THE WEST WING
1-21: LIES, DAMN LIES AND STATISTICS
(嘘、騙しあい、そして統計)
WRITERAARON SORKIN
DIRECTORDON SCARDINO

US TRANSMISSION DATE
10 May 2000
UK TRANSMISSION DATE
3 July 2000(Sky), 31 May 2001(C4)
JP TRANSMISSION DATE
26 March 2003, 27 September 2003
-STORY-
バートレットが強硬な政策を打ち出すようになってから支持率の上下にスタッフたちは何かと敏感になる。ジョシュは世論調査の専門家に、とジョーイ・ルーカスをつけ、マンディーと一緒に調査を開始する。一方サムはプライベートな問題で上司のトビーからローリーのロースクールの卒業式には出ないよう忠告を受け、嫌々ながらも行かないことにする。 だが卒業式の夜、アパートの前で彼女と抱き合っているところを何者かに写真を撮られてしまい辞職を覚悟してホワイトハウスに出勤する。だがトビーの意外な援護を受け、さらにそれらを知った大統領の反応は実に寛大なものだった。またバートレット、レオ、トビーらは連邦選挙委員会のイスに賛成派4人を座らせるための裏工作に奔走する。そしていよいよ CJから世論調査の結果を知らされることになる。


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-TEASER-
ドナがミーティングに5分遅れているとジョシュに言うがジョシュの時計ではまだ10分前だ。だがジョシュの時計は海軍の管理する4つの時計の 時間帯のどれとも合ってないので彼の時計が間違っている事がわかる。最も彼はそんな事はどうでもいい、と思ってるようだが。
トビー、CJと合流する。トビーとジョシュが世論調査の質問状の不備をCJに指摘するが、彼女は適切にかわしていく。
問6を再検討する必要がある、というトビーに、ありません、とCJ。

トビー:君はいつから専門家になったんだ?

CJ:質問表の?

トビー:ああ。

CJ:93年からです。あなたはいつから分からず屋に?

トビー:さらにずっと前だ。

支持率の結果予測をスタッフに尋ねるレオ。殆どのスタッフは42%を維持もしくは若干ダウンと見るがCJだけは5ポイントアップと見る。
トビーがサムに電話をかけマンディーに世論調査の開始の合図をさせる。

-ACT ONE-
世論調査開始から3時間。世論調査に何で48時間もかかるの?、とジンジャー。

サム:1500の回答がいる。

ボニー:オペレーター30人で48時間もかかるの?

サム:1500人にかけるだけなら12時間だけど1500の回答を得るには6000人にかける必要があるんだよ。

ボニー:四人に一人は答えてくれるの?

サム:運が良ければね。

トビーの部屋に呼ばれるサム。明日サムの彼女のローリーの通うロースクールの卒業式があるらしく、行くな、と釘を刺されるサム。スティーブ・ オノラートがそれを知ってたら政治的駆け引きに利用するだろう。大きなお世話だとは思うものの行かないことにするサム。

マーガレットが、約束していた人物が来た、と言うがレオはマーガレットにしばらく待たせろと言う。レオは何かを書いてるが、立ったまま何を すればいいのか分からないマーガレットはモゾモゾしている。不満を口にしようとした時、彼を通せ、と言われる。
通されたのは連邦選挙委員会(FEC)のバリー・ハスケルだ。ウェスト・ウィングにすら来るのは初めてだというのに、首席補佐官室に呼ばれたの だからかなり動揺している。レオが選挙資金改革の政治献金の話を持ち出すと、彼は「やっぱり」と言う。礼服を着た海兵隊が呼ばれハスケルの 前で銃を構えたので彼はさらにおどおどする。レオが本題に入る。連邦選挙委員会は二人が辞任したので現在は4人。その中で政党への政治献金( ソフトマネー)禁止に賛成するただ一人の人物がハスケルなのだ。レオは彼にこのまま政治献金禁止に賛成の立場を貫いてもらおうとする。 ハスケルにしてみれば今まで6人中5:1で負けてきたのでそれが漏れていた事に驚く。さらに彼の妻や友人が、レオがホワイトハウスのムードを 利用して脅してくる、という話を彼にしている。レオはそれを相手にしない。中を案内しよう、というので奥の部屋へ彼が行くとそこには 偶然にも司法長官、財務長官、CIA長官・・・そして大統領までもが酒を飲んで談笑していた。大統領だけを引き離して小さい声で会話 するレオ。「あと一押しです」、とレオ。だがいくらスタッフに予測の支持率を聞いても実際の支持率が落ちていたらハスケルを抱き込んでも 無駄に終わるぞ、とバートレット。

図書館に、勉強しているローリーと友人のジャニーンがいる。ジャニーンは彼女を飲みに誘うがローリーは司法試験の勉強をしている。そこへサム から電話がかかる。明日の卒業式には行けない、という電話だ。上院院内総務の人間が感づいて、政治的に最大限に利用出来る機会を狙って いるんだ、とサム。ローリーは何となく分かっていたがやはり悲しそうだ。

-ACT TWO-
トビーがボニーにロス・カッセンバーグを呼んで大統領の空き時間を2分抑えるよう手配させる。彼をミクロネシア連邦の大使に任命させたいのだ。 サムはミクロネシアが国か星かも分からないが2分後に空き時間のできる大統領に説明するトビーに連れられて一緒にオーヴァル・オフィスに行く。

バートレットはスティーブ・オノラートが「政府は麻薬を合法化している」と言った事に腹を立てている。CJはオノラートが持っている メモはどの政権でも30年間使われてるメモなので無視するように言う。だがバートレットは麻薬に弱腰だと思われる事が気に入らない。 トビーとサムが入ってきて同じアドバイスをする。バートレットがレオに聞いた支持率の予測は42%だ、というとCJ以外の二人は納得する。
CJが外に出るとトビーは先程のミクロネシア連邦の話をする。思ったとおりバートレットがその国について語り始める。どうやらこういう情報は パーティーで仕入れているのだそうだ。サムに言わせると、ロス・カッセンバーグをミクロネシア連邦大使に任命し、現職のミクロネシア連邦大使 をパラグアイ大使に任命し、現職のパラグアイ大使をブルガリア大使に任命する、というのだ。

バートレット:こりゃぁいいな。みんながワンランクずつ上がったら私は失業だよ。

となると現職のブルガリア大使はどうなるのか?サム、トビーらによれば現職のブルガリア大使のケン・コクランはブルガリアの首相トーダー・ ルカノヴの娘と浮気している、というので彼に職務不適任を理由に退職を勧告するつもりだ。
サムとトビーが部屋を出るとバートレットはチャーリーを呼び、コクラン大使を呼び出すよう伝える。チャーリーはこのコクランという人物を 知っているような素振りを見せるが彼は否定する。

ジョシュがジョーイと通訳のケニーを介して話している。ジョシュは英語を公用語にする法案の反論を考えるように言うがジョーイは、それを共和党 が審議の場に持ち出すような事はしない、と警告するばかりだ。ドナからすでに会見が始まった事を聞かされジョシュはTVで会見の様子を見る ためにその場を離れようとするが行く前に彼女に言づてをする。

ジョシュ:じゃぁまた戻ってきたら話し合おう。ただし僕が話し合いたいと思うことについてだ。余計な意見は一切聞きたくない。

ジョーイ(ケニー):だから結婚できないのよ。

ジョシュ:それこそ余計なお世話だよ。

自分の部屋のTVからCJの会見の様子を伺うジョシュとドナ。
会見ではCJがクラックとコカインの量刑の格差を指摘する。コカイン500グラムとコカイン5グラムの不法所持が同じ量刑になるのだが、コカイン 常用者の7割が白人でクラック常用者の8割が黒人であることから量刑が差別的だ。政府は麻薬常用者を守る聖戦を起こすのか、と問うダニーを CJは軽くあしらう。会見後CJがまだ怒ってる事を追求するダニー。マンディーの件は終わったんじゃないか?と。だが口にはしないだけ、とCJ。

-ACT THREE-
CJが来てるとレオに伝えると、ついでに考えたジョークを披露するマーガレット。

マーガレット:フランス人は卵を食べながら笑うんです。

レオ:何で?

マーガレット:フランス語で「卵」は「ウフッ」だから。

レオ:(沈黙と懐疑の表情)

マーガレット:・・・(少し首を振って)CJをお通しします。

CJが入ってくると大統領にみんなが42%を維持する、と言ったんですか、と尋ねる。全体的な意見として言っただけだ。深読みするな、とレオ。

世論調査のオペレーター30人がいる部屋ではジョシュとジョーイがまた言い争っているがあんまりうるさいのでマンディーに怒られる。

ローリーが友人のジャニーンとへべれけになるまで酔って、彼女のアパートまで帰ってくるとサムが待っていた。サムとジャニーンが計画していた のだ。しかしサムとローリーにお休みと言われた時に遠くを見ながらどこか浮かない顔をするジャニーン。
そんな事は露知らずサムはローリー に卒業記念としてブリーフケースをプレゼントする。抱き合い「よく頑張ったね」、とサム。その時、車が急発進して飛び出していくがサムは 最悪の事態を予想する。

-ACT FOUR-
翌日、トビーと大統領執務室まで歩いていく最中に辞表を提出する覚悟であることを告げるサム。トビーに言わせれば、それじゃ私がお前を窓から 放り投げる楽しみがなくなる。途中レオとすれ違うが、レオはCJの部屋に行く。レオが勢いよく部屋のドアを閉めると電話に集中していたCJが びっくりする。CJは昨夜レオにサムの事を知らせていなかったのだ。だがその間3時間かけて写真の存在を突き止めるために奔走し、さらに1時間かけて 持ち主が「ロンドン・デイリー・ミラー」誌だと特定するまでにいたった。彼等はジャニーンに5万ドル払って二人を引き合わせるように セッティングさせたのだ。イギリスは今日、アメリカでは明日ニュースになる。ワシントンポストとニューヨークタイムズ紙を使って被害を最小限に食い止めるようCJに 言うレオ。

金で彼女を買った事はない、と大統領に念を押すサム。不思議な事にトビーが全面的にサムの身を守ろうと懸命に大統領に伝える。彼女のロー スクール卒業はサムの書くスピーチと同じくらい賞賛すべきことだ。大統領はトビーにずっとサムをかばうつもりなのか尋ねる。今は兄のような 気持ちでこんな気分はさっさとどこかに消えてほしいものですがサムを擁護してハメた連中を追及してもホワイトハウスに害はないでしょう、と トビー。サムには信じられない、といった様子だ。さらに驚いたことに、大統領がこれから彼女の身に降りかかる様々な迷惑にホワイトハウスが 陳謝し、司法試験にパスした場合司法長官がその弁護士資格を個人的に保障、合衆国大統領が卒業おめでとうと言ってた事を伝えるように言って くれたのだ。トビーとバートレットの心の寛大さに戸惑いすら覚えるサム。

ミューラル・ルームにはコクランがいる、とチャーリーが言うが大統領はまたしてもチャーリーを疑う。まず執務室にテッド・ミッチェルが やって来る。大統領は彼に"前職"のパラグアイ大使ケン・コクランを雇ってくれるよう頼む。何故クビになるのか・・・職務不適任だ。 大統領は次にケン・コクラン本人と会う。首相の娘との情事は見逃せない。辞任の理由は「今より給料のいい仕事のオファー」だ。これで彼の奥さん は最悪の事態よりも傷つかずにすむだろう。率直に辞任を要求して去っていく大統領。コクランは戸惑いを隠せない。そこにいたチャーリーに 不満をぶつけるがコクランはチャーリーに見覚えがあり、チャーリーが以前自分の通っていたグラマシー・クラブのウェイターだと気づく。 あのクラブの会員は不愉快だからやめたという。それではそもそも最初から入るべきじゃ無かったのでは、と指摘するチャーリーに コクランが激怒する。意見される覚えは無いし、私は大使だ、とコクラン。

コクラン:こんなことはしたくないが君の上司と話したい。

チャーリー:僕は大統領の私設秘書ですから僕の上司はあなたを裏口から追い出すのに必死なんですよ。でも苦情は伝えておきますよ。

大統領が戻ってくるとチャーリーとの関係に言及するコクラン。やはり知り合いだったらしく大統領がチャーリーとじゃれてるのを 見て動揺しているコクラン。テッド・ミッチェルが役員として迎えてくれ、これは君の奥さんのためだ、と大統領。コクランは帰る間際にバート レットには投票していないと言う。
大統領が、マックス・ロベル上院議員とそのスタッフが中にいるルーズベルトルームの外で待っているトビーの所にやってくる。どうやら政治献金 の話だろう。中に入り本題に入る二人。彼等はこれまでどんな問題に対しても意見が合わなかった事を認める。だが政治献金に関しては違うようだ。 6票のうち空いた2つの席にカルフーンとベーコンを入れ、バリー・ハスケルも押さえてあるので残りの1票はトビーが獲得するだけだ。

バートレット:マックス、うちの候補者を指名すると約束してくれ。

ロベル:見返りに何をいただけるんですか?

バートレット:私からの感謝の気持ちだよ。

ロベル:・・・・・・よくおっしゃいました。

大統領がトビーに合図を送りロベルと握手をする。
トビーが連邦選挙委員会のロス・カッセンバーグをミクロネシア連邦大使に任命し連邦選挙委員の席が一つ空く。空いた席に献金禁止に賛成の 人間を入れればこれで4票を得ることができる。

CJが不安そうに世論調査の結果を待つ。彼女が大統領のいるオーヴァル・オフィスに結果を知らせにいくことになっているのだ。

オーヴァル・オフィスではスタッフと大統領がそわそわしながら待っている。ミクロネシア連邦大使の話を聞いているところへジョシュが入ってくる ジョシュが虐突にジョーイと19世紀のフランスの政治家アレッキス・ド・トックビルに対しての反論を考えた、と切り出す。激化する人種間抗争を 、英語を公用語にすることで抑えられるならどう反論する?と。ジョーイはアッカンベーばかりしてたが遂に答える。ヒスパニック系の72%がこの 法律に反対している。この国で2番目に大きいエスニック票を失いたくないから共和党は審議の場には持ち出さないだろう。だが反論材料を考えろ というのならムッシュ・ド・トックビルにこう言うだろう。シェークスピアの言語を守るために法律を作るなんて巌窟で憲法の精神にも反しているし 馬鹿馬鹿しい。ジョシュの聞きたかったのはこれだ。
再び結果を待つ状態になる。
いよいよCJが調査結果を運んでくる。

レオ:君の予想は?

CJ:外れました。・・・・・・9ポイントのアップです。

スタッフから笑みがこぼれる。

バートレット:さぁ、お次は何だ?

-END-


Starring
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Moira Kelly as Mandy Hampton
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J.Cregg
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradley Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
Marlee Matlin as Joey Lucas
Bill O'Brien as Kenny Thurman
Lisa Edelstein as Laurie
Reiko Aylesworth as Janeane
Thom Gossom as Ted Mitchell
David Huddleston as Max Lobell
Austin Pendleton as Barry Haskel
Lawrence Pressman as Ken Cochran
Sherry Houston as (AttornyGeneral)Dan Larson
M.G.Mills as (CIA.D)Rob Konrad
Justin Colvin as Rodney
Bruce Wright as Ross Kassenbach
Peter James Smith as Ed
William Duffy as Larry
Janel Moloney as Donna Moss
Devika Parikh as Bonnie
Melissa Fitzjerald as Carol
Kim Webster as Ginger
Suzy Nakamura as Cathy
Nicole Robinson as Margalet
Renee Estevez as Nancy
Kathryn Joosten as Mrs.Randigham
Timothy Busfield as Danny Concannon




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