST WING
2-06:
E P I S O D E # 28
2003/11/15 on NHK
THE LAME DUCK CONGRESS
(任期満了前の連邦議会)
WRITERAARON SORKIN
STORYLAWRENCE O'DONNELL JR.
DIRECTORJEREMY KAGAN

US TRANSMISSION DATE
8 November 2000
UK TRANSMISSION DATE
17 July 2001(E4)
JP TRANSMISSION DATE
15 November 2003
-STORY-
上院議員に当選したモーガン・ミッチェルが核実験禁止条約に反対の立場を取ろうとしたことからホワイトハウスのスタッフたちはどこの席に誰が抜けて誰が入るかの「イス取りゲーム」を考える。そして任期満了前の議員を招集すべきかどうか考えるがその議員の中に核実験禁止条約に反対の立場をとるようになった裏切り者がいる事が分かる。 トビーはこの条約に長い年月を費やしたトニー・マリノなら何か知っているだろうと彼に直接尋ねると彼は「裏切り者は自分だ」と言うのだった。一方ウクライナ共和国の高官ヴァシリ・コナノフが大統領に会うと言って車に立てこもり、ホワイトハウススタッフを震撼させる。サムは禁止条約の反対票を退けようと反対派に譲歩の姿勢を見せるが 彼らは全く応じない。エインズリーはサムから頼まれ、要約書を書き上げるがサムは意見が全く逆になっていることに怒る。


INTO THE MAIN TITLE:★★★★☆

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-TEASER-
会見ではCJがウクライナ共和国のヴァシリ・コナノフ大使が国連大使やNATO加盟国のシニア側近らとも会う予定はないと伝える。合衆国大統領は 言うに及ばず。彼に対応するのは大統領のアドバイザ数人だけだ。別の記者から、上院議員に当選したモーガン・ミッチェルが外交委員会の議席を 狙っており、核実験禁止条約が議題に持ち込まれるのを妨げようとしている事についてどう思っているのか尋ねてくる。CJは包括的核実験禁止条約 は容易に批准されるだろうと明言する。ダニーから、すると大統領は任期満了前の議員を召集(The Lame Duck Congress)するつもりなんですか、と質問を受ける。いいえ、私の知る限り話し合いは行われていないわ、とCJ。ダニー は彼女に、大統領に直接確認してくれと頼む。

その様子を自室から見ていたジョシュはドナと部屋を出る。途中ドナから、今の議員のほうが核実験禁止条約に前向きな姿勢を示しているのに どうして任期満了前の議員の招集をしないのか尋ねる。ジョシュは新興勢力のモーガン・ミッチェルは問題にはならないと思っている。続いてOSHA (Occupational Safety and Health Administration=職業安全健康局)の話をしてジョシュをうんざりさせるドナ。毎年60万人のアメリカ人が 手根管症候群にかかっているのだという。この症候群にかかると握力など指の筋力が著しく低下するそうでキーボードで一日何十時間もタイプして いるような人間がかかりやすいのだそうだ。でもドナにはその心配には及ばないだろう。ジョシュの耳の腫れ具合を見れば一目瞭然だ。
ドナと別れCJ、サム、トビーと合流すると、任期満了前の議員の招集について議論する。どうどう巡りで外交委員会に空席が一つ出来る事になるが そこにどうやらモーガン・ミッチェルが入るかもしれないのだという。CJは彼は入れないと思うがサム、トビーは思っている。もともと外交委員会 はロビイストが寄ってくるような金の発掘地ではないからそこへ行くのを止める圧力団体・議員は誰もいないだろう、というのがその理由だ。 議会の召集は緊急時のみだが核で被爆した時の深刻な状況を考えるとこれは十分に緊急レベルに相当するとサムは考える。だがCJは再選され なかった議員を呼び戻すのは心理的な面からも抵抗があるがトビーが言うように「それが政治」なのだろう。

-ACT ONE-
オーヴァルオフィスでは先ほどの議論がそのまま続いているらしくサム、CJ、ジョシュの3人が一斉に喋っていて何がなんだか分からない。その様子 を見たバートレットは世界中を旅して回るサーカス団のバーナム・ベイリーとその姉のシューみたいだと言う。議会の関係者と話してきたトビーの 話によれば議員を呼び戻して投票を行えば条約の承認が可能になる可能性が高いと発表できる。加えて核保有国のアメリカが条約の承認を渋れば他の 国もつられて承認に後ろ向きになるかもしれない一方でパキスタンのような国が核の脅威を増大させる恐れがある。だがもし投票に負けたら信用失墜 に繋がり上院を怒らせることにもなるだろう。再び例の3人が一斉に喋り始める。間を置いてレオが、CJがマスコミに、大統領が議員の招集を考慮 している、と内密にリークするべきだと提案する。

オーヴァルオフィスでのミーティング終了後、次はレオのオフィスで簡易ミーティングが始まる。明日のポスト紙の社説には、ホワイトハウスは 時間の使い方も知らず、予定はひっきりなしに変更されウェストウィングは高校の年間編集室のようなものだ、と出るそうだ。2週間で4度目の批評 記事だが先ほどのオーヴァルオフィス内でのゴタゴタを思い出したらポスト紙の批評もあながち誇張されたものとは言えない。というわけでルールを 設けよう、とレオ。これから、大統領から答えをもらいたいと思ったり意見を簡潔に具申したいと思うなら、私の机の上に2ページ未満の報告書を 用意することだ。

ミーティング解散後、トビーはランチのこだわりにうるさいフォックスとファウラーというステンセン議員の側近をランチに招待して話し会い、 サムは条約 反対派議員側近に対して譲歩の構えを見せながら話し合いに入るつもりだ。だがサムは中小企業の不正に関する22ページの報告書を2ページにまとめ 上げる作業もこなさなければならない。この件はとりあえずエインズリーに任せる事にしよう。CJは情報をリークする記者を探しに行ったというの だが・・・・・・案の定ダニーが彼女のもとへとやって来た。彼女はダニーの所属するポスト紙がホワイトハウスの批判記事を書いたことで彼に 怒っている。部屋までくるとCJは秘書のキャロルに上院院内総務のスポークスパーソンに電話を繋いでくれ、と頼む。という事は議員の招集を考慮 しているという事なんだな、とダニー。ダニーが出て行くとCJはキャロルに別に用はなかったの、と打ち明ける。

ドナは再びジョシュに反復運動過多損傷(RSI=Repetitive Strain Injury)の詳細をレクチャーしている。先ほど言っていたOSHAはそれに関する ガイドラインを出しているのにホワイトハウスがそれを実行していないのはおかしい、と訴える。だがそれにかかる費用が180億ドルと聞けば ホワイトハウスが賛成しないのもうなずける。
部屋に入るとチャーリーが急いでやって来て、ヴァシリ・コナノフが泥酔した状態で車の中に連れの女性一人と一緒に立てこもり大統領と会うまで は帰らないとゴネている、と伝える。皆が恐れていたコナノフが常識を越えた方法でホワイトハウスにやって来た事にジョシュも困惑気味の様子だ。

-ACT TWO-
サムに呼び出されたエインズリーが彼のオフィスにやって来る。例の22ページのレポートを2ページに要約してサムに渡してほしいのだと頼むと、 代わりに核実験禁止条約反対派と会うミーティングに参加させてほしいと彼女から懇願される。ただ黙って見てるだけ、あなたから交渉術を学びたい の!おだてにおだてられたサムもまんざらではない様子で、かつてキャピタルビートでの討論で彼女に打ちのめされたことなどすっかり忘れて舞い 上がっている。
エインズリーと別れ、ジョシュと会うとジョシュからコナノフが来た、と告げられそのままレオのオフィスへと向かう。どうやらコナノフと一緒に いる女性は売春婦なのかもしれない。サムはドキッとするがジョシュは”彼女”ではないと断言する。ともかく観光客が気づく前にホワイトハウスへ 彼を入れてそのうちに酔いを覚まさせろ、とレオがアドバイスする。加えて、シチュエーションルームには入れるな。残ったサムは先ほどの高揚感 がまだ残っていると見える。

レオ:何だ?

サム:エインズリーも議会へ連れて行くことにします。

レオ:そうか。

サム:僕から学びたい、と。

レオ:そうか。

サム:大先生と呼ばれました。

レオ:早く出て行け。

サム:はい。

トビーが議員側近のフォックスとフォウラーとレストランで会っている。思ったとおり彼らはメニューの注文に時間をかけてトビーを呆れさせて いる。再選されなくなった彼らの上司の議員に対して、もはや圧力をかける人間・団体はいない。今なら条約に賛成票を投じてくれるはず・・・だと 思っていたのがとんだ見当違いのようだ。トビーはアメリカ国民の82%と150カ国の国が認めているのになぜ?と考えるが側近は言う 「自分の裏庭を調べたほうがいいんじゃないのか?」

歩きながらレオがチャーリーに説明する。コナノフはクレイジーはクレイジーでも私たちと同じようなタイプのクレイジーなんだよ。
チャーリーと別れ、ドナがやって来る。彼女はジョシュには相手にしてもらえなかった反復運動過多損傷の予算の話を今度はレオに持ちかける。だが レオも180億ドルの予算を投じるつもりはさらさらない。ゆっくり打てばいいだろう、と切り捨てる。
ドナと別れ、お次はCJと会う。レオがCJに、ダニーが特集記事の取材を希望しているため大統領と話をつけてほしいと頼む。CJは何を馬鹿なと言わ んばかりに断る。彼の勤めるポスト紙の社説は2週編んで4度もホワイトハウスを批判したのだ。
レオの長いウォークは終わらない。次はトビーが裏切り者を見つけるためトニー・マリノを呼んでほしいと頼みに来る。だがマリノは先の選挙で 完敗を喫し て自分のイスをモーガン・ミッチェルに明け渡してしまった。核実験禁止条約の承認に4年以上つぎ込んだ人物とはいえ、そのせいで議席を追われた 彼が助けてくれるのだろうか?だが彼ならミッチェルと反対票を投じて彼を辞職に追い込んだ有権者を同時に痛い目に合わせられる。とにかくレオは 呼び出してみる、と請け負う。

トビーが秘書ボニーの制止も聞かぬ間に広報部の自分のオフィスのドアを開けると自分の机に足を乗せて踏ん反り返っている男と隅の小さな椅子に 座っている女性を目にして面食らう。この男がかの有名なお騒がせ男、ヴァシリ・コナノフである事はジョシュから説明を受けるまでもない。

-ACT THREE-
コナノフ御一行は嫌々ながらもジョシュに案内されて彼の部屋までついて行く。相変わらずジョシュに対しても偉そうに振舞うコナノフ御一行に さすがのジョシュも爆発寸前だ。警備員を呼ばせて待機して頂くことにしよう・・・・・・できればずっと。アメリカとロシアが睨み合っていたのも 今ではいい思い出、といった心境か。

サムとエインズリーが上院議員の3人の側近と話し合う。サムはどうすれば彼らのボスが手綱を緩めてくれるのかを必死に聞き出そうとしている。 側近の一人は賛成票を投じても何のメリットもなく、しかも反対しているのは何も共和党の議員だけではない、と指摘。

賛成している主な人間:多数の民主党議員、少数の共和党議員、31人のノーベル賞受賞者、統合参謀本部議長、ロシア・中国・イギリス・ フランスを含めた世界150カ国の国々、アメリカの82%の市民

反対している主な人間:多数の共和党議員、少数の民主党議員、6人の前国防長官、5人の元CIA長官、元国務長官と元国家安全保障問題担当 大統領特別補佐官がそれぞれ1人ずつ

結局サムが条件を提示したにもかかわらず話し合いは暗礁に乗り上げてしまう。片付けをするエインズリーに側近があれこれと声をかける。エイン ズリーは話しているうちに、彼らが条約批准に反対するのはただ単に民主党政権を嫌っているからなのだと分かる。

エインズリー:あなたは間抜けよ、ピーター。今日にも明日にも来年にも来期にもこの人たちは条約を批准するわ、それもサムがあなたたちと話し あうために提示した条件もなしにね。(間を置いて)このマフィン頂いてもよろしくて?

マーガレットの部屋に、頼んでいた書類の様子を見にきたレオは彼女のこれまでとの微妙な動作の違いに目がいく。なぜか彼女はキーボードのキー を一文字ずつ探しながら指をまっすぐ立てて文字を打っている。コナノフ以上に奇怪な行動の多いマーガレットだが原因はどうやらレオにあるよう だ。レオがドナにたいして、ゆっくり打てばいい、と言ってしまったがために彼女が他の秘書陣と共謀してキーボードをゆっくり打つ事にしたの だという。だがレオの鬼のような形相を見てすぐさまいつものように指を滑らかに走らせてキーボードを打つマーガレット。
マーガレットだけでも頭が痛いのにコナノフが来ていた事をジョシュから知らされるレオ。だがここである秘策を思いつく。彼と大統領とを偶然会う ように仕向けるようにすればいい。レオが労働長官だったころダライ・ラマにも同じことをしてたのだという。低レベルの会合を開いて彼をそこに 招待しておき大統領が偶然を装ってその場に現れこう驚く「やぁ!どうも、ダライ・ラマさん!」。
・・・・・・・・・・んなアホな、と言わんばかりの顔をするジョシュだが他に方法があるとも思えない。ドナをノーマ・レイ呼ばわりして 呼び付けてキーボードをゆっくり打ってもホワイトハウスじゃ意味がないと忠告する。ところでコナノフに誰かあまり重要ではないホワイトハウスの 職員を会わせなければならないのだがドナこそその人物にうってつけだ。ドナは、最初は嫌がっていたが何故かすぐに納得して話をしてくれると 請合う。

議員側近との話し合いから戻ってきたサムは、エインズリーが「マフィンいただいてもよろしくて?」で話し合いを締めくくった事に少し不満そうに 口を滑らす。もっとも自分の見せ場を持っていかれたと感じただけだからなのかもしれないが。だがこれだけでは終わらない。彼女が要約した報告書 を見てサムはまた驚く。要約はされているが内容が全く逆になっているのだ。とりあえず彼女を部屋に入れるサム。

バーでトビーが挨拶を交わしている大柄の男、彼がトニー・マリノだ。単刀直入にトビーが切り出す。先ほどの話し合いから味方の中に裏切り者が いるという話を聞いた。あなたなら誰かを知っているのではないですか?知っている、とマリノ。それは自分だ。トビーはしばらく状況が飲み込め なかったが驚いてどうして気が変わったのか尋ねる。

マリノ:いや、気が変わったんじゃない。だがもし議会を開会するつもりなら私は投票できないんだよ。

ウェイターがドリンクを持ってくる。

マリノ:トビー、私は落選し、足をもがれたアヒル(Lame Duck)議員なんだよ。ペンシルヴァニアの人々は私で はなくモーガン・ミッチェルを選んだ。彼が外交委員会の席を取るつもりならいずれにせよ阻止すべきだが。

トビー:議員・・・。

マリノ:私がニューベリーを説得して彼の議席を埋めておき、イス取りゲームを止めさせておく。

トビー:議員、だからといって投票できない理由には・・・。

マリノ:トビー、私が包括的核実験禁止条約を強力に支持していたから彼ら(有権者)が私を外したんだよ。

トビー:それはミッチェルが大衆を操ってたからですよ。

マリノ:いや、そうとも言えんさ。私の有権者たちが騙されていたからあんな投票をしたんだとは思いたくはない。

トビー:議員、誰も・・・しかし・・・あなた自身もこんな事になるなんて・・・。

マリノ:誰も思ってはいないだろうな。トビー、大事をしでかす人間を期待しなくなった人がたくさん増えてる。そういった風潮は変えるべきだ。 私の上院としての任期はあと10週間程度だが私は彼ら(有権者)が欲しいと思っている人間を尊重することに したよ。だから任期満了前の集会にお呼びがかかったら私は棄権させてもらう。

-ACT FOUR-
ボニーが旅行者のホワイトハウス案内をしているところへトビーが帰ってくる。マリノが反対派の人間を尊重すると分かったせいなのか大声を張り 上げて旅行者をびびらせている。

サムとエインズリーは報告書の件で話し合っている。アメリカの国の半分の労働力を占めている中小企業の3分の1が雇用者の不正によって倒産して いる。だがサムは共和党員の彼女が政府が裏で雇用者の履歴チェックをしたりすべきだという考え方が信じられない。指紋の採取は皮膚の色の判別 のためにではないかと疑うぐらいだ。だが彼女ははっきりと数字で答える。不正を犯す人間の8割は白人で既婚者が未婚者の3倍、男が女の4倍、 管理職は一般社員の16倍、大学院卒社員はそうでない人の5倍にもなるという。サムはもう一度ちゃんと話し合おうと椅子に座る。

CJがオーヴァルオフィスの前までやって来る。レオに言われ、バートレットと、ダニーが特集記事を書く件について話しに来たのだ。バートレット に呼ばれ中に入っていくと早速ダニーがオーヴァルオフィス内部の記事を書く記事のことに賛成できないと主張する。猛烈に反対の立場をとるCJに バートレットが言う。君が反対する理由は個人的な理由からか?CJは否定する。確かにダニーのポスト紙はいろいろ書いたがその程度で彼の出入り や報道内容を止めたりするのは狭量で無礼なことだ。君は優れた報道官で彼は優れた新聞記者だ。そんな君たち二人が仕事に就いたときからうまく いくはずがなかったんだよ。そこへダニーが入ってくる。バートレットが言う。ポスト紙にはずいぶんな事を言われてきたが再選を前にして対立する のは馬鹿げてる、だがそれでもできることはある。「私は購読をキャンセルするぞ」お見事です、とCJ。ホワイトハウスでは毎日1100部のポストを 購読しているからこれは明確なメッセージとして伝わるだろう。いや、とバートレット、キャンセルするのは私とアビーの分だけだ。バートレット が出て行き、部屋の中にはダニーとCJだけになる。二人はしばしぎこちなく見合うがやがてダニーが編集主幹職を打診されている事を知っていると CJは言う。だがダニーは記者でありたいし、CJと付き合うのに何の問題も感じていない。だが感じているのはCJの方なのだ。ダニーは、またね、と 言って出て行く。

ドナが例の反復運動過多損傷の事、それについてのキーボードの文字配置による手の動きの説明を事細かくコナノフに語り修羅場を見せている。 通訳する連れの女性も大変そうだが酔っ払ってる(覚めてるかもしれないが)上に通訳を介して、意味の分からない解説を聞いているコナノフには とても耐えられないひとときだろう。その時ドアが開き偶然バートレット大統領がそこを通りかかる。「ダライ・ラマさんいらっしゃい」と いったところだろう。ドナと連れの女性、その他部屋の中にいた人間を外させる。コナノフは航空機の乗り入れ、世界貿易機関、核の調和について 話したい、と言ってはいるがそのような事はバートレットの専門ではないし本当の目的も分かっている。あなたは東ヨーロッパで立派なことを成し 遂げられる革命者になれるでしょうし、それに合衆国大統領にも会えたんだ。お国に帰ったらこの事をみんなに伝えるとよろしいでしょう。 バートレットは去り、コナノフ、レオによればドクトル・ジバゴ、もやがてホワイトハウスから去って行く。

レオの部屋にサムとエインズリーがやって来て、商務省が中小企業に起こる不正や横領を防ぐ法案の修正案の支持を政府に求めており、サムは支持 すべきだと言う。労働者の85%は不正をするものだとデータが示しているのだ。彼の意見が前とは違っていることをレオが確認しサムが認める。 エインズリーはあっけにとられながらその様子を見ている。まさか自分の提案した意見がこんなに早く通るとは思ってもみなかったのだ。 エインズリーはサムを説得し、サムはレオを説得する。そしてレオが大統領を説得するのだ。

トビーがトニー・マリノの件でオーヴァルオフィスにやって来る。かつての政治家の中には、国民に媚びない政治家こそが国民の期待を裏切らない 政治家たり得る、と言った者がいた。そんな政治家でもやがては議席を追われる。つまり、反対派がいる限りその声を尊重しないわけにはいか ないということだ。だがこの場合マリノは82%の支持する国民を裏切ったことになる。バートレットは言う。

バートレット:正直に言わせてもらうがこの場合、国民が何を考えているのかなんて私にはどうだっていい事なんだよ。国際的な武装協定、科学技術 、軍事、外交のイロハ・・・つまるところ戦略だがなトビー。82%の国民が情報に基づいた決断に達することを我々が 期待する事なんてまずできないんだよ

やはり議員の召集はしないことにする。トビーもそれで納得する。トビーの去り際にバートレットが声をかける。

バートレット:我々は時々忘れるんだが、民主主義に関するすべての話し合いの中で我々は、民主主義ではなく共和国である、という事を忘れるん だよ。国民は直接決断を下せない、決断を下せる人間を選ぶことができるんだ。もっといい選び方があるのか?もちろんあるとも。だが選択肢を 考えると・・・。

今日はもう終いだ。私の家によってチェスをやろう。君を打ち負かしてやるぞ、トビー。

-END-
Starring
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J.Cregg
Janel Moloney as Donna Moss
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradley Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
Emily Procter as Ainsley Hayes
Eugene Lazarev as Vasily Konanov
Mike Starr as Tony Marino
David Kaufman as Bob Fowler
Richard Tanner as Joe Fox
Tegan West as Peter
Sima Kostov as Attractive Woman
Amy Turner as Waitress
Timothy Busfield as Danny Concannon
Charles Noland as Steve
Kris Narmont as Katie
Devika Parikh as Bonnie
Melissa Fitzgerald as Carol
Nicole Robinson as Margalet
Kathryn Joosten as Mrs. Landingham



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