THE WEST WING
1-18: SIX MEETINGS BEFORE LUNCH
(昼食前の6つの話し合い)
WRITERAARON SORKIN
DIRECTORCLARK JOHNSON

US TRANSMISSION DATE
5 April 2000
UK TRANSMISSION DATE
22 May 2000(Sky), 17 May 2001(C4)
JP TRANSMISSION DATE
28 February 2003
-STORY-
数々の苦難を経てロベルト・メンドーサ連邦最高裁判事の承認が上院で可決された。そのお祝い気分が抜けきらないトビーは翌日マンディーの話を聞くまで周りから不気味がられるほど人が変わっていてニコニコしている。サムは、レオの娘のマロリーが彼の書いた教育バウチャーに関するポジションペーパーに文句をつけてきたのでその対応に追われる。 ゾーイが大学の食堂で記者から不意打ちされてつい彼の質問に答えてしまったことでバートレットは怒り心頭になるがCJの必死の説得でようやく怒りが収まる。ジョシュは公民権担当の司法次官候補で黒人のジェフ・ブレッケンリッジが過度に黒人擁護をしている本の推薦書を書いた、という件で彼と話し合う事になる。だがその話し合いの中、 彼はジョシュに、政府が黒人社会に1兆7000億ドルを払うべきだと主張したために話はとんでもない方向へと向かっていくと思われたが・・・。


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-TEASER-
ミューラル・ルームでは連邦最高裁判事ロベルト・メンドーサの上院での承認の様子がテレビ中継で流れてる。かなりの数のスタッフがその部屋に 集まっている。承認を目前にしてトビーの秘書のジンジャーがスタッフにシャンパンを注いでいる。そこに上司のトビーが現れグラスを置くように 何度も言う。いくら現在の票が優勢だからといってまだ承認が決定していない状態で浮かれてもしもという時のぬか喜びに陥りたくないのだ。
ドナがジョシュをみんなの集まってる部屋に行くよう伝える。「もうすでに賛成19票よ」、とドナ。上院の承認の51票まであと32票だ。ジョシュは ドナの字に不満だ。マンディーからのメモがよく読めなかったのだ。ドナは、ジョシュがパンダとコアラの違いが分からない事のほうがおかしい、と 言う。ミューラル・ルームに行く途中でレオの娘のマロリーと合流する。部屋に着くと、ドナにレオを呼ぶように言うがまだ字にこだわっている。
そのころレオは部屋で悪い知らせを聞く。レオとジョシュが選んだ公民権担当の司法次官がアフリカ系アメリカ人の奴隷制への賠償を支持して いるというのだ。レオが部屋へやってくると、続いてサムも承認を目前にわくわくしてやってくるが、マロリーに教育バウチャー制度のポジション ペーパー(ある問題に対しての自分の立場をまとめた文書)についてしつこく聞かれて気が萎える。
いよいよ50票。全員の目がTVに釘付けになる。

(TVの)声:リンデル議員。

リンデル上院議員:賛成。

歓喜の声が巻き起こり、トビーが先陣を切ってシャンパンを開ける。

-ACT ONE-
ジョシュとドナが字の良し悪しに関してサルバドル・ダリの話をしているところへレオがやって来て外してくれるようドナに頼む。先ほどの司法次官 の件で来たのだ。司法次官候補に挙がってるジェフ・ブレッケンリッジがアフリカ系アメリカ人への賠償を支持する「払われぬ負債」という本の 裏表紙に推薦文を書いた、というものだ。レオはブレッケンリッジと会って欲しいと言うがジョシュは乗り気ではない。隣の部屋ではCJがジャッカル (口パクで歌う)をしている。ジョシュはトビーが適任だというが、トビーは先のメンドーサの承認で疲れきっているというのでジョシュに まわされる。
サムとマロリーがポジション・ペーパーの続きを話し合っている。サムの書いた教育ペーパーの内容は教師をしているマロリーには好ましくない内容 なのだ。でも何故マロリーがそのペーパーの内容を知っているのか??それは父親のレオが見せたからだ。だがサムは「勤務時間外」と言って まともに取り合おうとせずそれどころかマロリーとの仲を進展させる事を考えている。マロリーは呆れて出て行く。

CJがジャッカルを歌っているところだ。

CJ:“He was fat black cat cool like a Friday afternoon martini, chillin’ at a quarter after five. Twist of lime. Coke on the side. The brother loved the high life. Had a PhD in Street Strife. They called him the Jackal... The Jackal.”

その最中にジョシュがトビーに司法次官の問題を持ちかけるがCJのジャッカルとメンドーサの承認にご機嫌なトビーはまともに取り合わない。

CJ:“He was big Mack daddy super black stylin’ a diamonds in the back Cadillac. Fur lined boards. White walled wheels. Cruise control. Built for speed. Chrome on everything. And the stereophonic speakers. But he really didn't need them. When they called him... The Jackal.”

サムはレオにポジションペーパーの件を話し掛ける。彼らの邪魔をしない、と言ったつもりはない、とレオ。

CJ:“Fly boy was in the buttermilk hard. Livin' fast. Livin' large. Six foot four and not an ounce of fat. When women ask, "Is you a proud cat?" He'd say, "Oh, dear. I'm more than that. I'm the roanest of the roan. And in case you hadn't known... They call me The Jackal. The Jackal... The Jackal.”

ダニーがCJのジャッカルを聞きに来たが残念ながら一足遅かったようだ、CJは帰る支度をしている。ならばもう一つの用件だ。大統領の 大口資金提供者の息子のデビッド・アーバーがパーティーにて麻薬所持と売買未遂で逮捕されたらしいのだが、そのパーティーにはゾーイもいたと いう。ダニーはお礼にジャッカルをしてもらいたがってるがやはりそれは甘かった。

-ACT TWO-
CJはダニーの言ってた件を秘書のキャロルにうまく抑えるようにさせる。
マンディーがジョシュに国立動物園に新しいジャイアントパンダが 欲しいと頼む。ジョシュは司法次官候補の問題があるからかまたまた乗り気ではないようだ。少しニヤつきながら、その話をトビーに持っていく ようにマンディーに言う。

ゾーイが大学の食堂で友人とフランス語会話の練習をしている。シークレット・サービスのジーナとマイクは記者を避けるために裏口からゾーイと 友人のステイシーを出そうとする。しかしチャールストン・シチズン社のエドガー・ドラムという男に遭遇してしまった。大統領の娘が麻薬の売人 とパーティーするような国をどう思う?と聞かれ「デビッドが来てるとは知らなかった」、と言ってしまったゾーイ。ドラムはネタをつかんだ。

その日の予定にマロリーが入っていると知ってびっくりするサム。「勤務時間内」なら話せるでしょ?、とマロリー。(1)

ジェフ・ブレッケンリッジがジョシュの部屋にやってくる。長身で黒人の弁護士だ。挨拶を済ませると、ジェフが昔、父ノア・ライマンが共同経営者 だった頃の法律事務所にいた見習いをしていた人物であることを思い出す。ジェフは彼の父親を尊敬しているようだが、イリノイでの予備選挙 (Primary Election)の夜に亡くなった、という。だがそういう話をしたいのではない。ジョシュは本題に入ろうとする。ジェフは司法委員会の 共和党員の何人かに良く思われていない、と思っている。ジョシュが奴隷制への賠償を支持する本の推薦文の話に言及する。ジェフは、祖父が 無理やり連れ去られてただ働きさせられた事に対する損害賠償を行う、という。だが祖父一人ではなく被害者全員に対しての損害賠償だ。

ジョシュ:好奇心から伺いたいのですが、どれくらいの賠償を求めるんですか?

ジェフ:1兆7000億ドルです。

ジョシュ:(びっくりして)・・・となるとこれは・・・あくまでも抽象的な問題として話し合ったほうがいいでしょうね。

ジェフ:いえ。

ジョシュ:と言いますと?

ジェフ:(真剣に)誰かが私とその仲間に1兆7000億ドルを払うべきなんです。(2)

-ACT THREE-
珍しいことにチャーリーがCJに会いに来る。先日の、ゾーイから話を聞くために大学構内にまで足を踏み入れた記者エドガー・ドラムについてだ。 ドラムは記者ではなく反バートレット派の活動家だ、とCJ。ゾーイによればデビッドはいい友人なので誤解を解いてくれるようCJに頼んでほしい 、というチャーリー。デビッドは売人じゃなく常用者であり、ゾーイがパーティーに行ったのはデビッドに借りた車のキーを返しに行ったからだ そうだ。

トビーは相変わらず上機嫌だが周りのスタッフは不気味がっている。マーガレットを気遣うなんてトビーらしくない。

マーガレット:大丈夫ですか?

トビー:あぁ、どうかしたかね?

マーガレット:いつもは「お疲れさん」だなんて言わないでしょう?

トビー:はは(笑う)、じゃぁ何て言うんだい?

マーガレット:口の中で何か言ってますが聞き取れません。

サムはマロリーとかれこれ1時間話し合ってきたので疲れてきたようだ。国民の税金は、宗教系の多い私立の入学補助金に充てるよりも公立学校に 充てるべきだ、とマロリー。サムの書いたポジション・ペーパーによればその中の教育補助制度では一部の人間しか助けられない・・・だから マロリーが他の使い道を提示しているのだ。議会に働きかけて今よりももっと多くのお金を公立学校に回せばいいんじゃない、というがサムが 嘲笑うかのような顔をしたのでマロリーはムスッとする。サムは、アメリカの公立学校は公共政策所の失敗で、40年前から4兆ドルもの予算が 費やされているが成果のほどは全く、といってほどない。だが下院で対策が話し合われてるから僕はぜんぜん心配してない、とサム。とうとう マロリーはデートに誘おうとしたことを打ち明けるが、今のやり取りでしたくなくなった事も話す。サムは茫然自失だ。さらに秘書のキャシーが ブレナンとランディスとの昼食を断ったのでサムは気まずいままずっとマロリーといなければならなくなる。

CJがダニーにゾーイのパーティーの話を聞く。収穫も無く帰ろうとしたときに思わぬ収穫が・・・。ゾーイはアーバーが来るとは知らなかった、と 聞いたのだ。ダニーは気づいてないがこれはそう簡単に収まる話では無くなってきた。(3)

ジョシュとジェフの話し合いも熱が入りかけてきている。奴隷制の賠償は昔からあった、とジェフ。150年程前にシャーマン将軍が出した命令では 40エーカーとロバを解放奴隷たちに与えた、というのだ。南北戦争では奴隷制のために60万人の白人が死んだそうだ。「奴隷制のために死んだ、 と?」とジェフ。

マンディーがご機嫌状態のトビーの所にやってくる。例の話を聞いてほしいからだ。秘書のボニーとジンジャーまで彼を気持ち悪がってる。 部屋の中で話し合いをしようと促すマンディー。

トビー:180ポンドも痩せたような気分なんだ。笑ってるし、同僚といることを楽しんでる。こんな状態は良くないよな?・・・ん、で?どうした?

マンディー:死んだランランの代わりの新しいパンダを中国からもらえるように協力してほしいんです。

トビー:・・・・・・・・・(長い間をおいて)トリックを使ったな。(4)

ゾーイはCJに呼ばれたのだが何故呼ばれたのか本人には分からない。CJの部屋に入って座るなり、CJは核心に入る。どうしてアーバーがいないと 思った、と嘘をついたのか?、と。ゾーイは嘘をついてない、と言い張るがこれ以上の嘘の上塗りはやめて、とCJ。彼が来ないと思っていたのなら 何故彼の車のキーを持って行ったのか?だ。

-ACT FOUR-
シークレットサービスのロン・バターフィールドが部下を前にゾーイとチャーリーの脅迫の手紙等について話している。ジーナは手紙に使われた 雑誌の切抜きから雑誌名を割り出し、犯人が白人至上主義の15歳の2人の少年だと確信する。彼等をマークするように伝えるロン。(5)会議が終わると CJが入ってきてゾーイの言動をジーナに伺おうとするが、護衛者に裏切られたように感じられると護衛官は警護しにくくなる、よってゾーイの行動・ 言動を話すことはできない、と言う。CJはこれ以上の追求は諦める。

マロリーとサムの激論が続いてる最中にCJがサムを呼び出す。これ以上穏便に真相を暴きだす手段を見つけられない彼女はサムに助けを求めに来たの だ。すると「大統領の懐に飛び込め」、とサム。CJは冗談じゃない、と言った様子だがそれでもサムはそうするように言う。話は変わってサムが マロリーの目を教育問題から逸らせないからアドバイスが欲しい、と言う。ランチでも取りながら話したら?とCJ。あなたのアドバイスよりマシ でしょ、と駄目押しするCJ。

マンディーがトビーとパンダの問題を話している。そんなに欲しいのなら大使館に電話して取り寄せてもらえばいいだろ、とトビー。マンディーが 問題点を列挙する。パンダは非常に貴重で中国にしかいないしアメリカは中国によく思われていないのだ。皮肉るトビーを説得しようとするが ついに怒鳴られてしまう。だがマンディーもようやくジョシュにからかわれてたと分かる。

二人がランチに行く許可をレオに求めるサムとマロリー。二人だけでは煮詰まってどうにもならないのでレオに相談、というわけだ。ここで意外な 事実を知る。サムはポジション・ペーパーを書いてはいるがそれを支持してはいない。議論に備えて反対派の意見も想定しておこう、という ためのペーパーだったのだ。それでは何故サムがマロリーと言い争ってたのか・・・彼の遊び心だ。寧ろサムは教育問題に闘志を燃やしている ぐらいだ。

サム:マロリー、教育こそが国の要だよ。小賢しい改革なんて必要ないよ。大規模な変革を要するし、学校を城のようにするべきだ。有能な教師の 取り合いは奨励して然るべきだし、彼らは6桁の給料をもらって当然だ。学校は政府にとって多額の予算を割り当てられるべきだし国民には無償で 提供するべきだ、国防省みたいにね。それが僕の意見だよ。まだ具体策は何もないけど。

マロリーはレオを見る。

レオ:あぁ、ファシストとランチに行くのを許そう。

チャーリーが来て、CJがきた事をバートレットに告げる。いよいよだ。バートレットはまだジョージ・ワシントンの礼儀作法書を読んでいる。 CJが本題に入る。ゾーイが記者に嘘を言ったということを、出来るだけバートレットを怒らせない様に説明する。だが記者が大学に侵入した事で バートレットの態度が激変する。

バートレット:記者が大学に入り込んだのか?

CJ:大統領・・・

バートレット:記者を会見室に集めて私が今すぐ行く、と伝えろ!

CJ:ダメです。

バートレット:同じ事が何度も何度も繰り返されてるんだ!大学に入り込むことは許さん!

CJ:相手はドラムですよ!?

バートレット:たとえショッピングガイドの記者だろうと構うものか!私から話す!

CJ:駄目です、大統領!

バートレット:見てろ!

CJ:あなたの娘ではなく大統領の娘としての問題ですしマスコミ対応は私の仕事です!ゾーイが嘘をついたと知っているのはあなたと私とチャーリー と本人だけでマスコミには漏れてません!あなたが行ったら大きく書き立てられる事になるんですよ!

CJは大統領に真っ向から 見事に説得して見せた。。(6)

ジョシュとジェフの話し合いもいよいよもって大詰めだ。ジェフが、収容された日系人に12億ドルを支払った、と言うと収容された当事者なら ともかく奴隷は現存しないでしょう?、とジョシュ。だが公民権担当の司法次官候補の彼には訴訟が起せる。1兆7000億ドルもの金をひねり出せ、 というのなら海軍とテキサスを売るしかない!、とジョシュ。

ジェフ:あなたの苦しい立場はよく分かりますからこうしましょう。国家予算を税控除と教育基金に投入するんです。

ジョシュ:どうせだったら差別撤廃措置と地域開発と公民権法に。

ジェフ:その3つは本来なら必要のない物なんですよ!?

議論が白熱し二人とも立ち上がる。しばらくして・・・

ジェフ:この国には法がある・・・・・・それを破れば罰金を払う。・・・・・・神の法を破ったら罰金では済まないんです。同じ人間を誘拐し奴隷として売り飛ばす ような行為はいくら金を積んでも償えない。今しなければならないのは200年後の人種間関係をしっかりと見据えることです。

ジョシュに1ドル札を出すように促すジェフ。

ジェフ:裏を見てください。そこにあるピラミッド、未完成でしょう?そこに「アニュイット・コエプティス」という言葉が添えられている。 主は我等の企てを促してくれる。ピラミッドが未完成なのはこの国が未完成であるべきだからです。我々は常に上を目指さなければならない。 話し合い、討論し、偉大なる歴史学者の本を読み、それについて語り合うべきだ。だから私はあの本の推薦文を書き、名前を貸したんです。 私がこの政府の公民権担当司法次官になれたらこの国の全ての人のために必ずいい仕事をする。

ジェフが委員会でこのように言う事はジョシュを始めホワイトハウスにとって都合が悪いだろうか?そんなはずはない。
ジェフが昼食をおごってくれるというが、これから先何度も会うのだからまずは僕におごらせてくれ、とジョシュ。
二人は昼食をとりに行く。

【(1)から(6)はそれぞれ話し合いを指す。これらは話の中で、昼食前に全部で6つあるからSix Meetings Before Lunchを成していると思われる。】・・・←↑やっぱり自信無いっす。どう考えてももっとあるような気がしますしタイトル自体何かを表現したモノじゃないかとも思うんですが・・・何とも言えません。

-End-


Starring(出演者)
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Moira Kelly as Mandy Hampton
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J.Cregg
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradley Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
Carl Lumbly as Jeff Breckenridge
Jorja Fox as Gina Toscano
Michael O'Neill as Ron Butterfield
Allison Smith as Mallory O'Brian
Elisabeth Moss as Zoey Bartlet
Lindsay Sloane as Stacy
Christopher Wynne as Edgar Drumm
Kenneth Choi as Mike
Janel Moloney as Donna Moss
Devika Parikh as Bonnie
Melissa Fitzjerald as Carol
Kim Webster as Ginger
Suzy Nakamura as Cathy
Nicole Robinson as Margalet
Renee Estevez as Nancy
Kathryn Joosten as Mrs.Randigham
Timothy Busfield as Danny Concannon



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