THE WEST WING
2-03:
E P I S O D E # 25
2004/10/25 on NHK
THE MIDTERMS
(中間選挙)
WRITERAARON SORKIN
DIRECTORALEX GRAVES

US TRANSMISSION DATE
18 October 2000
UK TRANSMISSION DATE
26 June 2001(E4)
JP TRANSMISSION DATE
25 October 2003
-STORY-
狙撃事件の同情から支持率が30%上がった81%になった事でホワイトハウススタッフは12週間後に迫った中間選挙で下院での民主党議席を取り戻そうと考える。その作戦の一部としてサムは大学時代の旧友トム・ジョーダンに、最近亡くなったグランド・サミュエルズの穴埋めとして、下院議員に名乗りを上げてほしいと頼むが突如浮上してきたスキャンダルのために援助の中止を余儀なくされ憤る。 トビーは狙撃事件の後遺症からか支持率を利用し、FBIと一緒になってヘイト(憎悪)グループの取り締まりを行おうと考えるがスタッフの誰もが反対する。チャーリーは自分のせいでバートレットの命を危険にさらした事を知りショックを受けていたが同じ黒人のアンドリューからの言葉に励まされる。ラジオ演説のレセプションでバートレットが ある無礼な女性を一喝した事でかつて自分のライバルにどうやって勝利したのかを思い出す。そしていよいよ中間選挙の結果がスタッフの耳に入ってくる。


INTO THE MAIN TITLE:★★☆☆☆

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-TEASER-
自宅のベッドで横になっているジョシュがホワイトハウスにいるCJと電話で話している。話の内容はこれから会見で話す内容・順番についてだ。 ジョシュは理論物理学者が提唱する大統一理論を会見のトップにするよう提案するがCJはあれこれ指示を出すジョシュをうっとうしがっている。 部屋を出るとトビー、レオ、サムと会い順番に消費者物価指数のかつてない上昇、だが指数にたいした価値はない事、住宅土地開発庁が基準の見直し を発表する事、下院議員グランド・サミュエルズ氏の死亡の話をそれぞれ聞いていく。CJによれば以前は動かなくなったサミュエルズ議員をつっつ いた時はピクピク動いていたのだそうだが今度は本当だよ、とサム。会見で彼の息子、娘、孫の名前を言うのは控えることにする。
会見室での会見が始まるや議員の死亡を哀悼する大統領、などテキパキと発表をしていくが物理学者(physicist)を心理学者(psyhics)と言い間 違えてしまう。・・・・・・それをTVで見たジョシュは、寝たきりなのに、枕の後ろのヘッドボードに何度も頭を打ちつける。

-ACT ONE-
*   *   *     8月12日:中間選挙(The Midterms)の12週間前      *   *   *

銃撃事件の影響で大統領の支持率が51%から81%に跳ね上がった、とルーズベルトルームで会議を開いているスタッフたちから報告が出る。CJは 同情ムードからとはいえ1週間で30ポイントも上がれば御の字だと思うがサムとトビーはその銃撃事件が起きたにもかかわらず19%の市民が未だに 反対票を投じているのが信じられないといった様子だ。レオとバートレット大統領が入ってきて、全員が起立して挨拶する。そして開口一番・・・

バートレット:おはようみんな。だれか「アカルキュリア(acalculia)」って言葉の意味を知っているか?

サム:計算不能力の事を言うんですよね。・・・・・・すみません大統領、ご自分で答えたかったんですよね?

バートレット:あぁ、だがもう忘れたよ。

サム:さすが、よく成長しましたね。

バートレット:うるさい。

サム:やっぱり恨んでるんでしょ?

全員が席に座り話を始める。エドとラリーは中間選挙で新たに下院と上院2議席、そして州知事のイスを二つと6つの州議会を取れるかもしれないと 思っている。カリフォルニア、インディアナ、ミシガン、テキサス、フロリダの各々の州がそうらしい。

オーヴァルオフィスの外の秘書室ではミセス・ランディガムが葬儀場に行ってて珍しく欠席しておりマーガレットがチャーリーに「アカルキュリア」 についてのウンチクを語っている。もっとも当のチャーリーは電話の方に耳を傾けているようだが。そこへゾーイがやって来てチャーリーに会いに 来るが電話でも仕事場でもぎこちない様子でかわされてしまう。ミセス・ランディガムからの伝言を受けてチャーリーはシステム部のアンドリュー・ マッキントッシュに会いに部屋を出る。

ルーズベルトルームではまだ会議が続いている。CJによれば銃撃事件の同情ムードが薄れてきているゆえに、中間選挙にこれを利用しているように 取られないようにしたい。だがトビーは反論する。銃規制や極右団体の取締りを、現れては消えていく支持率を利用して抑える事が何故いけない のか?中間選挙について聞かれたらこのゴタゴタでそれどころではないと言っておけ、とバートレットが茶化す。とりあえず当面の課題に集中する ことにして記者の質問を避けるようにするが別に何の課題も決まっているわけではない。バートレットはミーティング終了後チャーリーと今後の予定 の調整をし、部屋を出るとレオに、最初の下院議員選挙でバートレットが破った仇敵のエリオット・ラウシュがバートレットの地元マンチェスターの 教育委員長に立候補していると知って思い悩んでいると打ち明ける。ところでバートレットは外へ出たいと思っている。

バートレット:もう一つ言うことが・・・。

レオ:ダメです。

バートレット:いつでも外出できるんだぞ。

レオ:ダメですったら。

バートレット:あと一週間待つ必要などないだろう。

レオ:大統領、私がどっちに味方するとお思いですか?14人の医師たちが中間選挙を前にあと一週間は外出を控えたほうがいいと言ってるんですよ 。さて、私はどっちに味方するとお思いですか?

バートレット:さっさと消えろ。

レオ:はい。

ジンジャーから伝達を受けたサムがロビーまで歩いていきロースクール時代の親友のトム・ジョーダンと妻のサラ・ジョーダンと会う。ミューラル ルームへ彼らを通すとサムが本題に入る。下院議員のグランド・サミュエルズが亡くなり、彼の代わりに出るはずだった候補が出馬をやめたことで 議席が一つ空いたため、トムをその席に入れたいと民主党下院選挙委員会から頼まれたと言うのだ。彼の選挙区での投票で最後の決め手になるのは 女性の投票者で、彼女らの政治への関心事は犯罪だ。トム・ジョーダンはオーバーリンとデュークの卒業生で検事として今まで数々の悪人を刑務所 送りにしてきた実績がある上に政治活動にも熱心だからホワイトハウスが彼の肩を持って下院のイスに座らせたいのだ、とサムは説明する。今のトム なら民主党全国委員会、下院選挙委員会、多数派志望の少数派院内総務、それに合衆国大統領と同じ力があるのだ。妻のサラは驚くが、サムは彼らの 事なら何でも知っていると言う。トムは考える時間が欲しいと言うがサムから5分で決めてくれ、と迫られる。

トビーはこの支持率を利用して銃規制と極右団体を抑えたいと思っているがCJの同意が得られずに怒っている。我々は銃犯罪の被害者でありそ れ以上でもそれ以下でもない。支持率を利用して極右団体を取り締まれる立場の人間といえば大統領ぐらいのものだとCJは考えている。さらにCJか ら、銃撃事件の心理的影響を記事にしたがっているマスコミがたくさんいるという話を聞かされる。もちろんトビーにはそれどころではない。

-ACT TWO-
*   *   *     9月5日:中間選挙(The Midterms)の9週間前      *   *   *

ホワイトハウスに出勤してくるなりトビーが名案を閃いたと騒いでいるが秘書陣には何のことだかさっぱりだ。サムを見つけ、極右団体の自由な権利 を脅かすことなしに彼らの暴力を追求する方法が分かったと言う。大統領を狙撃した犯人が所属していたウェストヴァージニア・ホワイト・プラ イドというグループは会員証を発行しておりこれを「少なくとも〜人はいる」と公表する。こうすればFBIに協力を求めて彼らを一斉に捜査できるし 権利を侵害することもない。だがサムは無関係な団体にまで捜査が及ぶかもしれないと言う。トビーはジョシュにもこの話をしようとドナに面会 予約を求めるが彼の体調のこともあるし、何より彼女の機嫌を損ねてしまったので面会謝絶にされてしまう。

ゾーイがレオの部屋にやってきてバートレットを呼んでほしいと言う。バートレットは現在公邸から選挙資金の電話をかけているのだがゾーイはな ぜわざわざそのためだけにオーヴァルオフィスから離れなければならないのか訝る。レオに銃撃事件はチャーリーのせいだと思うか、と尋ねる。 いや、とレオ。

バートレットは寝室からマンチェスター教育選挙でのエリオット・ラウシュの支持率が46%だと聞いて心配している。通常、教育選挙の世論調査は していないはずなのだが。選挙の様子は順調だ、とCJが言う。そこにレオとゾーイが入ってくる。バートレットは3人の娘が、ラウシュが立候補して いる地区の学校で勉強していただけにますます彼が気になっている。何度打ちのめしても立ち上がる彼の姿にバートレットは圧倒されているかの ようだ。彼がいればスペインの異端審問界も品のいいバーバラ・ウォルターズのように見えてしまう。ゾーイが残ってチャーリーの話を始めるとレオ とCJは退出する。

トビーが引き続きサムの説得を続けている。司法省がマークしている極右団体のメンバーのリストを公表すればいい。そうすればメンバーの住所や 資金源を突き止めることができるからだ。だがそんな大それた行動に出ようとしているトビーの姿にサムは疑問を持たずにいられない。サムは、 過去に白人が全米黒人地位向上協会を同じ手で潰そうとしていた事をトビーに思い出させる。トビーと別れCJと合流すると彼女から警告を受ける。 サムの友人のトム・ジョーダンに人種差別の疑いがかかっているというのだ。検事時代、陪審員の選別の際に被告が黒人の場合、白人を多く選ぶよう にしているというのだ。検事ならいざ知らず今政治家である彼にそのような選別の仕方が許されるはずがない。サムはとりあえず調べてみることに する。

-ACT THREE-
*   *   *     10月20日:中間選挙(The Midterms)の3週間前      *   *   *

オーヴァルオフィスではバートレットが帰る支度をしながらチャーリーから今後の予定を聞いている。チャーリーによればこの後資金援助を求める 電話をかけなければならないと言うのだがオーヴァルオフィスからはできないとバートレットは言う。いいからそこに座ってさっさと・・・、行き 過ぎないうちにチャーリーは言葉を止める。少し驚いたがバートレットはメガネを外し、オーヴァルオフィスから資金援助の電話ができない理由を 説明する。大統領執務室という場所は世界でも最高の権力の間で、合衆国大統領というのは法を認め施行するという世界で最も権力のある人間の一人 なのだ。だがいくら偉い人間であろうと、たとえ無意味なジェスチャーであると取られようともそのような場所から資金援助を頼むのはおごり過ぎて いる。・・・・・・3週間後にラジオ演説のホストたちが集まるレセプションが予定に一つ追加された事を知らせるとCJへの伝言を受け取って部屋を 出るチャーリー。CJのオフィスに行く途中、ルーズベルトルームの中央の席に小さな人影を見る。頭が見えるのが精一杯のこの少年の名前はジェフ リー・ マッキントッシュ。システム部に所属する父親のアンドリュー・マッキントッシュに連れられてやってきたのだ。部屋に入ってきた父親のアンドリュ ーによれば母親が夜勤なので息子を一人だけ家に置いておくこともできないというのでジェフリーを連れてきたらしい。チャーリーはこの状況を 以前に体験したことがあるのを覚えている。

サムがレオの部屋にやってくる。ドアを閉めると電話のスピーカーからジョシュの声がする。トム・ジョーダンが学生時代に入会していたクラブは 白人専用だった、とレオは言うがサムの調べでは黒人の入会者がいなかっただけだという。だが明日新聞に記事が出るこの件に加え陪審員選びの事も 考えれば黒人の票は獲得できない。もしホワイトハウスが彼を応援しようものならホワイトハウス全体が黒人差別をしているという噂が流れる事は 必至だ。だがサムには信じられない。彼に出馬を求めたのはホワイトハウスなのに今度は彼に差別主義者のレッテルを貼って追い出そうというのだ。 前途有望なトムは若くして下院議員への道はおろか検察官としての仕事に就くことも難しくなるだろう。サムの反駁を受けようともホワイトハウスの 出方はもう決まっている。サムは憤然としながら出て行く。・・・・・・そこにジョシュが無神経に世間話を始める。

ジョシュ(電話で):そうだレオ、知ってます?超ひも理論と呼ばれる理論のこと。簡単に言えば宇宙は別々のサイクルで振動する小さなひもの わっかでできているとする理論なんですよ。

レオ:・・・・・・どうしてあの弾丸で死んでくれなかったんだ?

ジョシュ:運がよかっただけだと思いますよ。

レオ:だろうな。

CJはマスコミから出た、銃撃事件後のホワイトハウススタッフの心理的影響に関する質問を真面目に受け止めている。自覚がないだけでその症状が 顕れている人もいるのではないだろうか?トビーは無視しようとするがCJはトビーが誰かと相談すべきだと主張する。今の彼は広報部長としての立 場を越えた越権行為に出ようとしているように見えるからだ。

トビー:私はなぁ、FBI長官がそのように振舞うのを待ってるんだ。

CJ:トビー・・・。

トビー:私は司法省が、議会が、そしてホワイトハウスがそのように振舞うのを待ってるんだ!

CJ:あなたみんなを閉じ込めて懺悔させたいの?

トビー:そうとも!その通りだ!それに異議を申し立てるやつがいるか?いたらここへよこせ!今すぐにだ!

チャーリーの伝言を受け、大統領の待つオーヴァルオフィスにやって来るCJ。バートレットはラウシュの件をまだ気にしている様子で彼に関する 記事を出してもいいのだと言うのだがとんでもない。大統領が個人的に特定の候補を攻撃するなどしていいわけがありません、とCJ。だがエリオッ ト・ラウシュはバートレットの前に立ちはだかる信念の塊のような男なのだ。民主党も共和党も中絶賛成派も反対派も彼を支持している。53%の 独走態勢ぶりがそれをよく表している。

CJ:それなら仕方ありません。相手が勝つこともあるのが民主主義というものです。

バートレット:確かに・・・だが、いや、君が正しいな。

-ACT FOUR-
*   *   *     11月7日:中間選挙(The Midterms)投票日      *   *   *

いよいよ中間選挙の投票日がやってきた。12州全てが大接戦でどこが勝つかまだ全く分からない。広報部のスタッフは皆受話器を耳から離さないで いる。サムが自分のオフィスに入ると、すっかり忘れていた、トム・ジョーダンと妻のサラが待っていた。選挙日の当日に彼らが選挙区にいないのは その必要がないからよ、とサラ。見るからに彼女は夫のトムよりも怒りを露わにしている。

サム:次は必ず当選させる。

サラ:黙って・・・。

トム:サラ・・・。

サラ:次があるわけないじゃないのよ!ふざけないで!(一呼吸おいて)ホワイトハウスからは何の応援も無かったわ、一言もよ。

サム:それが僕たちのやり方なんだ。

サラ:サム、将来チャンスがあったらあなたに復讐してみせるわ。

サム:・・・どうか元気な赤ちゃんを。

ラジオ番組のレセプション会場ではラジオスタジオ出演者の二人がCJを囲んで話を交わしているが少し困惑しているようにも見える。やがて二人の トークから抜けると緑の服を着た派手な女性が目に入ってくる。カメラのフラッシュにたかれているその彼女はジェナ・ジェイコブズ、ラジオで 悩み相談を受け付けている女性だ。彼女の髪形が変わったのが気になったのかCJも自分の髪を気にしながら中間選挙の状況をうかがうため会場を出 る。

オーヴァルオフィスでバートレットが美味そうにエッグクリームを飲んでいるところにトビーが入ってくる。ニューイングランド産のチョコレート ミルクのソーダ割りとやらに大統領はいたくご機嫌のようだがブルックリンでできたものだと知って目の色が変わる。あなたの出身地以外でも美味し いものはたくさんありますよ、とトビーが言う。今度そんな事言ったら張り倒すぞ、と返すバートレット。トビーが本題に入る。休職願いを届けに 来たのだ。もちろん構わない・・・・・・ただし15分でマットから立ち上がって来い、とバートレット。社会的に危険と思われる連中を司法の手で しょっぴくことのどこに問題があるのですか。トビーは明らかに、銃撃事件の後遺症が3ヶ月経った今でもまだ残っている。

トビー:なぜこのような感じがするのでしょうか?以前にも銃撃事件は見た事があるというのに・・・。

バートレット:あれは銃撃じゃない、トビー。リンチだ。あいつらは私たちの目の前でチャーリーをリンチにかけようとしたんだ、信じられるか?

バートレットが取り出した衛星写真には例のウェストヴァージニア・ホワイトプライドの本拠地が映っている。

バートレット:そこはブラックスバーグのレストランだ。私はこの12週間、毎晩司法長官に電話してこの連中をしょっぴけ!と言おうと したか分からん。だが明日は世界が良くなるだろうと思って受話器を切った、明後日はもっと良くなる、と信じてだ。(間を置く)あれはリンチだ よ、トビー。だから許せないんだ

トビー:私にはこれを乗り切れる自信がないんです。

バートレット:私にもだよ。だが自信がつくまで毎日少しずつ前に進んでいかなければならないんだ。

バートレットは以前ラウシュにどうやって勝ったのか思い出せない。一段落着いたところでサムが入ってくる。レセプション用のスピーチ原稿が 出来上がったのだそうだ。レセプションの食事はニューイングランドで取れたんだぞ、とバートレットが誇り高そうに言うとサムが余計な口を挟む 。実際にはアラスカ産なのだそうだ。食べたのか?とバートレットが尋ねる。はい・・・、必死に取り繕うとするサム、嫌々ではありますがアラスカ 産に対する抗議を露わにして食べました。早く行かないとなくなりますよ、とサムに促され急いでレセプション会場へと向かう。

レセプション会場ではCJが今度は自称「”G”のつくゲイリー(Gary)」と喋っている。”G”のつかないゲイリーなんているの、とCJ。そこへ シークレットサービスから連絡が入り、大統領が現れ、CJの合図で拍手喝采が巻き起こる。サムの書いたスピーチなのかは分からないがバートレッ トが軽いスピーチを始めるがふとイスに座っている派手な女性に視線が行く。彼女は先ほどのジェイコブズ博士だ。バートレットはスピーチを続けよ うとするがどうしても気になって仕方がない。博士(Dr.)とはお医者さんの事かな?それとも心理学?宗教学?ソーシャルワーク?英文学の博士 号です、とジェイコブズ博士。ラジオで博士(Dr.)と名乗っているのなら勘違いされることはないですか?そのような混乱はないと思います、と 博士。それは結構な事だ。博士がラジオでホモセクシャルを忌むべき行為だと言ったのには驚いた、とバートレット。いいえ、言ったのは私ではなく 聖書です。レビ記(Leviticus=旧約聖書の一つ)だ。18章22節に。章と節までご存知とは素晴らしい、ならばここで少し尋ねたい事があります、 とバートレット。

バートレット:
  1. 出エジプト記(Exodus)21章7節によって娘を奴隷として売り払うべきか? (笑い声がする) 彼女はジョージタウン大学の2年生で学びイタリア語も流暢に話せるし家事も手伝える。売ったらいくらになるだろう?
  2. 出エジプト記35章2節によって、安息日にまで仕事をしている首席補佐官のレオを殺すべきだろうか?その際、私自らが殺すべきか、警察の皆 さんにお任せすべきなのか?
  3. レビ記11章7節によれば死んだ豚の皮に触るのは不浄な行為だ。そうなるとグローブを着けなければワシントン・レッドスキンズ(赤の皮・・・ フットボールチーム)は フットボールの試合をしてはならないのだろうか?ノートルダムは?ウェストポイントは?
  4. 私の兄のジョンを、別々の作物を並べて植えた罪で、町中の人間が彼に石を投げてもいいのか?
  5. 私の母を、彼女が別々の糸で出来た下着を着ていたからといって、彼女を火あぶりにしてもいいのか?
これらの質問について考えていただきたい。最後にひとつ、どうやらあなたはこのレセプションをどこかの馬鹿げた連中の集まりだとお思いの ようだが、この建物では大統領が立っているときは誰も座ってはいない。

途中から不快に思っていただろうジェイコブズ博士も雰囲気が悪くなってきたこともあるのか、パイを乗せた皿を持って立ち上がる。トビー、こう してラウシュに勝ったんだよ、とバートレットは言って会場を後にする。

ジェフリー・マッキントッシュの坊やが今度はミセス・ランディガムのイスに座っている。父親のアンドリューが入ってきてチャーリーの事を「 大統領を殺しかけた男」と呼ぶ。チャーリーは今のアンドリュー、ジェフリーを見て自分も以前母親が夜勤をしていたという事を話し始める。その日 は本来夜勤ではなかったのにチャーリーが無理を言って夜勤になったのだ、と。同じ黒人のアンドリューは言う。

アンドリュー:お母さんがもし今生きていたら何て言ったと思う?

チャーリー:何でしょう?

アンドリュー:うちの父も言ってたよ「やつらが君を撃ったのは、君が正しいことをしているからだよ」とね。

チャーリー:えぇ。・・・・・・そうだ、・・・・・・そうですね。


チャーリーは外に出てゾーイを中間選挙の投票に誘う。レオから護衛の心配をされるが大丈夫だ、とチャーリー。

ジョシュのアパートのポーチ(玄関)の階段でパジャマ姿のジョシュ、ドナ、CJ、トビーが座っていてサムが車のそばで中間選挙に関する電話を 受けている。ジョシュはもうすっかり元気な様子だ。電話を終えたサムが暗い顔でやって来る。12の選挙区の全てで現職の議員が敗れ、共和党7席、 民主党5席という結果に終わってしまった。4ヶ月と4億ドルを揃えたのに何も変わらなかったのかとジョシュが嘆く。

ジョシュ:誰か民主党にはユーモアのセンスが無いって言ってくれ。(間を置く)ここに座ってビールを空けている僕たちはおそらく47の市の条例 に違反している。どうかな、トビー、選挙日の夜だ。政府を転覆させようとする市民すらも守ってやる政府について一言。

トビー:アメリカに乾杯。

サム、CJ、ドナ、ジョシュ:アメリカに乾杯。

全員がグラスを持って乾杯しそれを空けていく。


-END-
Starring
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J.Cregg
Janel Moloney as Donna Moss
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradly Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
Elizabeth Moss as Zoey Bartlet
Peter James Smith as Ed
William Duffy as Larry
Jamie Denton as Tom Jordan
Rebecca Creskoff as Sarah Jordan
Claire Yarlett as Jenna Jacobs
Alfonso Freeman as Andrew Mackintosh
Myles Killpatrick as Jeffrey Mackintosh
Franc Ross as Sonny Saunders
Jesse Corti as Dave Stewart
Alan McRae as Gary With A 'G'
Kim Webster as Ginger
Melissa Fitzgerald as Carol
Devika Parikh as Bonnie
Nicole Robinson as Margalet



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