THE WEST WING
1-17: THE WHITE HOUSE PRO-AM
(ホワイトハウスのプロ・アマ競争)
-TEASER-
大統領夫人のアビー・バートレットが黒人の子供と一緒にカメラの前に座っている。これからTV中継が行われるのだ。少年の名はジェフリー・ モーガン。彼が立ち上げたチルドレンズ・クルセイドという組織は彼のペンフレンドを助けるために組織された。そのペンフレンドの親御さんが 借りたお金を返すために、ペンフレンドの子が強制労働を強いられている、というものだ。
サムとアビーの第1秘書のリリー・メイズがこの様子をTVで見ている。リリーはこの件でアビーを新聞の1面に飾りたいので大統領が議会へ行かずに 首脳陣をホワイトハウスに呼んでくれるよう頼む。サムは予算をまとめようとしている姿勢を見せるためにも大統領は議会へ行くべきだ、と主張 する。例え短い移動でもそれはシンボルになる、とサム。

リリー:ヘンリー・クレイみたいなあなたのボスはあのリムジンの大名行列から降りるだけで新聞の一面を飾るのよ?そしたら私のボスは 23面じゃない。

サム:君のボスは僕のボスと結婚し僕のボスが選挙に勝ったんだ。君らはそこのところを考えたらどうだい?

リリー:あなたのボスの支持率は48%、うちのボスは61%よ、文句ある?

サム:なるほど、確かに話し合いが必要だな。

そこにトビーがチャンネルを変えるよう言ってくる。連邦準備銀行総裁のバーニー・ダールが死んだのだ。

リポーター:心筋梗塞と思われる発作に見舞われジョンズ・ホプキンス医療センターに運ばれましたが亡くなりました。ダール氏は戦時中を除く 史上最長の経済発展に貢献した人物として尊敬されており、連邦準備制度理事会の総裁を2期務め、今年が・・・

サム:(リリーに)一面持ってかれたよ。

-ACT ONE-
部族間抗争の報告を退屈そうに受けるバートレット。そこへレオから連邦準備銀行総裁の死を知らされる。レオは市場を落ち着かせるためにも、 早急に後任にロン・アーリックを指名するようアドバイスするがバートレットは連邦準備制度理事会の総裁をそう簡単には決められないから1日待つ ように言う。

ジョシュが電話でこれからの話し合いにトビーを同席させる事を確約する。ドナの雑談をスルリと交わしてトビーに会いに行くジョシュ。
CJが会見で後任の発表を一日待つ理由を欲しがってる。サムは「敬意」で事を済ますつもりだ。話は変わってサムはジムに行くというがトビーは 知らん顔だ。サムと入れ違いにジョシュがやってくる。貿易通称法案の可決は15票差で決まるがジョシュは彼ら3人の下院議員と会って大統領の よりリベラルな姿勢を見せたいがトビーはそのために彼等のご機嫌をとるのが気に入らない。いい警官と悪い警官を演じる、というアドバイスに、 それじゃぁ私はミーティングに行かない警官の役はどうだ、とトビー。文句を言いながらもミーティングに参加するトビー。

CJが会見を行っている。マスコミの関心はやはり連邦準備銀行総裁の後任だ。順調に質問を交わしているところにダニーが大統領夫人の側近が匿名 で、夫人が後任にロン・アーリックを推している、と切り込む。CJは会見後、漏らした人間を見つけるよう、ジムに行く予定だったサムに 協力を求める。
サムは早速、夫人の補佐官のリリーに話を伺いに来るが彼女は知らないと答える。夫人のアーリックびいきは有名だし嘘つき呼ばわりしたいのなら 勝手にすれば、とリリー。サムが彼女のスタッフにはもっと協調性が必要だ、と挑発するとリリーは怒って部屋を出て行ってしまう。駆け引きの つもりだったんだけど、とサム。

-ACT TWO-
大統領とCJとレオが経済について論じ合っているがCJには大統領の言っている事がチンプンカンプンだ。CJが本題に入る。大統領の夫人に彼女から 直に、立場をはっきりさせてくださるようにかけ合ってみたい、と。バートレットはお断りだ。夫人を操ったとなると分かると後で痛い目にあうのは 彼だからだ。バートレットはほっとけ、と言う。
CJが退出しゾーイが来るとレオも退出する。バートレットがゾーイに彼女とチャーリーに来ている脅迫状の事を話す。シークレット・サービスの ロン・バターフィールドによれば二人がヴァージニアのパーティーに行く事が新聞に出た。さらにその日は偶然にも白人至上主義者もまた パーティーを開く日だというのだ。ゾーイは構わないがチャーリーを連れてはいけない。父親の真剣な表情を察知して自分から話す決意をするゾー イ。

ジョシュとトビーは通商法案のミーティング中だ。ジョシュが説得する中、トビーは今のところおとなしくしている。この通商法案は7年以上に わたりジュネーブで130カ国もの国々と交渉してきた。この世界自由貿易市場参加法案は歴代の大統領によって明らかにされ、やっと投票まで 持ち込めた。15票差で可決するでしょう、とトビー。だが3人の下院議員は関税率を下げる事がこの国の労働力と製造業に及ぼす影響を懸念 している。

トビー:この国の労働力と製造業が心配ですか?

下院議員その1:あぁ。

トビー:あなたの乗ってる車は?

下院議員その1:トヨタだ。

トビー:それじゃ何も言えないだろ。

CJに呼び出されて外に出る二人。夫人がアーリックを推している事が匿名情報で流れている事を伝える。夫人に、夫の選ぶ人なら誰でも支持する、 と言わせたいがその夫である大統領から止められてる、家内を操るな、と。だがCJはこれがどういうサインかを読む事が出来なかった。大統領が 暗にCJに夫人を止めてもらいたがってる、のかあるいは本当に夫人に指図をするな、かのサインをだ。とにかくサムを呼び出す事になったCJ。

当のサムはジムで体を鍛えている。そこへポケベルが鳴り、頭をぶつけたところにベッキー・リースマン下院議員がやってくる。サムを人気の 無い所まで連れて行くと、通商法案の児童労働問題修正案に付帯条項をつけると言ってきた。原因は言わずもがな、朝の大統領夫人のTV中継だ。 15票差の勝利がいきなり危なくなってきた。

-ACT THREE-
レオがダニーに、大統領が女性民主党総会の最中に時間を取るから会って欲しい、と頼む。困惑するが引き受けるダニー。
ジムから帰ってきたばかりのサムにCJがファーストレディの事を伝える。リリーと話す決意をするサム。

一方ジョシュは話し合いでトビーが横槍を入れてばかりいる事に呆れる。そこへ今度はサムに呼び出される二人。付帯条項を法案につける事を 知らされ驚く二人。付帯条項がついたら7年かけて練り上げた通商法案が危うくなる。アーリックの件とは関係なく、サムはまたリリーに会いに 行く。

チャーリーとゾーイがレストランで食事を取っている。ゾーイがタイミングを見計らってチャーリーに脅迫状の事を告げる。パーティーには行けない 。ジーナも加わりパーティー会場の警備の難しさを指摘するがチャーリーはそんな事は気にしていない。ゾーイがトイレに行く。

チャーリー:ねぇ。こういう場合さあ。誰が怒るかって言ったら僕に決まってるだろ?

ジーナ:私の仕事はあの子を身を挺して守らなければならないの。あの子が寮でビデオを見てくつろいでる時が一番安心。

ゾーイがトイレに行っている間にチャーリーは先に帰る。

サムがリリーに会いに来るとそこには大統領夫人がいた。彼女も問題がある事を察知していたのだ。

-ACT FOUR-
サムが要点を突く。ホワイトハウス(White House)における夫人のスタッフはプロ(Pro)だが夫人自身はアマチュア(Am) だ。思いつきであのような少年を全国放送のTVに出演させてもらっては困る。子供を座らせてその子に児童問題を語らせたために、それまで夫人が 児童問題に全く気付いていなかったように見られるのだ。こういう事は事前に広報部で入念な調査をしておくべきなのだ。夫人は悔しがるが 、折れてリースマンに付帯条項を付けるのをやめさせる、と約束する。

ダニーが大統領に呼ばれて執務室の前の秘書室で座っている。夫人が通りかかってダニーが大統領に呼ばれたことを知るとそこから去る。ミセス・ ランディガムが少しの間出てる隙にチャーリーの様子を尋ねるダニー。チャーリーはゾーイに言われた事にまだ腹を立てている。チャーリーは黒人 と白人の関係を気にしているがダニーに言わせればシークレットサービスらはそんな事を気にしてはいない。彼女は大統領の娘として、脅迫状や プロポーズが並みの人よりも多く届くし、ああいう娘を溺愛している父親の為に、自分が付き合う人間の事を考えると気が気ではないはずだ。そん な時彼女を一番安心させられるのは他ならぬ恋人のチャーリーしかいないだろう?、とダニー。
いよいよ執務室に呼ばれるダニー。当然 バートレットは夫人の匿名の情報源を聞き出そうとするわけだがスタッフには探りを入れるなと言っても自分で探りを入れる事には恥じない。 だが匿名の情報源を聞き出そうとする態度が、明らかに見え見えのバートレットにダニーは情報源は教えられない、とはっきり言う。代わりに チャーリーに交際のアドバイスはしました、と余計な事を言ってバートレットに退出を言い渡されるダニー。

ドナがお得意の雑学の知識をジョシュに与えている。

ドナ:ミシンのペダルをリズミカルに踏み続けると女性は性的に興奮するって医学の権威が警告してるの。飲み水に鎮静剤を入れて女性の性的欲求を 抑えたほうがいいんですって。

ジョシュ:何で女性の性的欲求を抑えなきゃいけないの?

ドナ:手に負えなくなるから。

そこへ夫人が現れリースマンに修正案を引っ込めるように説得する。彼女は修正案を足がかり に上院に立候補するつもりだったのだ。だが彼女は修正案の話が出回っている事に戸惑いを隠せない。大統領のスタッフは本当に信用できるのか? 出来る、と夫人。

レオがバートレットにクスリに関する雑学を読んで聞かせていると、アビーがやってきたと知り急いで退散するレオ。バートレットが臆病者呼ばわり すると、その方がマシです、とレオ。アビーはサムやCJをよこした事で怒っている。だがバートレットは問い詰められると本当の事を話し出す。 実際に匿名情報は問題になるしTV出演も間違ってる。それにリースマンに修正案を出されたら7年の苦労がパァになる、と。それならわざわざCJや サムをよこさずとも夫婦で直接話せば済む事でしょ?、とアビー。

アビー:CJを送り込んだりサムをよこしたり、ダニーをここに呼び出したりして私を操るのはやめてちょうだい、ジェド!

バートレット:(大声で怒鳴って)なら私と争うな、アビー!私を利用するな!ここにいるスタッフは皆リリー・メイズがアーリックの件を漏らした と思っている。

アビー:リリーじゃないわ。

バートレット:分かってるさ、漏らしたのは君だよ。

厄介なのは大統領がアーリックを連邦準備銀行総裁に指名したらそれは家内の圧力に屈した、と見られる事だ。だが指名を1日遅らせた理由は他にも ある事をアビーは知っている。30年前、ロンとアビーが6ヶ月付き合っていた事があるからだ。バートレットは否定しないがこれからマスコミを 通じてメッセージを送ったり、朝のTV番組で政策を打ち出したりするな。これが本物の議員なら辞職願いを勧告しているところだぞ!、と バートレット。だが彼女は児童労働問題で尻を蹴飛ばす事は止めないつもりだ。娘が強制労働させられていたら海兵隊を送り込むでしょ、とアビー 。
やがて静かになり二人で執務室を出て女性民主党総会へ戻る。彼らがオーヴァル・オフィスでけんかしたのは初めてだ。

チャーリーが花束とポップコーンを持ってゾーイの部屋に来る。チャーリーは彼女を怒らせたことを全て謝る。大統領お奨めの三角法入門とビデオ も持って来た事を知らせ、彼を中に入れるゾーイ。
ジーナがゾーイの就寝を上司に報告する。


-END-


Starring
Main Cast
Rob Lowe as Sam Seaborn
Moira Kelly as Mandy Hampton
Dule Hill as Charlie Young
Allison Janney as C.J.Cregg
Richard Schiff as Toby Ziegler
John Spencer as Leo McGarry
Bradley Whitford as Josh Lyman
And
Martin Sheen as Jed Bartlet

Sub Cast
Stockard Channing as Abbey Bartlet
Amy Aquino as Becky Reeseman
Nadia Dajani as Lilli Mays
Jorja Fox as Gina Toscano
Elisabeth Moss as Zoey Bartlet
Rolanda Watts as Mellissa
Brandon Hammond as Jeffrey Morgan
Janel Moloney as Donna Moss
Devika Parikh as Bonnie
Melissa Fitzjerald as Carol
Kim Webster as Ginger
Suzy Nakamura as Cathy
Nicole Robinson as Margalet
Renee Estevez as Nancy
Kathryn Joosten as Mrs.Randigham
Timothy Busfield as Danny Concannon


Writer : Aaron Sorkin, Lawrence O'Donnell, Paul Redford
Director : Ken Olin

US Transmission Date : 22 March 2000
UK Transmission Date : 15 May 2000(Sky), 10 May 2001(C4)
JP Transmission Date : 21 February 2003


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