24 Season 5 Death Count Detail

5-01 Day5: 7:00 A.M. - 8:00 A.M.
7:04 A.M. David Palmer(デビッド・パーマー) 元カリフォルニア州選出上院議員、元大統領
 カリフォルニア州選出の上院議員から予備選挙で党の指名候補に名乗りを挙げ、見事党内での指名を勝ち取り、さらに本選挙戦で現職大統領のハロルド・バーンズを打ち破り、見事大統領に当選する。だが周囲の悪事やスキャンダルから足元をすくわれ、再選は逃してしまう。とはいえ大統領職を降りてからも次の大統領への助言のためにホワイトハウスに招かれることもあり、その威信が完全に地に落ちる事は無かった。清廉潔白である事がステータスの一つだったが政権の中枢に居続ける事によってその考え方も変わり始め、国を守るためには、時には汚い手段も必要になることを理解するようになった。
また、その人柄からか友人は数多くいるものの、自身の暗殺事件以降ジャックとは数々の苦難を共に乗り越える関係になり、それからは誰よりも信頼関係の厚い仲であり友となる。

7年半前(S1)、大統領予備選挙の当日に自身の暗殺を企てる計画があることを知るが予定通りに事を進めて選挙を戦い抜こうとする。途中、工場での演説をジャックに邪魔され(命を助けられ)たり、息子キースの殺人隠蔽に自分以外の家族全員が関わっていたと知ったり、それが元でキースのセラピストが死亡して後援者の一人から資金援助を打ち切られたり、携帯に仕組まれた爆弾で殺されかけたりしながらも最後には妻シェリーと離婚して本選挙を戦い抜く決意を固めるまでに至る。自分の命を狙うビクター・ドレーゼンは、かつて自分の小委員会が承認した彼の暗殺計画で生き残っていて、その時に爆死した妻の仇をとるためにそのナイトフォール(夜の帳(とばり))作戦で暗殺の実行に関わったジャックと共に命を狙われる事になり、選挙での問題をこなしながら途中からジャックと共同でドレーゼン一味に立ち向かう事になる。午後六時半、シェリーの反対を押し切ってキースの殺人について正直にTVで打ち明けた事が幸運にも世論の声を味方につけて勝利へと導くきっかけになる。だがその日一日のうちに妻のシェリ−が自分の野望のためだけに自身を、そして家族までをも利用していた事に気付いて憤慨し、愛想を尽かして彼女との離婚を決意する。

6年前(S2)、側近たちから「第二の波」テロリストが国内に核を持ち込んで爆発させるという情報を聞き、CTUを離れていたジャックを説得して再び現役に復帰させる。政府内部の動きに関しては、核の詳しい捜査をするNSA(国家安全保障局)の副長官エリック・レイバーンが爆発後の対策として既に統合参謀本部を召集し、「第二の波」を非公式に認めている国への報復攻撃を計画しようとしている動きを制止する。だがそれでも考えを変えない彼をクビにした後、その上司のNSA長官ロジャー・スタントン、自身に無い確かな情報源を持つ元妻のシェリーとそれぞれ組んで捜査することになるがその二人もまた腹に一物持っていた。スタントンは国の防衛政策に不満を感じており、自分の判断でテロリストを核と一緒に意図的に国内に入れ、特殊部隊コーラルスネークの監視下に置いていた。またシェリーは1年前に三行半を突きつけた元夫に復讐する目的でスタントンと組んでいた。またしても不安を感じ、スタントンを拷問にかけてその事を聞き出すと、ジャックにコーラルスネークのいる格納庫へと向かわせる。ジャックが何とか核を取り戻すもタイマーが作動していて、側近のリンの提案を受けて近くの砂漠へのパイロット自身をも含めた投下命令を下し、核は爆発した。
そしてここから第三次世界大戦を引き起こして利益を得ようと目論む石油の利権に絡むピーター・キングスレーと、会戦に向けて国の兵士の死傷者を押さえるために早めに戦争を起こそうとする軍部との戦いが始まる。直接立ち向かうのは主に後者で、政府内部でも会戦派と穏健派に分かれて意見が対立していく中、側近のマイク・ノビックが会戦派に寝返り、穏健派のリンに重傷を負わせてしまう事故が発生する。ますます孤立していく中ついに朝の4時台に閣僚からの投票を受けて修正第25条が発動し、大統領職を罷免される。だが、シークレットサービス監視の中、友人でもあるアーロン・ピアースに頼んで何とか情報を入手するもマイクにバレてアーロンは逮捕され、最後の手段として弁護士のブライアンを通して何とかマイクに自分の意見を考慮してもらうことに成功する。心を動かされたマイクは、情勢がひっくり返りそうになってきたことも手伝い、シャペルを怒鳴ってジャックの行動を支援するよう命令する。結果シェリーと行動を共にしたジャックがピーター・キングスレーから自白を引き出す事に成功し、世界大戦への突入を免れることができた。だが最後の最後に落とし穴が待っていた。当面の危機が去った事で国民の前に姿を現した彼の前にテロリストのマンディが手に毒物のついたシールを貼り、そのまま握手して接触してきたのだ。リムジンの前で倒れるパーマー・・・。

3年前(S3)、手に毒を塗られて倒れてから3年後、キーラー上院議員との討論会のために再びロサンゼルスを訪れる。討論会でキーラーが、当時付き合っていたかかりつけの医師アン・パッカードの話を突いてきた中、NHS(国民健康保険局)前に捨てられた死体から検出されたウィルスを使ったテロの驚異が差し迫っている事を理由に討論会を引き上げる。理由は正当なものだが政治の世界に身を置いて「政治」を思い知らされたアンは夫テッドの自殺を目の当たりにしたこともあって彼の元を去っていく。
一難さってまた一難、大統領当選に最高の資金援助をした最大の後援者アラン・ミリケンからの電話で彼の家に赴くと、首席補佐官であり弟でもあるウェインがアランの妻ジュリアと不倫関係にあった事を知らされ、さらにウェインを解雇するよう言われる。だがそれに応じないと知ったアラン は手を回して複数の議員に電話して、彼が苦心して作り上げてきた法案から手を引かせようとして足かせを作ってくる。アランの一連の妨害に対し目には目を の考えで裏工作が得意な元妻のシェリーを呼び寄せて対抗するが、これをきっかけに事態はますます泥沼にはまっていくことになる。発作の起きたアランが薬瓶に手を伸ばそうとしたのをシェリーが阻止したためアランは死亡し、その上シェリーからこの殺人事件の共犯にすると脅される。そのため一旦は彼女をホワイトハウスから追い出すが、しばらくしてからシェリーはこの話をキーラー議員の所へ持ち込み、今度はキーラーから脅しを受けることになる。そこでウェインがプロの強盗ブルースを雇って彼女の家から証拠となる薬瓶を入手しようとするがその時にシェリーとジュリアが相次いで死亡する。これが決定打となり再選への道は閉ざされてしまう。

1年半前(S4)、任期を務め上げた後、元大統領として国からの報告を受け取ることのみの生活を送っていたが、エアフォースワン撃墜で重傷を負ったキーラー大統領に代わり指揮を執ることになったが不安の残るローガン副大統領への助言役として再びホワイトハウスに招かれる。そしてローガンの側近のマイク・ノビックと4年半ぶりに一緒になって大統領の舵取りに協力することになる。核弾頭を盗んだテロの首謀者マルワンの居場所を知っていると思われる中国人が逃げ込んだ中国大使館からその男を取り戻すようジャックに命令を下す。だが作戦の実行の際に中国総領事が死亡し、中国側がこの作戦の責任者を引き渡すよう求めてくる。さらに中国は大使館襲撃の実行犯の一人をハワード・バーンと割り出し、彼の身柄を確保して脅迫し、そのビデオテープをホワイトハウスに送ってジャックの身柄を引き渡すよう求めてくる。その引渡しには渋々同意していたが、ローガンの部下のカミングスがジャックの殺害をシークレットサービスのスポールディングに命じているのをこっそり聞いていたマイクから知らされ、ローガン本人にもう一度はっきりカミングスに禁止するように求める。だがローガンが見ざる聞かざるを通したためジャックに電話して身柄の拘留に向かったスポールディングから逃げるようアドバイスする。そしてジャックが死を偽装してCTUを出た後、彼からの最後の電話を受け取って永遠の別れを約束し、彼との最後の会話を終える。

そして現在、弟ウェインの部屋で回想録を見直していて一休みにふと窓の外の遠くを見ていたところを狙撃手に喉を撃たれて命を落とす。
7:15 A.M. Michelle Dessler(ミシェル・デスラー) トニーの妻、元CTU職員
 CTU本部に派遣されてDay2(S2)からDay1(S1)の間からCTUロス支局で勤めることになる。転勤後トニーに好意を持っていたがDay2当日まではそれを隠していた。Day2を経てDay3になる3年の間にトニーと結婚するがDay3からDay4の1年半の間に自暴自棄になったトニーがだんだんと彼女を遠ざけ、Day4当日に再び元の鞘に収まる。トニーと離れてCTUシアトル支部で働いていた時にビル・ブキャナンと仲良くなるが進展はしていない。本部で働いていた時は上司のキャリーと仲良くしていたが兄のダニーがキャリーに捨てられてから二人の仲は険悪になり、S2時にCTUにやって来たダニーがキャリーを見つけて騒ぎになることもあった。

6年前(S2)、核爆弾の捜索のためにトニー、メイソンの手足となって仕事を続ける。メイソンが死亡した後、第三次世界大戦突入回避の鍵となるテロリストであるサイエド・アリのキプロスでの中東三カ国の三人の高官たちとの会話のテープの真偽に、アリ本人を尋問してから疑問を持つ。メイソンの後任となって忙しく動き回るトニーに聞き入れてもらえないためジャックに相談し、結果、テープが偽造である疑いが確信に変わり、監視するトニーとキャリーを上手く撒きながらジャックのサポートを行うようになる。トニーに見つかる頃にはジャックも偽造の証拠であるチップを入手していて、その後はトニーと一緒にジャックのサポートを行うようになるが今度はキャリーとシャペルを敵に回しながら捜査を進めることになる。そしてチップを偽造した事を証言する予定であるが怪我をしているアレックス・ヒューイットの救護のためのヘリをよこすために、ジャックへのサポートの禁止を声を大にしてはばからないシャペルをトニーと一緒にクロロホルムで眠らせてヘリを速やかに向かわせ、もう少しでヘリが到着しようという時に目覚めたシャペルとキャリーによってヘリは呼び戻されてアレックスは死亡し、自らもトニーと共に拘留されてしまう。その後、捜査への手助けを条件に釈放され、黒幕のキングスレーを捕えるべくCTUの部隊を動かす事に協力する。

3年前(S3)、CTUにてトニーに続く立場になり、ウィルステロを防ぐための一日に専心することになる。ウィルスを手に入れるためにジャック、トニー、ガエルの三人が行った囮捜査の内容を当日になるまで知らされず、言えないでいたトニーの苦しみを知ることになるが、一方で、首を撃たれて重傷を負ったトニーの指揮能力に疑問を持ち、シャペルに知らせるも結局何でもないことが分かり二人の仲がぎくしゃくし始める。テロリストたちがウィルスを設置したと思われるチャンドラープラザホテルにウィルスの拡散を防ぐためにトニーの反対を押し切ってガエルらと向かう。そこでウィルスに感染したガエルの悲惨だが勇敢な最後を見届け、任務を終えてホテルを出ようとしたところを黒幕のサンダースの手下に拉致されてしまう。油断した見張りを隙を突いて倒して一旦は外に出るもサンダース本人を娘のジェーンと自分との人質交換の場に出すこと提案したジャックの考えを呑んで再び彼らに捕まり人質交換の時を待つ。そしてその交換の場で見事サンダースを誘き寄せる事に成功し、しかもジェーンと共にCTUに戻ってきてトニーと抱き合う。だが自分を助けるためにトニーが国家反逆罪の罪で投獄されるだろう事を知る。

1年半前(S4)、Day3後、パーマーの恩赦により出所したトニーと再開するが酒ばかり飲んで自分を遠ざけていくうちにトニーの元を離れてCTUシアトル支局、CTU本部へと転勤する事になり、Day4当日にエリン・ドリスコルの代わりにCTUの舵取りを取るためにCTUロス支局にやって来てトニーと嬉しくない再開を果たす。到着早々、即時の逮捕記録の取り消しと昇給を求めるサラ・ガビンを首にして、半意図的に遠ざけていたトニーにその仕事を継ぐよう指示して目的のために再び共に働く。そして、ジャックとポール・レインズの居場所を探ろうとチームを送る際に一極集中に部隊を派遣するか分散するかでトニーと意見が食い違い、自分の提案だった分散の選択肢を取るが、トニーの読みの方が当たっていた。後にトニーの実力も認め、信頼し合いながら捜査を進めていくが、国防長官ヘラーの息子のリチャードの通話相手がテロリストである疑いが強まりその相手の居場所にチームを派遣するがそこでテロリストのマンディにトニーを人質に取られてしまう。奇しくも1年半前と全く逆の立場に置かれてしまうが、動じながらも国家のためにブキャナンにマンディから連絡があった事を伝える。だがチームを動かして第三者に連絡した事がばれたためマンディにトニーとの自爆を図られて大きく取り乱す。そして一時的に戦線から離れていたものの自爆が偽装である事を知って安堵する。マンディからマルワンの居所を聞き出し、核弾頭も空中で爆発させてテロを食い止める事に成功する。その後政府の人間に命を狙われる事になったジャックの死の偽装を手伝い、彼との永遠の別れを見届ける。

そして現在、1年半前のジャックの死の偽装を手伝ったために暗殺者が車に仕掛けた爆弾で命を落とす。トニーと一緒にリック・ローゼンのプレゼンに出ようとしていたがパーマーの訃報をニュースで聞いてCTUロス支局に向かう車に乗るところだった。
7:54 A.M. パーマー暗殺犯の仲間
 パーマー暗殺犯の仲間でクロエを追って来たテロリスト。ジャックが放った煙幕の中で立ち往生しているところを後ろからジャックに刺されて即死する。
7:55 A.M. パーマー暗殺犯の仲間
 ジャックに向かって車で突進してくるも逆にジャックに銃弾を数発撃ち込まれて他の車に乗り上げ、死亡が確認される。
7:59 A.M. パーマーの暗殺実行犯
 デビッド・パーマーの喉を狙撃して彼を死に至らしめた張本人。それのみならずミシェル、トニー、クロエを狙った攻撃の仕掛人でもあると思われる。精油所でクロエ、デレクを追い詰めるもジャックに撃たれて悶え苦しみ 、ジャックから病院への移送を条件に狙いを話すよう言われて自らが暗殺命令を請け負った事を伝える。だが彼が直接パーマーに手をかけたことを知ったジャックによってとどめの銃弾を受ける。
5-02 Day5: 8:00 A.M. - 9:00 A.M.
8:58 A.M. Chevensky(チェべンスキー) オンタリオ空港の職員、テロリスト
 パーマー暗殺に何らかの形で関与していると思われるオンタリオ空港に勤める男性。持っているキーカードを空港占拠犯のベレシュに渡す役目を担っていたもののジャックに殴られて問い詰められ、隙を見てカプセルを飲み、自殺を図る。
8:58 A.M. オンタリオ空港の警備員二人
 パーマーのパソコンに残された手がかりからジャックが向かったオンタリオ空港にテロリストが現れ、それを通報しようと受話器に手を伸ばした受付の警備員が一人、何事かと駆けつけた警備員がまた一人とテロリストによって射殺される。
5-03 Day5: 9:00 A.M. - 10:00 A.M.
9:03 A.M. 人質の男性
 テロリストに人質にされた男性の一人。携帯電話をかけようとしたのを見つかり、背中から撃たれて殺される。
9:24 A.M. 人質の男性
 同じくテロリストに人質にされた男性。対テロ協定に反対するテロリストの意図を伝わらせるためにTVの前に連れて行かれ、妻がいる身でありながら同じ妻を持つというテロリストのベレシュによって無惨にも射殺される。
9:45 A.M. Ibrim(イブリム) ベレシュの部下
 身に付けていた自爆用の爆弾をジャックに遠隔操作されて爆死する。
5-04 Day5: 10:00 A.M. - 11:00 A.M.
10:05 A.M. 人質の男性
 またしもテロリストによってローガンの見るTVの前で公開処刑される。
10:44 A.M. Ivan, Ishmael and other 10 menベレシュの部下12人
 イヴァンとイシュマエルという名前を含む12人のベレシュの部下たち。突入したCTU特殊部隊が11人、ジャックが1人をそれぞれ射殺する。
10:44 A.M. Anton Beresch(アントン・ベレシュ) 空港占拠テロの実行犯
 米露間でじき交わされる対テロ協定解除のためにオンタリオ空港の占拠を主導したテロリスト。ネイサンソンの手引きでオンタリオ空港を占拠して60人もの人質を取り、協定を解除するようTVを通じてローガンに要求する。強硬な姿勢を見せるために自ら人質を一人、二人と処刑していくがその際に自身にも妻がいる事を明かす。そしてデレクを人質にジャックをおびき出す事に成功するがジャックの出した暗号に気付かず、CTU部隊に攻め込まれる。他のメンバーが次々と殺され、自身も自殺を図ろうと銃を頭に突きつけるがジャックに腕を撃たれて阻止され、既に死亡した仲間が自爆用に身体に巻きつけていた爆弾を手動で操作して自爆する。
5-05 Day5: 11:00 A.M. - 12:00 P.M.
11:57 A.M. Paulson(ポールソン) CTUドクター
 爆発で重傷を負ったトニーの治療に当たっていたドクター。この時間はジャックが、死んでいる彼を見つけた時間で、実際の死亡時刻はスペンサーの招いたスパイがやってきた11時37分からこの57分までの20分の間にあると思われる。
11:57 A.M. Hank(ハンク) 殺し屋
 カミングスの指示により、スペンサーの案内でCTUにジャックを殺しにやって来た殺しの訓練を受けたプロ。トニーを治療しているドクターのポールソンを殺して彼に成りすまし、トニーに近づくジャックを殺そうとするも返り討ちにあってハサミを喉に刺し込まれて死亡する。
5-06 Day5: 12:00 P.M. - 1:00 P.M.
12:57 P.M. Schaeffer(シェイファー) カミングスの協力者
 神経ガスの容器を詰めたコンテナでガスのタイマーをセットして、ロシアに着き次第散布してテロリストを一掃できるように仕掛けていたカミングスの協力者。だがアーウィックと話した後にコンテナの中で死体で見つかった事から考えて、おそらく微妙な挙動で裏切りに感付かれてアーウィックに殺されたのだろう。
5-07 Day5: 1:00 P.M. - 2:00 P.M.
1:26 P.M. ロスラーのペントハウスの警備員三人
 会社のエレベーターを上がった階にいた警備員二人がまずジャックとカーティスに発砲したため、返り討ちに合い、さらにロスラーの近くにいた警備員もジャックに射殺される。
1:48 P.M. Walt Cummings(ウォルト・カミングス) ローガン大統領の首席補佐官
 凄惨な事故に見舞われたジョン・キーラーに代わって大統領の執務を執る事になったチャールズ・ローガンの首席補佐官。彼をよく知るマイク・ノビックによれば、ローガンの下で汚れ仕事を15年間やってきて、ローガンの障害になるものを排除するためなら殺しをも厭わない人間であるという。
ジャックの死の偽装後、政界でも美人で知られている妻のスザンヌと不仲にあった時にオードリーと関係を持った事がある。

1年半前(S4)、キーラーの重傷により突如大統領に昇格したが重要な決断を下せないローガンにあれこれとアドバイスを送る有能な補佐官。だが目的達成のために手段を厭わない非情な面を持っており、ジャックの生存の事実がアメリカ合衆国の国益に著しく反する事を知って(その上パーマーから自身の考えを問題にしないとはねつけられて)彼の殺害をシークレットサービスのスポールディングに依頼していた。それを知ったジャックは死を偽装して全てを捨てるに至るが、その三ヵ月後、クロエの消し忘れたジャックの検死ファイルをハッキングしてその件に関わった人間を四人特定する。

そして現在、元CIAのジェイムズ・ネイサンソンに誘われてテロリストに空港を占拠させ、その騒ぎの最中に空港から盗ませた神経ガスをテロリストたちに渡そうとしていた。ロシア分離主義派のテロリストたちを攻撃してアジアの石油利権を得、米国を繁栄させるという考えに賛同しての事だったが、しかし、直前にデビッド・パーマーにその事を知られてしまい、やむなく彼の殺害を暗殺者に実行させるに思い至る。それは成功してしまうもののジャックに自分が黒幕だという事を知られてしまい、その上、結局その作戦もアーウィックに裏切りがバレてしまい、神経ガスの行方まで分からなくなってしまう。そればかりか真の黒幕であるローガンの工作によって都合よく首吊り自殺に見せかけて殺されてしまう。
1:57 P.M. Cal(カル) 機械工員
 アーウィックに脅されて神経ガスの入っている容器を切断するが、用済みになった途端アーウィックに射殺される。
1:59 P.M. Jacob Rossler(ジェイコブ・ロスラー) 大学教授
 ロシア分離主義者ビエルコの仲介で、神経ガス容器切断の件でアーウィックと関わることになった元プログラマーの初老の大学教授。機密情報へのアクセスとIDの窃盗で起訴された事があるが逮捕には至っていない。19ヶ月前にロシアから誘拐してきたわずか15歳の少女イネッサ・コバルヴスキーに並々ならぬ執着心を見せ、これまで彼女を自分のペントハウスに監禁し、虐待して奴隷のように扱ってきた。そのペントハウスにCTUに踏み込まれて拘束され、アーウィックとの接近を試みるよう強制されようとしていたが、司法長官の目が通った大統領恩赦状で自身の安全を確保するまでは何も喋らないと明言する。だがその協力の条件にはイネッサの同伴も含まれており、CTUが来た事で一時は解放されると思ったが再び虐待の恐怖に慄き始めたイネッサによって、隠し持っていた銃で撃たれて即死する。
5-08 Day5: 2:00 P.M. - 3:00 P.M.
2:30 P.M. サンライズショッピングモールの警備員
 ジェイコブ・ロスラーを名乗って味方のふりをしていたジャックがコマールとポロコフというアーウィックの部下二人に連れられて神経ガスを撒きに行かされたモールの警備員。テロリストにあっけなく射殺される。
2:44 P.M. Komar(コマール) アーウィックの部下
 潜入捜査のジャックをモールに連れてきたテロリストの一人。ジャックを倒して拘束していて、神経ガスを作動させようという時に殺そうとしたが逆に足をかけられて地面に倒され、足で首を絞められて殺される。
2:59 P.M. Polakov(ポロコフ) アーウィックの部下
 神経ガスのタイマーを精査していたテロリスト。アーウィックの命令でジャック率いるCTU特殊部隊を充分に引き付けておいた後、頭部を撃って自殺する。
5-09 Day5: 3:00 P.M. - 4:00 P.M.
3:03 P.M. Ivan Erwich(イワン・アーウィック) ビエルコの手下のテロリスト
 当初空港占拠犯のアントン・ベレシュの取った人質の中に紛れ込んでいて、ベレシュから神経ガスを収容している場所に通じるカードキーを手渡され、解放されたあとそのキーで空港の倉庫にある神経ガスを取りに行ってガスを散布しようと目論む主要テロリストの一人。ガスを包んでいる円柱の金属の容器を機械工員に削り取らせた後、テストのために部下を使ってそのガスをサンライズヒルズのショッピングモールに撒かせる。ジャックの妨害で少ししか散布されなかったものの11人の死者を出す結果となる。そしてジャックたち追跡チームの目をおとりに向けさせておいて、ボスのウラジミール・ビエルコのいる隠れ家に辿り着くもビエルコの主義に反してロシア人以外に犠牲を出し、且つビエルコたちの身を危険に晒した事が理由でビエルコに刺殺される。
3:03 P.M. ネイサンソンの仲間
 ジェイムズ・ネイサンソンの家の地下の制御室にいたネイサンソンの仲間。ロシアでの神経ガス散布をネイサンソンが計画していたとして、裏切り者の彼を追って来たビエルコの手下に、彼の居場所を知らないと告げるや頭を撃たれて殺される。
3:04 P.M. ネイサンソンの仲間
 上の男と同じくネイサンソンの仲間で、会社の椅子に座って、逃げようとしていたネイサンソンから電話で助けを求められるが、ビエルコの差し向けた追っ手によって射殺される。
3:33 P.M. ビエルコの部下
 ネイサンソンを殺そうとやって来たビエルコの部下。建物の中で隠れていたネイサンソンに射殺され、マシンガンを奪われる。
3:35 P.M. ビエルコの部下二人
 同じくネイサンソンを追ってやって来たビエルコの部下。建物の屋上に出てネイサンソンを目の前まで追い詰めるも後ろにいたジャックに二人続けて射殺される。
3:36 P.M. James Nathanson(ジェイムズ・ネイサンソン) 元CIA局員
 パーマー暗殺実行から空港占拠の件でウォルト・カミングスを誘った元CIAの局員。東アジアにおける石油利権を確保して国を繁栄させようとする愛国心から神経ガスをアーウィックらテロリストたちに盗ませたものの裏切りがバレてビエルコに命を狙われる事になり、それでジャックに身の安全を保障してもらう代わりに神経ガスの情報を渡す交換条件を持ちかける。だがビエルコの手下に逃げ込んだ建物の屋上で追い詰められて背中を撃たれ、さらにヘリコプターからの機銃掃射を何発か身体に浴び、ジャックに何とかチップを渡してから死亡する。
5-10 Day5: 4:00 P.M. - 5:00 P.M.
4:47 P.M. シークレットサービス四人
 バイクに乗ってマーサとスワロフ夫妻を乗せたリムジンを先導しているシークレットサービス。情報が入り、Uターンしようとするも待ち構えていたビエルコの部下にマシンガンを乱射されてバイクに乗っていた二人が、リムジンから出てきて応戦するも返り討ちにあってさらに二人がそれぞれ死亡する。
4:48 P.M. ビエルコの部下三人
 マーサ、スワロフ夫妻、アーロン・ピアースの乗るリムジンを、ミサイルを打ち込んだ後に回り込んだ三人のビエルコの部下たち。中にいるスワロフ夫妻を引きずり出そうとするも鍵がかけられていたためマシンガンを乱射したり火炎放射器を打ち込んだりするが、その衝撃で目覚めたアーロンがドアを開け、彼の素早い銃捌きによって三人とも射殺される。遠方からリムジンにミサイルを撃った男はそこにはいない。
5-11 Day5: 5:00 P.M. - 6:00 P.M.
5:23 P.M. 病院の看護士
 ビエルコが次に狙うタイラーメモリアル病院の看護士。既に向かわせた部下により病院の倉庫で殺されるが殺害方法は不明。
5:46 P.M. Viktor Grigorin(ビクトル・グリゴーリン) ビエルコの部下
 タイラーメモリアル病院に神経ガスを撒きに向かったビエルコの部下。ロシアでは?????の罪に問われていた。これから撒こうという時に病院が退避命令を出しているのを知るがビエルコの指示でガスだけは10分後に撒かれるようにセットする。だが逃げようとしていたところをカーティスらCTU特殊部隊に見つかり、カーティスに射殺される。
5:59 P.M. Dwayne(ドゥエイン) ジェニーの恋人
 ジェニーを使ってリンを襲ってCTUのキーカードを奪い取り、ビエルコの部下に2000ドルで売ろうとしていたジェニーの恋人。だがビエルコの部下がすんなり金を払うはずも無く、カードだけを奪われて猿ぐつわを施され、後頭部を撃たれて即死する。
5:59 P.M. Jenny McGill(ジェニー・マクギル) リンの妹
 リンが悩みを抱えている問題の妹。薬物依存症で薬物を得るためにリンに金をせびることを繰り返し、リンから医者を紹介されるもなかなか行動には移せないでいる。リンに愛情を抱いてはいるものの恋人ドゥエインの命令には逆らえずリンを呼び出し、CTUのキーカード強奪に加担する。財布はあげるからキーカードだけは返してくれと言うリンの電話に反応してキーカードを探そうとするもドゥエインから2000ドルの金が入ってくることを匂わされるとすぐに取り返すのを止めてしまう。結局ドゥエインと同じようにビエルコの部下に猿ぐつわを施され、横で彼が射殺されるのを見てこれから自分も殺される恐怖に慄く暇も無く、自身も後頭部から銃弾を打ち込まれて即死する。
5-12 Day5: 6:00 P.M. - 7:00 P.M.
6:38 P.M. Carrie Bendis(キャリー・ベンディス) CTU局員
 エドガーよりも下の地位にいると思われるCTU局員。一時はリンに解雇されかけたが直後にそのリンがカーティスの申し立てによって一室に監禁され、ブキャナンが復帰する事になったため自身も復帰する。CTU内の空調室に誰かが立ち入った形跡があるのを見つけてエドガーに報告するもまともに取り合ってもらえず、自ら調べに空調室に来てそこで発見したガス容器のことを伝えようと、携帯電話をかけようとしていたところをガスを撒きにきたビエルコの部下に後ろから刺されて死亡する。
6:54 P.M. David(デビッド??) CTUの警備員
 ビエルコの部下のオストロフに待ち伏せを食らって銃を取られ、人質に取られていたがドアを開けるためのコード入力で警報を鳴らしたため射殺される。
6:55 P.M. Ostroff(オストロフ) ビエルコの部下
 ジェニーの恋人ドゥエインからリンのキーカードを強奪して二人を射殺したビエルコの部下。そのキーカードでCTUに堂々と入り込んで空調室にやって来たキャリーを後ろから刺し殺し、神経ガスを撒いてCTU中に汚染させる。ここまでは作戦通りだが、その後ジャックに背後を取られ、振り向きざまに銃を出そうとしてジャックに射殺される。
6:59 P.M. Edgar Stiles(エドガー・スタイルズ) CTU職員
 CTUのクロエの下で分析担当を務める巨漢の男。神経質でどこかおどおどしながら仕事をしているため働き始めた当初はクロエに頼ってばかりであった。しかしいざ原発溶融などのテロに直面するとそれを乗り切るのに彼の力無しにテロは止められないほどの力を持つ凄腕でもある。

1年半前(S4)、ドリスコルの指示を無視してジャックのサポートを続けるクロエに協力していた事をマリアンに知られ、ドリスコルへの報告を控える見返りに彼女に有利なシステムレベルを上げるよう脅迫される。最初は渋々従っていたがサラ・ガビンが逮捕されて尋問される事になって考えを改め、マリアンのパソコンを調べて彼女が内通者であることを突き止めてカーティスとドリスコルに話す。へラー国防長官と娘のオードリーを救出後、原発の溶融を107箇所で止めることに成功するがサンガブリエル島の溶融だけは止める事が出来ず、そこに住んでいた母を死なせてしまい、その事で思い悩み、苦しむ。クロエとは競争意識が強いのか深夜になって戻ってきた彼女に対して非協力的な部分も見せるが基本的には現場に派遣されたりする彼女には内心敵わないと思っていると同時に恋心も抱いている。

そして現在、クロエが同僚のスペンサーと付き合っていた事を知り、激しく動揺するもクロエには相手にもされず突き放されてしまう。それでもパーマー暗殺、空港占拠、神経ガス捜索といった事件の解決には全力を注いで、仕事もバッチリこなすが熱くなるあまり部下のキャリーについきつく当たってしまう。それが元で一人空調を調べに行ったキャリーの後について彼女を探しに行くが、既に彼女はガスを設置しに来たテロリストに殺されており、直にガスが撒かれる事をクロエから警告されてCTUから出ようとするも間に合わず、デスクに戻ってきて隔離された会議室にいるクロエと顔を合わせた直後にガスが全身を蝕み、死亡する。(無音のクロック音:4人目)
5-13 Day5: 7:00 P.M. - 8:00 P.M.
7:43 P.M. Harry Swinton(ハリー・スウィントン) CTUの警備員
 CTUでガスが散布され、三箇所だけガスが入ってこない隔離区域の一つである、リンを拘束している部屋にいる警備員。ガス汚染の除去のためにリンが離れた部屋のコンピュータを操作しに行くことで室内のドアが開き、ガスが中に入ってくることになると知って恐怖するも、リンに諭されて受け入れる覚悟を決める。最後に涙ぐみながら電話で子供と会話を交わすが電話時間が長くなり過ぎても悔いが残るだけと悟ったリンに電話を切られ、覚悟を決める。リンが部屋を出る直前に口を覆い、彼が帰ってきてから限界になっていた呼吸を戻すとしばらくはガスの効果が無かった事に喜ぶもその直後に効果が現れ、死亡してしまう。
7:44 P.M. Lynn McGill(リン・マクギル) CTU臨時支部長
 オンタリオ空港占拠事件でCTUロス支局の指揮を執るよう本部から派遣されてきたCTU局員。同じセミナーに参加していた縁でクロエとは一度だけ面識があるも顔は覚えられていなかった。また、スペンサー・ウルフもその口ぶりから彼の下で働いた経験があるようだが、スペンサーの言うところによると、彼と気が合わない者はその殆どがクビになるのだという。実際、神経ガス捜索で、重要な情報をシークレットサービスに伝えないと決めたにもかかわらず、命令に背いて伝えたクロエやオードリーを叱責したり、彼女らをサポートしていたブキャナンを尋問室に隔離していた事などからもそれが分かる。だがその傲慢な振る舞いも大統領から直接命令を受けたというプレッシャーによるものであることも確かで、空港占拠事件では指揮権争いに執着しているブキャナンに冷静になるよう助言して静かにサポート役に徹し、ジャックの暗号の謎を解いて事件を解決に導く大きな足がかりとなったことは件の話とは全く違った指揮官としての有能ぶりを窺わせる。とはいえ大統領の意向に添おうと神経質になり過ぎて、事あるごとに気に入らない反応を見せるブキャナン、キャリー、クロエから職を奪い、オードリーをCTUから追放しようとして、オードリーが根回ししていたカーティスの反乱によって逆に自分が尋問室に監禁されることになる。
部屋にいる間に頭が冷えて普段の落ち着きを取り戻してきたものの、3,4時間前に妹ジェニーの恋人にキーカードを奪われた事を思い出してブキャナンに調べさせた結果、妹が恋人と共に殺されていた事を知り再び愕然とする。自分のせいでテロリストにCTU侵入はおろかガスの散布まで許す結果となり、その過失を傍にいた、CTU内でガスが撒かれてどこにも行けない警備のハリー・スウィントンに話す。だがじきにその責任を取る機会がやって来る。ガスに混ぜられていた化学物質によって引き起こるCTU内の防護壁の侵食を食い止めるために離れた部屋の空調を操作しに行けるのが彼だけだからだ。だがそれは自分とハリーの二人の死を意味することに他ならず、死ぬことに当然の抵抗を示すハリーを説得して行動を起こし、ハンカチで口を抑えながら無事空調を操作して部屋に戻ってくることに成功するが、やはりガスの影響から免れることは出来ず、ハリーの死を目の当たりにし、直後に自身も口から泡を吹いて無惨な死を遂げる。
7:59 P.M. Tony Almeida(トニー・アルメイダ) 元CTU職員
 CTU設立当初からいる数少ないCTU職員の一人。突飛で自分勝手な行動を取るジャックを、当時付き合っていたニーナが過去にジャックと付き合っていた事もあり好いていなかったが、パーマー大統領候補暗殺未遂事件の一日をきっかけにその考えが大きく変わり、ジャックを信頼して動くようになる。生真面目な性格からか付き合っていた女性に近い存在のジャックやブキャナンに嫉妬するなど神経質な一面もあるが、経験を重ねるごとに研ぎ澄まされる持ち前の状況判断力でジャックと共に何度もCTUひいてはアメリカを救ってきた。

7年半前(S1)、パーマー上院議員の暗殺事件を調査しながらも恋人関係の線から上司のジャックを最初からよく思っていなかった上にCTUの規則を片っ端から破り続ける彼の傍若無人ぶりに支部長のメイソンを呼んでCTUを一時的な閉鎖状態に追い込むほどだった。だがジャックに殺されたと思っていたニーナが生還した事で彼の妻テリーと娘キムがゲインズらテロリストに誘拐されて操られていた事に気付き、それ以降はニーナと共にジャックをサポートしながら捜査を進めることになる。まず裏切り者のジェイミーを監禁してゲインズの情報を聞き出し、テリーとキムを救出してゲインズを止める事ができたがその隙にもパーマー暗殺計画のプランBが水面下で進行していた。ゲインズの背後にいて彼を雇っていたアンドレ・ドレーゼンら三人の殺し屋がパーマーを狙っているとして再び捜査を開始するが、テリーの目撃情報を聞いて駆けつけた彼女の家には既に暗殺者の一人が忍び込んでおり、すんでのところで彼女に引き金が引かれる前に暗殺者のヨハン・ミョビックを射殺する。そして捜査を進めていくうちにだんだんジャックへの悪感情が薄れ、捜査を開始した頃と比べるとニーナに対しても疑念が和らいで二人の仲は進展するのかと思われたがその日の深夜、ニーナ・マイヤーズがドレーゼンの指示に従って動いていた真の内通者だという事を知らされ、愕然としたまま警備に連れて行かれる彼女を見続ける。

6年前(S2)、恋人が国家への裏切り者、それを知ってからもCTU支部長であるメイソンの下で働き続けているところに新たな脅威が舞い込む。核の脅威を食い止めるために呼び戻されようとしているジャックを説得し、ロスが核の脅威に晒される確率が高いと知って被爆圏外に逃げようとするメイソンを牽制する。メイソンが被爆した事を知らない間、彼がCTU爆破で瀕死の重傷を追ったポーラ・シェーファーに無理矢理情報を引き出させようとしているのを見て止めようとするが、その非情な決断が正しいだろうことも薄々感じていた。そしてメイソンが被爆したのを知り、それ以降仕事に全精力を注ぐ彼に全面協力するようになる。
核爆弾の捜査の中で、中東系の男性レーザ・ナイールの身上調査のためにワーナー家を訪れ、レーザの仕事内容の不審な点を追求するうちにワーナー家の大黒柱ボブ・ワーナーの名が浮上する。更なる尋問のため二人をCTUに連行し、取調べを続ける。
自身の引き際を感じてCTUのチーフの職を譲ろうとするメイソンのこれからの運命を思い、やりきれない思いで職を譲り受け、CTUを後にするメイソンの後ろ姿をじっと見つめる。ジャックの代わりにメイソンが核の中心地にいた事を聞き、改めて自分の与えられた職をこなそうと部下たちをまとめ、サイエド・アリのキプロスでの録音記録について捜査を進める。だがアリの録音記録が真実だとするCIAの結果を鵜呑みにして、直接アリと話して録音記録の結果を疑うミシェル、ジャックらの反発にあい、思うように捜査が進まず苛苛する。そんな中ジャックが無断でケイト・ワーナーを連れ出そうとしているのを知って止めようとしたところ、強引にはね退けられて足首を骨折してしまう。その後記録の改ざんを信じるようになり、ジャックらに協力するようになるが、プレスコット副大統領を筆頭とする政府内の開戦派に従うシャペルや上の命令に従順で狡猾なキャリーとことごとく衝突する。そしてついにはミシェルと協力して邪魔ばかりするシャペルを尋問室に呼び出し、背後から回ってシャペルにクロロホルムを嗅がせてその間にジャックのサポートを続けるもキャリーの手引きによって二人揃って尋問室に閉じ込められてしまう。その間にミシェルからかねてより好意があった事を告白され、彼女の好意を受け入れる。そして自分の力を必要とするシャペルにミシェルの免責も加えてくれるよう強く要請し、二人揃って最後の大仕事ピーター・キングスレーの自白取りに取り組み、見事成功して戦争の危機は去る。

3年前(S3)、ミシェルと結婚してCIAからの誘いも受けるほど仕事も私生活も好調の兆しを見せながら再び、ウィルステロという新たな危機に立ち向かうことになる。ウクライナの科学者が新種のウィルスを製造した事を突き止め、それが市場に出る前に抑えようとメキシコを拠点に活動する麻薬カルテルのボスであるサラザー兄弟に嘘の情報を流して彼らに買わせるところでCTUがその現場を抑える手筈を整えるというプランを立てる。そしてサラザー兄弟にウィルスの効果を認識させるためにロスにウィルスが持ち込まれたというデマを流して見事彼らの気をウィルスに引くことに成功するが、そのためジャック、ガエル・オルテガの三人だけの秘密作戦で進めたことで蚊帳の外に置かれたパーマーにこの作戦に関しては見切りをつけられてしまう。秘密作戦を開始した1年前からこれまで妻のミシェルに何も言えなかった事にストレスを感じてきたがようやく肩の荷が下りたと思ったのも束の間、今度はショッピングモールでサラザーの部下に撃たれ、手術した首の傷を心配されて仕事の能力をミシェルに疑われる事になって二人の仲はやや険悪なムードになる。だが特殊訓練を買われた彼女がウィルスの撒かれたチャンドラープラザホテルへ赴くことになると知って彼女を心の底から心配し、彼女の存在が如何に自分にとって大きなものであるかを再び認識するようになる。ウィルスの撒かれたこのホテルで彼女が感染を免れたと知ってホッとするも、その直後に彼女がサンダースの部下に拉致され、彼女の身の安全を盾にCTUの情報を漏らすようにサンダースに脅迫される。そして情報漏れを余儀なくされた事をジャックに見抜かれ、ミシェルを助けるために単独で彼女とサンダースの娘のジェーンの身柄を交換しようとしたところをジャックに邪魔される。だがCTUの後押しのおかげでミシェルの身柄は無事に保護され、その上黒幕のサンダースまでをも捕まえることに繋がる。だが国家の危機を知りながら妻のミシェルを助けるという個人的事情を優先したことでCTU本部のブラッド・ハモンドに懲役20年以上の刑罰を受ける覚悟をしておくよう釘を刺される。

1年半前(S4)、パーマー前大統領の恩赦を受け、無事刑務所暮らしを免れたものの、その後の生活は荒れに荒れて酒びたりになり、妻のミシェルまでをも遠ざけてしまってついには???という女性の家に住まわせてもらうまでに落ちぶれる。だがジャックからの助けを求める電話でそんな生活にも終止符を打つときが来た。家の近くのマクレナン・フォースター社で銃弾が底を尽き、敵に囲まれているジャックとオードリーを救出したのがきっかけで再びCTUに戻るよう要請され、それに応える決意をする。突然CTUに戻った事とテロリストと関係のあるディナ・アラスという女性の扱いを巡った件でかつての同僚だった特殊部隊員のリー・キャッスルに嫌われることになる。
原発溶融を食い止めたところでドリスコルが職務を離れたため新しく本部から代理部長がやって来ることになるが、それがかつての妻だったミシェルだと知って驚く。不仲なまま別れるに至った彼女と再びかつて共に働いた職場で顔を合わせる事になるが、その表情はとても温かいとは言いがたい。酒びたりになって追い出された事で未だに自分が仕事に復帰している事を疑問視している彼女だったが、仕事で的確な指示を出していくごとに再び彼女の信頼を勝ち得ていく。だが彼女がシアトル部署に転属していた時に一緒だったと言う有能な男ビル・ブキャナンの存在を知り、対抗心を燃やすがブキャナンはトニーの事を引きずる彼女にふられていた。
捜査も佳境を迎え、ヘラー国防長官の息子リチャードの家で盗聴を行っていた二人組の男女のいるアパートを取り囲むが、相棒の男を殺した女マンディにキャッスルを人質に取られ、仕方なく銃を渡すもキャッスルは殺され、自身が人質に取られてしまう。その後服を剥ぎ取られてスタンガンで気絶させられ、同じアパートの住人の服に着替えさせられて、マンディが替え玉の住人二人を車の爆発で犠牲にしている隙に彼女に銃を向けられながら地下の駐車場へと移動させられる。だがそこに移動するまでの間、部屋の床に落ちていた卵の殻で足の裏を切って出血させ、血の移動でジャックに居場所を知らせる。そして降りてきた駐車場でジャック、カーティスの援護もあってほぼ無傷で保護される。
だが最後の最後に、一連のテロの首謀者であるハビブ・マルワンと繋がっている中国人の男が保護を受けて隠れている中国大使館に乗り込んだ際に、誤って死亡した総領事の殺害の濡れ衣を着せられて中国政府から身柄引渡しを要求されたジャックを逃がすために大芝居を打つ事に協力する。当初はジャックを中国政府に引き渡す予定だったものの、新しく政権の舵取りをする事になったローガン大統領の部下ウォルト・カミングスが、国防長官の特別顧問で国家の機密情報をたくさん持っているジャックをそのまま中国に引き渡す事に反対して、シークレットサービスのスポールディングにジャックを殺害しに行かせた事で急遽彼を逃がす事にする。CTUの地下の銃撃戦でスポールディングの銃弾でジャックが死亡したと見せかけ、その後息を吹き返したジャックをミシェルと二人でCTUの外に連れて行き、別れを告げて朝日に消える彼の後ろ姿を見届ける。

そして現在、再びよりを戻したミシェルと共に新事業を立ち上げ、その仕事の予定で早朝からリック・ローゼンという男にプレゼンテーションをする予定だったが、元大統領のデビッド・パーマーが暗殺されたニュースを見て目を止める。最初は今のCTUスタッフに任せようとミシェルに提案するが、彼女がCTUの誰よりもパーマーに詳しい自分たちが行くべきだと明言したのを聞き、心変わりする。再びCTUで働く決意をしてプレゼンをキャンセルする電話を入れようとした瞬間、外から爆音が聞こえたと共に爆風で倒れる。そしてすぐにミシェルの身を案じて外に出るものの、彼女は車に仕掛けられた爆弾の爆発をまともに受け、既に絶命していた。彼女の亡骸を抱き起こしたその瞬間、誘爆による爆発が再び起こり、今度は自身も後ろからまともに爆風を浴びてCTUの治療室に移送される。
それからおよそ10時間後、CTUで目を覚まして真っ先にミシェルの容態を尋ねるが、ブキャナンを始め誰も彼女の容態にまともに言及しようとしている者がいない事に疑問を募らせ、隙を見て自分でCTUのパソコンにアクセスして彼女の情報を検索する。すると彼女が死亡(DECEASED)扱いになっているのを知り、その場にくずおれてブキャナンや医療班の人間に引きずられながら再びベッドにつかされる。
その後CTUが神経ガスに汚染されて隔離区域に移された時、ミシェルの殺害を命令したかつての上司クリストファー・ヘンダーソンが同じCTUの隣の部屋にいる事を知り、彼を殺そうとスタッフから拳銃を奪い取るが、ジャックの必死の説得で情報を引き出すまでは様子を見ることに渋々同意する。だがCTUがガスの汚染から解放されても尋問に進展が無く、一向に埒があかないことに業を煮やして尋問係のバークを気絶させてついに直接殺そうと致死量の薬物を含んだ注射針を構える。だが殺しても彼女は返って来ない虚無感に逡巡したその時、突如目を覚ましたヘンダーソンに、左手に持って構えていた注射針をそのまま胸に打ち込まれて床に倒れる。ヘンダーソンは逃走し、入れ違いにやって来たジャックに抱き抱えられるが言葉も絶え絶えに「彼女はもういない」と残して絶命する。
5-14 Day5: 8:00 P.M. - 9:00 P.M.
(死亡者無し)
5-15 Day5: 9:00 P.M. - 10:00 P.M.
9:07 P.M. 警察官二人
 ビエルコが次のテロ計画実行場所であるウィルシャーガス会社に移ろうとしていた時に元の隠れ家の近くをパトロールしていた警察官。ガス会社へ行くのにパトカーがいると都合が良いと考えたビエルコの部下が乱闘騒ぎを起こしてパトカーに乗っている警察官たちを誘き寄せ、一人は絞殺、一人は射殺してパトカーを乗っ取られてしまう。
9:31 P.M. ウィルシャーガス会社の警備員
 戒厳令が敷かれている中突然やって来たビエルコたちの到着予定を照会しようと背を向けた瞬間、ビエルコの部下に射殺される。
9:32 P.M. ウィルシャーガス会社の社員
 ウィルシャーガス会社の社員。ビエルコが用があるのは彼の隣にいた責任者の方だったのでビエルコの部下に見せしめに射殺される。
9:34 P.M. ウィルシャーガス会社の社員
 ビエルコの要求に従うのを拒否したためにまたしても彼の部下に射殺される。
9:55 P.M. ビエルコの部下二人
 工場内を油断してぶらぶらしていたところを、会社の中に既に潜り込んでいたジャックとカーティスに同時に撃たれて死亡する。
9:56 P.M. CTU特殊部隊員
 工場プラント内の最深部である調節室に入っていくジャックたちだが、三人目の隊員が入ったところのその真横にビエルコの部下が同時に姿を見せ、先に見つかって射殺される。先に入ったジャックとカーティスは真横を確認していたが彼だけは確認せずにそのために殺された事になる。
9:56 P.M. ビエルコの部下
 ↑の発砲の直後、視界に入ってきたビエルコの部下をジャックが射殺する。
9:57 P.M. ビエルコの部下
 1分程度お互いに撃ち続けた後、思い切って横滑りしたジャックの視界に捉えられて射殺される。
5-16 Day5: 10:00 P.M. - 11:00 P.M.
10:52 P.M. ヘンダーソンの部下
 エヴリンの持つ極秘情報を彼女の娘と交換する場所で待機しているヘンダーソンの部下。後ろから忍び寄ったジャックに静かに射殺される。
10:53 P.M. ヘンダーソンの部下
 ジャックたちのやや前方に見回りに現れたヘンダーソンの部下。狙いを定めたジャックに射殺される。
10:54 P.M. ヘンダーソンの部下
 ジャックと別行動で移動していたウェインに後ろを突かれ、彼の方を向くと同時に射殺される。
10:55 P.M. ヘンダーソンの部下
 闇夜に紛れる服装をしてエヴリンの来る車を上の方から確認していたスナイパー。人の気配を感じて移動したその後ろからやって来たジャックに瞬時に喉を切り裂かれる。
10:58 P.M. ヘンダーソンの部下四人
 ヘンダーソンがエヴリンの娘エイミーを解放した後、ヘンダーソンの呼びかけに応答しなかった事を不審に思ったエヴリンが危険を察知してしゃがみ込むや即座にジャックがライフルでその場にいたヘンダーソンの部下二人を射殺、続いてウェインも一人を射殺する。その後エヴリンの乗る車に乗って逃走を図るヘンダーソンが部下一人をはね飛ばして逃走。計四人が死亡する。
5-17 Day5: 11:00 P.M. - 12:00 A.M.
11:39 P.M. 警察官二人
 エイミーのかけた電話でエヴリンとエイミーが休んでいるモーテルに駆けつけた警察官二人。エヴリンを起こした後、やって来たヘンダーソンに二人ともあっけなく射殺される。
11:58 P.M. ヘンダーソンの部下六人
 エヴリンからジャックとウェインが銀行へ向かった事を知ったヘンダーソンが銀行の外に待機させた彼の部下六人。三人はジャックに、もう三人はパトカーの後から駆けつけた軍用車に乗る軍人たちに射殺される。
11:58 P.M. 警察官二人
 銀行に駆けつけ、銀行を襲撃しようとしているヘンダーソンの部下たちと撃ち合う事になった警察官二人。結局一人も倒せずに二人とも死亡する。
11:59 P.M. Carl Mossman(カール・モスマン) シティ信用銀行頭取
 エヴリンがローガンとヘンダーソンの通話記録を残した携帯電話を預けている銀行の頭取。夜中に不法に家宅侵入したジャックとウェインに脅されるように銀行へと向かうがそこで二人がデビッド・パーマー暗殺犯を暴き出そうとしている事を知り、途中から協力するようになる。だが銀行から車へと移動する際にヘンダーソンの部下に撃たれて命を落とす。
5-18 Day5: 12:00 A.M. - 1:00 A.M.
12:53 A.M. ヘンダーソンの部下二人
 ローガンとヘンダーソンの通話記録を残した携帯電話を取りにバンナイズ空港にヘリでやって来たヘンダーソンの部下たち。外に出ていたためヘリが降り立つ前にジャックの標的になって射殺される。
12:54 A.M. ヘンダーソンの部下二人
 上に同じくヘンダーソンの部下たち。ジャックとシークレットサービスの男にそれぞれ一人ずつ射殺される。
12:54 A.M. シークレットサービス
 へラー長官の警護にあたっているシークレットサービス。逃走するジャックに銃を向けようとするも逆に横を突かれて銃を渡すことになる。だがその直後にやって来たヘンダーソンとその部下たちの襲撃に遭い、銃を返してもらってからジャックと一緒に応戦するも敵の銃弾を食らって死亡する。
12:54 A.M. ヘンダーソンの部下二人
 上に同じくヘンダーソンの部下たち。タンクローリーの傍にいたためジャックにタンクを撃たれてその爆発により死亡する。
5-19 Day5: 1:00 A.M. - 2:00 A.M.
1:03 A.M. Mark(マーク) シークレットサービス
 へラーの護衛を務めるシークレットサービス。拘束したジャックとオードリーの見張りについていたが隙を突かれて脱出を許し、ジャックにやられて気を失っているところをヘンダーソンに容赦なく射殺される。発見時間はこの時間だが殺されたのはヘンダーソンが倉庫内に入った0時54分から彼が出るまでの0時58分のおよそ4分の間だろう。
1:46 A.M. ヘンダーソンの部下三人
 ヘンダーソンを救出しに来た彼の部下三人。カーティスを始めとしたCTUの特殊部隊員の到着もあってか、特殊部隊員に二人、カーティスに一人がそれぞれ射殺される。
5-20 Day5: 2:00 A.M. - 3:00 A.M.
(死亡者無し)
5-21 Day5: 3:00 A.M. - 4:00 A.M.
(死亡者無し)
5-22 Day5: 4:00 A.M. - 5:00 A.M.
4:35 A.M. Justin Adams(ジャスティン・アダムス) シークレットサービス
 ローガンの命令で、真実を知るアーロン・ピアースを監禁・拷問にかけ、さらに彼の殺害を実行に移そうとした男。5年の付き合いがある同僚のアーロンを痛めつけ、とどめを刺そうとまでするほど非情な性格だが、途中でマーサに見つかり、鉄パイプを振り下ろそうとしたところを彼女に銃で撃たれて即死する。
4:57 A.M. Southern(サザン) 海軍中尉
 ローガンとスワロフの米露両大統領の締結した協定の一環でアメリカに送られたロシアの原子力潜水艦ナターリアの指揮官。テロ攻撃に見舞われる可能性をジャックに伝えられ、確認しようと上部のハッチを空けたところを待機していたビエルコに撃たれて死亡する。
5-23 Day5: 5:00 A.M. - 6:00 A.M.
5:12 A.M. ビエルコの部下二人
 ビエルコによって神経ガスが撒かれた原子力潜水艦の中にいながら唯一生き残った若年の技術者に後ろから忍び寄られ、喉にナイフを何度か突き立てられて一人死亡。二人目は潜水艦の外にいる見張りで、突入をかけたジャックによって射殺される。
5:16 A.M. ビエルコの部下
 潜水艦内で見張りをしているビエルコの部下。近づいてきたところをジャックに取り押さえられ、首を刺されて死亡する。
5:17 A.M. John Caruth(ジョン・カルース) CTU特殊部隊員
 ジャック、ヘンダーソンと一緒に原子力潜水艦の中に潜っていったCTU特殊部隊員。突然現れたビエルコの部下にマシンガンで射殺される。
5:18 A.M. ビエルコの部下
 カルース隊員を撃ったビエルコの部下。直後にジャックに射殺される。
5:19 A.M. ビエルコの部下
 潜水艦の下の方でビエルコと共に行動していたビエルコの部下。ジャックの銃をはじき落とすが反撃に遭い、高温のパイプに顔をこすりつけられて絶命する。
5:19 A.M. Vladimir Vierko(ウラジミール・ビエルコ) テロ計画指揮者の一人
 クリストファー・ヘンダーソンと並んで今回のテロの実行を指揮したロシア人テロリスト。ヘンダーソンとは目的が微妙に違い、ロシアからの独立を叫ぶロシア分離主義者のリーダーとしてロシアへのテロ計画を実行に移そうとしていた。
まずはジェイムズ・ネイサンソン(そしてウォルト・カミングス)を介して自身と同じ思想を持つアントン・ベレシュにオンタリオ空港を占拠させ、その隙に空港職員の仲間チェベンスキーの持つキーカードを人質の中に紛れ込んでいた自分の直属の部下であるイワン・アーウィックに渡させて、空港の倉庫に隠していた神経ガスを運び出させる。だがネイサンソン(そしてカミングス)がロシアに着くと同時にガスを発動させるつもりであると知って部下にネイサンソンを殺害させ、仲間であるジェイコブ・ロスラーにガスのタイマーのセットをアーウィックに教えるよう手配する。しかし苦労して手に入れた神経ガスをアーウィックがアメリカ国民を殺すために用いたため静かに怒り、彼がアジトへ戻って来た時に刺殺する。
ガスを手に入れる一方でロシアを危機に陥れる次の作戦としてロシア大統領夫妻のルートをローガンから聞き出してシークレットサービスに守らせたロシア大統領夫妻の車列を集中攻撃させる。結果はシークレットサービスの何人かと部下に犠牲を出しただけに終わるが彼らに恐怖を与える事は成功する。
神経ガスの使用目的地をタイラーメモリアル病院とCTUに定めるが病院はCTUを狙うための目くらましにする。あらかじめ部下のオストロフにリン・マクギルの妹の恋人を使ってリンからCTUのキーカードを奪わせ、そのカードと神経ガスを持たせてCTUに潜り込ませてガスを発動させる。カーティスを含む特殊部隊員が病院に足止めを食らっている事もあって、結果56人もの死亡者を出す大惨事になり作戦は大成功ながらも浮かれずに次の目的地ウィルシャーガス会社のパイプラインを使って先ほどの何百倍にも及ぶ、更なる犠牲者を出そうとアジトを出る。
そして戒厳令が敷かれる中ガス会社に移動して会社の責任者にガスの圧力を下げてパイプにガスを通そうとするがここで初めてジャックたちCTUの大反撃に遭い、残り17本分のガスを全て爆発で燃やし尽くされて、逃げようとしたところをその爆発に巻き込まれてその隙にジャックに逮捕される。
午後四時半頃、カレン・ヘイズの命令で移送されるところを、既に移送部隊の一人に送り込んでいた内通者の指示で移送車を急襲させて再び自由の身となり、隠していた最後の神経ガスを使ってアメリカに寄せられたロシアの原子力潜水艦を乗っ取ってそれに積み込まれた核弾頭を発射させるという新たなテロを実行しようとする。潜水艦のハッチを開けて外を確認しに来た潜水艦の指揮官サザンを射殺し、そこから入れた神経ガスで艦内の人間を皆殺し(一人除く???)にし、アメリカの主要都市に向けた十二基の核弾頭の発射をセットさせる。だが乗り込んできたジャックとヘンダーソンの急襲により部下は次々と倒されて発射は止められる。そしてすぐそこまでやって来たジャックを撃とうとするも逆に部下の銃を握ったジャックに腕を撃たれて銃を落とし、上の鉄パイプに捕まったジャックに足を首に絡められ、そのまま首の骨を折られて死亡する。
5:21 A.M. Christopher Henderson(クリストファー・ヘンダーソン) 元CTU支部長、テロ首謀者兼実行犯
 かつてジャックの上司でCTU支部長だったが、ジャックに重要情報流出の容疑を突きつけられてCTUを去ることになった今回のテロの首謀者であり実行犯の一人。それまでは、中睦まじいミリアムという美しい妻がいてテリーが生きていた頃のバウアー家と家族ぐるみで付き合いのあったほど仲の良い関係だったが、この事件でそれが変わる。だがミリアムの話によれば、ジャックにCTUを追放されても彼を恨まずにいたのだと言う。1年半前、ジャックが死んだと思われた後、深い傷を負ったであろうキムを慰めるためにミリアムと共に彼女の元を何度か訪れ、彼女がチェイスにフラれた事まで知っていた。
現在は神経ガスの開発に携わっているオミクロンインターナショナルの副社長の一人というポストに就いている。
重要情報流出の容疑はニーナ・マイヤーズ、ジョージ・メイソンらの誰かに嵌められたのだと言う。(本人談)

「アメリカという国を長きに渡って繁栄させるため」という、テロを起こした動機はウォルト・カミングスやジェイムズ・ネイサンソン、そしてチャールズ・ローガンにもピッタリ合致するものであるが、その思想を達成するために何人もの人間を直接手にかけ、血生臭い現実を受け入れる覚悟を持って行動に移せた者は他にはいなかった。 ローガンに、中央アジアにおけるアメリカの石油利権を確保するためにロシア大統領との対テロ武装協定締結の日に、ロシア分離主義者から成るテロリストにオンタリオ空港にある神経ガスを盗ませて、母国ロシアに持ち帰らせた時点でガスを作動させてテロリストたちを全滅させる、という話を持ちかける。ローガンの了解を貰い、ネイサンソンを経てローガンの首席補佐官であるカミングスにテロリストとのパイプ役を任させる。だが実行の直前にデビッド・パーマーにその事を知られてしまい、彼がローガンの妻のマーサに全てを話そうとしていたためにやむなくパーマーの暗殺を決定し、ローガンにも強引に承諾させる。そしてローガンの息がかかっているカミングスにパーマーを殺させ、手筈どおりにテロリストに神経ガスを渡させる。カミングスやローガンが計画を実行している間に自分は自身の会社の自分の部屋で仕事(そこから指示を出していたかも?)をしていた。そこへ突然やって来たジャックを、生きていたと知りながら白々しく驚くふりをする。そして再び自分をテロリストと関係していると疑いをかけてくるジャックに怒鳴り返し、これまた無関係を装う。その後ジャックに協力するフリをしながら会社の実験室の一室に閉じ込めて爆死させようと試み、それが成功したと確信していたが、やはり生きていたジャックに自宅に先回りされる。妻ミリアムは精一杯擁護してくれるものの、彼女の前で用意した大金と銃、そしてジャック殺人未遂の嫌疑を突きつけられてとうとうミリアムからも疑いを持たれ始める。そしてジャックが口を割らせようとミリアムの膝を撃ち抜くが、それでも頑なに喋る事を拒んだためジャックによってCTUに連れて行かれる。ミリアムへの愛は確かだが今回のテロへの信念はそれ以上のものだった事を窺わせる。
CTUで尋問係のバークに自白剤他様々な拷問用の薬物を投与されるが強固な意志でひたすら秘密を隠し通す。その後、自身が計画した神経ガス散布がこのCTUで撒かれる事になって隔離区域に移送されるが、そこの隣の部屋には殺害が実行されたミシェルの夫であるトニー・アルメイダがいた。薬で意識が朦朧としている中、トニーに銃を突きつけられるがジャックの説得により殺されずに済む。そして意識を失っている間、埒があかないと悟ったトニーにまたしても殺されかけるが、トニーが注射器を持ったまま殺害を躊躇っているところで目を覚まし、瞬時に状況を判断してその注射器をトニーの胸に押し込み、殺害する。その後拳銃を奪って弾倉を確認し、ジャックが来る直前にCTUから逃走を図る。
CTUから逃げ切ると今度はターゲットをデビッド・パーマーの弟ウェインに向け、彼を殺害しようと部下に追わせる。ウェインを狙うのは、彼が大統領夫人マーサの側近エヴリン・マーティンと接触を図ったためであり、その彼女は、自身と黒幕であるローガン大統領との通話記録を収録した携帯電話を持っていた。そのため彼女の8歳になる一人娘エイミーをさらい、通話記録と交換の条件で彼女を返す段取りをつけていたが、ウェインがエヴリンに近づいてきたためにまずは不安要素を取り除こうとウェインの殺害を決める。だがジャックと護衛官アーロン・ピアースの邪魔が入り、ウェインを逃してしまうばかりかその上、エヴリンとの取引現場でその二人が待ち構えていることすら気付かずに二人の襲撃を受ける。エイミーを手放し、携帯電話の回収もままならないままローガンに失態を報告する事になるが、エヴリンも足にマシンガンの流れ弾を受け、苦しんでいるのを見た娘のエイミーが警察に電話したところを捉えて彼女らのいるモーテルへと向かう。警官と救急隊員の二人を射殺してエヴリンから携帯電話を預けている銀行の場所を聞き出し(エヴリンとエイミーに手を出したのかどうかは不明)、そこに部下を向かわせてジャックたちを追い詰める。だが戒厳令が敷かれて厳戒態勢中の警官隊とも衝突する事になり、そのまま逃げられてしまう。さらに悪い事に通話記録を手にしたジャックはその記録を日本から帰ってきたばかりの国防長官ヘラーに渡すためにバンナイズ空港にヘラーの娘のオードリーと行こうとしていた。それを阻止するために自身もバンナイズ空港に部下と一緒に出向き、捕えたオードリーの命を盾にジャックから携帯電話を奪取することに成功する。その後追いかけてくるジャックに小さな小屋で追い詰められる前にオミクロンインターナショナルの運転手をしていて、且つ自身と面識のある飛行機の副操縦士スコット・エバンスに携帯電話を渡す。そしてジャックに銃を突きつけられて記録を要求されている時、ヘラーの乗る車にヘリをつけて命を狙っている事を告げて形勢逆転を図ろうとする。だが予想外の出来事でジャックたちの重荷になりたくないヘラーが単身、車ごと崖から川に転落して自ら命を絶とうとしたため、ジャックに殴られ、部下もCTU特殊部隊にやられてCTUへと身柄を移される。
その後CTUの取調室で身を置いている間、移送したはずのビエルコが脱走したために、CTUからビエルコが次に狙うテロを防ぐための協力を求められ、ミリアムと自分を国外へ逃がす条件で協力を承る。その際、ジャックに今回のテロの裏で動く者たちについて存在だけ話す。「こっちから手出しは出来ないが向こうからは出来る」。ビエルコを捕まえるために彼の取引相手11人の名前を挙げ、その中の一人ジョセフ・マリーナという男だけがロスにいる事が分かったため、ジャックとマリーナの住処へと向かう。ジャックを説得して単身マリーナと接触を図りに行き、フェニックスシールドというプログラムに守られているというマリーナのファイルを無防備状態に晒す為に、ジャックたちが来た事を告げて危機感を募らせてファイルを転送させようとするが、それが図らずも自分に対して猜疑心の強いジャックたちを突入させてしまう結果となる。自分の裏切りを疑っているジャックたちが乗り込んできたことでファイルの転送は殆どされず依然シールドに守られた状態のままのファイルが多いが、転送された一部のファイルからビエルコが次に狙っているのが核弾頭12基を搭載したロシアの原子力潜水艦ナターリアだという事が分かる。
急いでジャックと潜水艦に向かうが丸腰のわけにもいかず、乗り込む前にジャックに銃を要求する。なかなか聞き入れられなかったがようやく折れたジャックから銃を預かるや即座にジャックが潜水艦に乗り込んだため、弾倉の確認もせずに乗り込むことになるが、この行動が命取りとなる。核弾頭の発射まであと数十秒となった中、船首へと向かい、ビエルコが操作していたコンピュータを操作して12基の核弾頭発射の中止に成功する。だがその後三度逃走を図ったと見せかけてジャックを潜水艦の上におびき出し、ついにジャックの後ろを取る。そしてジャックに自分を逃す気が無かった事を確認してから引き金を引くが、弾倉に弾は入っておらず、唖然とする。その後拳銃を手に取ったジャックにパーマー、トニー、ミシェルの殺害を決定した事の責任を問われて二発の銃弾を打ち込まれて死亡する。 ???神経ガスをテロリストに盗ませてロシアに着いた時点で作動させる計画を持ちかけたのはローガン、ヘンダーソンのどっち?
5-24 Day5: 6:00 A.M. - 7:00 A.M.
(死亡者無し)


事故と推定(断定)死亡者数
4:07 A.M. ○CTUの移送車襲撃
カレン・ヘイズの命令でウラジミール・ビエルコを乗せた移送車が、CTUの特殊部隊員に紛れ込んでいたビエルコの部下の手はずで襲撃される。移送車は2台、各台に4人ずつが乗り込んでいたと見られるのでビエルコ、紛れ込んでいたビエルコの部下、生き残ったデイビス捜査官を除けば約5人が死亡したと見られる。
2:45??? P.M. ○神経ガス散布 in サンライズヒルズのショッピングモール
ネイサンソンとカミングスに騙されていた事に気付いてアメリカに報復しようとイワン・アーウィックがボスのビエルコに相談も無しに独断でガスを部下の二人に散布させる。気絶させられていたものの目が覚めてモールの空調を止めに走ったジャックとCTU特殊部隊員の救急処置のおかげで、真昼間のショッピングモールで撒かれたにもかかわらず犠牲者は11人に抑えられる。
5:59 P.M. ○神経ガス散布 in タイラーメモリアル病院
ビエルコがガス散布の真のターゲットであるCTUの目くらましとして部下に散布させた病院。これによりカーティスら特殊部隊員は病院に釘付けにされることになるものの、そのカーティスらの活躍により民間人の犠牲を出さずに容器を回収する。
6:52??? P.M. ○神経ガス散布 in CTU
ビエルコがウィルシャーガス会社へ捜査の手が及ばないように機能麻痺を狙って部下を使ってCTUへガスを撒かせる。直前にリンのキーカードを盗ませておくなど周到な計画が功を奏してしまい、最終的にキャリー、エドガー・スタイルズ、リン・マクギルを含む56人ものCTU職員が死亡する。なおこの三人のメンバーでキャリーは散布の直前にテロリストに刺殺されたため、エドガー、リンはガスで死亡したものの名前の与えられた人物であるために56人から外して神経ガスでの死亡者数は「53人」としている。
9:56??? P.M. ○神経ガス散布 in ウィルシャーガス会社
ガス会社のパイプラインを使ってロサンゼルス全域に、残る全ての神経ガスを使って撒こうとしていたビエルコの最終ターゲット。CTUを襲われ機能が低下したにもかかわらずカーティスら特殊部隊員らが合流し、ビエルコとヘンダーソンの両人と面識のある情報ブローカー、コレット・ステンガーからビエルコの居場所を聞き出し、ジャックが機転を利かせてガスを爆発で燃やし尽くしたため、ビエルコがガスをロス中に流しきる前に全てのガスを蒸発させてビエルコも捕えることに成功する。ガスによる民間人の被害者数は0。
4:58??? A.M. ○神経ガス散布 in 原子力潜水艦
ビエルコが隠し持っていた最後の神経ガスは、アメリカ・ロシア間で交わされた条約の一環でアメリカにやって来たロシアの原子力潜水艦ナターリアの乗っ取りのために使用された。ハッチを空けた潜水艦のサザン指揮官を射殺したビエルコはガスマスクを着けて最後の容器を潜水艦に放り込み、ハッチを閉める。これにより隔離シャッターにより助かった一人を除く潜水艦内の乗組員全員が死亡するが正確な人数は分からない。最低でも画面上で見られた人数である7人前後、多くても20人程度が死亡したと見られるのでここでは間を取ったものよりも若干多めに「15人」と断定。



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