TWW1-22 -What Kind of Day Has It Been-

THE WEST WING
1-22: WHAT KIND OF DAY HAS IT BEEN(危機の連続)
2000年エミー賞ノミネート(Emmy Award Nominee)
・編集賞(Single-Camera Picture Editing for a Series)

アメリカ映画編集者賞（American Cinema Editors, USA）受賞
アメリカモーション放送音響編集賞（Motion Picture Sound Editors, USA）ノミネート

WRITER	：	AARON SORKIN
DIRECTOR	：	THOMAS SCHLAMME
US TRANSMISSION DATE 17 May 2000 UK TRANSMISSION DATE 10 July 2000(Sky), 7 June 2001(C4) JP TRANSMISSION DATE 26 March 2003, 4 October 2003

-STORY-
ヴァージニア州のロスリンで学生を相手にした討論会の最中のバートレット。討論会が終わって大統領とそのスタッフたち次々と出てくるが護衛官のジーナだけは不安そうな顔をしている。
その12時間前、ロスリンでの討論会に備えてバートレットとそのスタッフたちは質問の打ち合わせに必死になっている。だが事態は一変、イラク領空を偵察していたアメリカのナイトホークがクウェート上空で撃墜されたという知らせが届く。パイロットは今のところ無事だがイラク領内から無事に戻れる保障はない中、救出作戦が実行に移される。ジョシュは選挙資金制度改革の件でホインズ副大統領を説得しにジョギングに臨む。トビーはコロンビア号に搭乗しているペイロードスペシャリストの弟が宇宙からの帰還を果たせずにいる事に強い不安感を抱いている。そしてロスリンでの討論会がやって来る・・・。

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-TEASER-
ヴァージニア州ロスリンでのタウンミーティングで大統領が若者との市民集会に臨んでいる。学生たちの笑い声から察するに反響が大きいのは確かなようだ。壇上にある椅子に座って大統領が質問を受ける。ある若者の質問に今度は真面目に答える。今の18～25歳は最も政治に無関心な世代である。程度の差こそあれ昔の若者は政治に積極的に参加していた。
トビーに来たピーター・ジョブソンからの電話をサムが取る。電話が終わるとサムが少し遠くにいるトビーに、何かが飛び立つような、ジェスチャーをする。トビーがジョシュに、ジョシュがレオに同じジェスチャーを送るがレオはもはやジェスチャーの意味を覚えていない。だがジョシュに言われて思い出す。"危機"を脱出したのだそうだ。
パソコンを打っているダニーの頭をCJが叩いて通る。特別情報の提供でいよいよ和解に乗り出すのだ。スペースシャトル「コロンビア号」で事故が発生したという。
バートレットはゾーイを引き合いに出し笑いを誘う。
ジーナを含むシークレットサービスが建物の外を護衛している。そこには大勢の人がつめかけている。
チャーリーが、バートレットが彼の勧めた資料を使ってくれた事をジョシュに告げる。
そしていよいよ市民集会が終わり盛大な拍手を受けて大統領が壇上から去っていく。
ジーナは何か様子がおかしかった、と不安に思う。ゾーイらが出てきたので本格的な護衛を始めなければならないが頭に残ってることが気になってしょうがない。彼女は確かに何かを見たのだ。
すると上を見上げる少年に気付いてジーナもその方向を見上げるとそこには・・・。

-ACT ONE-
市民集会の12時間前。
シチュエーションルームでフィッツウォレス議長が、飛行禁止区域を巡回するためにクウェートから飛び立ったナイトホークのF-117ステルス戦闘機がイラク上空で撃墜されたという報告を受ける。パイロットの生死は不明だが10分で大統領に知らせるために急いで確認を取る。
市民集会に向けてチャーリーと冗談を言いながらオーヴァル・オフィスにやってくる大統領。その後スタッフの名前を間違えかけながらも会見室に向かう。市民集会に向けての予行演習を行うのだ。CJが基本的な間取り、進行の仕方などを教えるがバートレットは慣れている。サムにスペースシャトルに事故があった事をトビーに連絡しろと伝える。何故トビーになのか？そのシャトルに乗っているクルーの一人がトビーの弟であるからだ。彼がペイロード・スペシャリストである事はおろかトビーに弟がいた事すら知らなかったサムは驚く。
トビーが市民集会で受けるであろう質問を想定している。サムがやってきてシャトルに乗ってる弟の帰還が遅れていることをトビーに伝えるがどこかトビーの様子がおかしい。まるで何も気にしていないかのような態度だ。
ジョシュが副大統領のホインズと話したい事があるのでドナにアポをとってもらっているがジョギング中しか話す暇が無いと聞いて鬱になる。
リハーサルが始まっている会見室にジョシュがやってくる。しばらくリハーサルをしているとレオからシチュエーションルームに呼ばれるバートレット。
例の撃墜されたパイロットがバスラの南、砂漠のど真ん中に落ち、更にその付近をイラク国軍の第4兵団が巡回しているという。救出作戦より外交問題を気にする側近フィルにレオが怒鳴る。パイロットの名前はスコット・ホッチキス、26歳。イラク軍はアメリカの戦闘機、飛行機に懸賞金をかけている。ホッチキス大尉は巡回していただけなんだろう？と念を押す大統領。

バートレット：フィル、彼の両親に電話をかけるような事になれば私はバグダッドを攻撃するぞ。・・・(間を置いて議長に)救出しろ。

レオがCJに、イラクがアメリカの戦闘機を撃墜した話を知らせる。会見でマスコミに伝えなければならないが下手に作戦が知れ渡ると行動に支障が出る恐れがある。CJはどうすべきなのかは分かっているがレオにカシミールの件(TWW1-11,12)を持ち出され過剰に反応する。

レオ：君はカシミール問題が持ち上がったときにマスコミに嘘をつくことに抵抗があったようだが・・・

CJ：(遮って)レオ。あの時はあなた方に嘘をつかれたおかげで私はとんだ恥をかかされたんですよ。

レオ：(CJを見つめて)今度は君に嘘は言わん。

今度はCJを蚊帳の中に入れるレオ。マスコミを騙すのは痛いが今回はしょうがない。ジョシュがやってきて副大統領と会う事をレオに伝える。

トビーが部屋に戻るとサムが机に腰を置いて待っていた。スペースシャトルで、貨物室の右舷のドアが閉まらない事を知らせる。トビーの弟の名はデビッド・ジーグラー博士、大学院で生物学と生理学の学位を取得。すっかりトビーの弟さんに詳しくなった、とサム。ミッション・コマンダーのピーター・ジョブソンによれば船外活動で故障を直すために帰還を翌朝まで延ばす、との事だ。

ジョシュが川に沿ってジョギングしながら副大統領のホインズと話をしている。前後には護衛がついている。ジョシュはソフトマネーを合法化している、と言うー民主党に入ってくる政治献金の4分の3は労働組合からではなく一般の企業から来る。それも民主党に限ったことではない。両党に 12万5000ドルを献金しているのだ。－ホインズが選挙資金制度改革反対派と頻繁に会っても大統領のこの先の支持率を前にすればホインズに目を向ける人などいないだろう。選挙資金制度改革への本格的な乗り出し、市民集会の全国中継、さらに空軍のパイロットが無事に帰れば大統領の指示率はおそらく1ヶ月前と比較して20ポイント以上上がるだろう。

ジョシュ：あなたはジェド・バートレットが正しい時の彼と戦ったことも、人気がある時の彼とも戦ったことがあります。なのに何故その両方の時の彼と戦おうとするんです？

ホインズ：2年前に君の忠告を聞いていたら私は大統領になれたかな？君はそう思ったことはないかい？

ジョシュ：いいえ、迷いはありません。話は以上です。お時間を割いていただきありがとうございました。

CJが3人の軍の関係者を連れて会見室に入ってくる。ステルス戦闘機が撃墜された事を話すと否がおうにでも救出作戦について尋ねられる。ダニーが軍事行動は起こすのか、との質問に、ありません、とはっきり答えるCJ。そしてレオはその様子を見守っている。

ルーズベルトルームでは市民集会に向けてのリハーサルがまだ続いている。ゾーイがやって来ると集会に参加するよう持ちかけるがバートレットが彼女の話を持ち出す事を恥ずかしがってる。最後にチャーリーが大統領に用がある、というが大統領がチャーリーに尋ねると、何もない、ゾーイの勘違いですよ、とチャーリー。部屋を出ようとするとサムが、集会中にパイロットの無事がわかった時の合図を提案する。何かが飛び立つジェスチャーをすると大統領は目を丸くする。「今のは何だ？」

レオに呼ばれてジョシュが部屋にやってくる。ホインズが折れた事を知らせジョシュを褒めるが、同時にパイロットの話をしたのか、とも聞く。驚きながらも、しました、とジョシュ。確かによく説き伏せたが敵の陣地に取り残され命の保障がないパイロットを政治的な駆け引きに利用した、と大統領が聞けば激怒するだろうし私自身もベトナムに赴いた経験からあまりいい気はしないんだ、とレオ。ジョシュは謝り抱きつこうとするが、それは勘違いだよ、とレオ。帰る間際に安否が分かった時のサムの合図をレオに見せるが彼も懐疑的だ。

ジョシュの部屋でチャーリーがゾーイに注意する。ゾーイやほかの大統領スタッフのように意見できる立場じゃないんだから余計な事は言うな、と。ゾーイは臆病者呼ばわりするが彼は否定する。去る直前に、やっぱりあなた間違ってる、とゾーイ。

サムがピーター・ジョブソンからの電話をこれから回す、とトビーに伝える。トビーは一大事を予想するがまだ軌道修正システムが壊れた事だけでそれほど深刻な事態じゃないんです、とサム。トビーは、最初に弟の話を聞いたときに素っ気無い態度を取っていたのは弟の事を忘れていて恥ずかしかったからだ、と打ち明ける。そしてピーター・ジョブソンからの電話を受け取るトビー。

チャーリーがフィッツウォレスが来た事をバートレットに伝えにくるが彼は先程のチャーリーの件を気にしている。チャーリーが政策分析センターのレポートに感銘を受けた事を伝えるとバートレットに市民集会に行く時のブリーフケースの中に入れておくよう頼まれる。フィッツウォレス議長が入ってくる。電話が入るまでの待ち時間に床の鷲の文様の事を尋ねる。戦争状態に入ると鷲はオリーブとは反対の矢の方を向くのだそうだ。そこへ電話が入り、例のパイロットが生きている事を伝え、バートレットはホッとする。

CJがブリーフィングで大尉の帰還を報告する。会見が終わるとダニーが血相を変えてCJの部屋へ来る。無意味な情報にしがみつかせた事に怒っているがCJは堂々と、イラクの諜報機関を欺かせた事が出来たのなら嘘をついただけの価値はある、と答える。それでもダニーの怒りは収まらない。他の記者も同じ質問をしただろうに自分を指してマヌケにした事にも怒っているのだ。だがCJはそれでも気にしない。

バートレットは市民集会に出掛ける前にトビーの部屋に行く。事故をカバーする方法は40通りもあるんだ、とトビーを落ち着かせようとする。だがトビーは宇宙における事故の大きさに大小は無いと分かっている。だがそう思うしかないだろう、とバートレット。

そして再びロスリンの市民集会へ
演説は終わりに近づいている。トビーはサムから弟の無事をジェスチャーで伝えられると安堵のため息をつく。この集会で、バートレットはリベラル、迎合主義、そして社会主義者とも言われた。だが実際には彼は経済学者で曽祖父の曽祖父はジョサイア・バートレット博士でニューハンプシャーの代表として第2回のフィラデルフィアで行われた大陸会議に出た。この会議は世界に宣言した。我々はもはやジョージ3世の統治下にはない。もはや統治国家である。全ての人間は平等でありこれは明らかな真実である。奇妙にも平等を訴えたのはそれが初めてだったのだ。

バートレット：決定は参加する者によって下される。・・・授業を終わろう！ありがとう！皆に、アメリカに神の祝福を！

拍手喝采を浴びて大統領が退出する。
外で護衛に回っているジーナは何か不審な物でも見たような顔をする。
大統領を車で迎える場面を見下ろすビルの一室でスキンヘッドの二人の青年が銃に弾を込めている。
ゾーイの思っていたとおり大統領は彼の支持者と握手していく。
ジーナは不安に駆られる。何かを見たのに思い出せず、ゾーイの話にも上の空だ。やがて帽子を被っているある少年に目が止まる。少年が上を見上げ突然帽子を外す。ジーナは少年が見ていた方向を見上げるとそこには・・・

銃を構えた男の姿が映る。

ジーナ：銃！

ジーナが叫ぶや否や、大統領と護衛官、そして大勢の人間が集まっていたその場所に、次々と銃弾が打ち込まれる。
ジーナはチャーリーを地面に倒しゾーイを車に乗り込ませようとする。
あちこちから悲鳴が聞こえシークレットサービスの何人かが音のする方へ銃を向け発砲する。
3人の護衛がバートレットを取り囲む。
辺りは恐怖の悲鳴を上げながら逃げ惑う人々でいっぱいだ。
ジョシュが恐ろしい形相で柵につかまる。
護衛官らがバートレットを車へ押し込む。
別の護衛が犯人に目を向けて移動しその反動でCJが地面に倒されかける。
直後に傍にいたサムが彼女を地面へ倒す。
銃弾はまだ鳴り止まず悲鳴も同様だ。
トビーは柵の下でもがいており、レオは護衛が上にいる状態でうつ伏せのままだ。

画面が暗くなり・・・

護衛：早く応援をよこせ！誰が撃たれた！？誰が撃たれたんだ！？

-END-
Starring
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Moira Kelly as Mandy Hampton
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J.Cregg
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradley Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
Tim Matheson as John Hoynes
John Amos as Fitzwallace
Jorja Fox as Gina Toscano
Elisabeth Moss as Zoey Bartlet
Michael O'Neill as Ron Butterfield
Janel Moloney as Donna Moss
Devika Parikh as Bonnie
Melissa Fitzjerald as Carol
Kim Webster as Ginger
Suzy Nakamura as Cathy
Nicole Robinson as Margalet
Renee Estevez as Nancy
Kathryn Joosten as Mrs.Randigham
Timothy Busfield as Danny Concannon

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